安眠枕とローカルマナー
実存主義や厭世主義という言葉が、一般受けしない時代になってから一体何年が経ったのだろうか。もっとも私は歴史の生き証人でもないし、肩書きのあるプロの評論家ではない。生と死の区別がつかない、自意識過剰な社会人一年生である。そして、世の中は「哲学」という言葉を、偉人の生きる「道」として有難く頂戴する思潮で充ち溢れている。もっとも「哲学」なぞ、必要なヒトにだけ効果のある処方箋としての役割が似合っているのかも知れない。私も所謂人生の転機を迎えるまでは、哲学に見向きもしなかったのだ、他