見出し画像

生命保険契約でのモヤモヤ

先日、自分が長くお世話になっている生命保険の担当さんに、相棒の生命保険とこれから産まれる子どもの学資保険の契約をしてもらった。

その時、どうしてもいろいろと小さなことにモヤモヤを抱えてしまった。

担当さんは他の人にも紹介できるくらいには良い人柄で仕事も信頼できるということは先に申し添えておきたい。

モヤモヤしたことはまず、担当さんが相棒をあくまで「ご主人様」と呼ぶこと。こちらは事前のやり取りで何度も「パートナー」と呼んでいるのだが、担当さんには頑なに「ご主人様」で通された。
主従関係があるような呼び方がどうしても引っかかる。そして、未だ「主人」という呼び方が主流な中で、私が以前から相棒のことをあえて「パートナー」と呼んでいたことの大きさを汲み取ってほしかった。というのは求めすぎだろうか?
ちなみに強いて言うなら、(自分も働いている時は)稼ぎもさして変わらないし家に入れる資金も同じ、住んでいる賃貸や光熱費などの契約名義は私であり、主人と呼ばれるべきは私だと思う。強いて言うなら、なので別に呼ばれたくはないが。

逆に私のことは「妻」と呼ばれる。保険の契約上仕方のないことか、と諦めながらも、その保険会社は同性パートナーでも契約可能な会社で、LGBTフレンドリーを謳っていることを思うとモヤモヤする。
そして、自分が契約した時はあくまで“自分の保険”として契約内容を考えたが、相棒の保険は“主人として家族のことも考えた保険”内容だった。そりゃ生命保険って家族の負担を軽減するためにある部分は大きいと思うが、それは家庭内のどの立場にいても同じことではないのか?

それから担当さんにさらっと言われたこの言葉も引っかかった。
「結婚しているってだけで大きな保険になるんですよ。独身だと自分が倒れたら終わりになってしまうところ、家族がいると支え合えますから」
担当さんのこの言葉は正しい。だからこそ、ここでは国が同性婚やパートナーシップを認めないことに腹立たしくなったのである。
自分と相棒とが法的に支え合える関係になれたのは、たまたま条件に合致したから。同じように支え合いたいと思っても出来ない人たちがいる。シンプルにおかしいんだよなぁ。
仮に、保険の面では同性カップルでも契約できるから良しとしよう(全然良くはない)。でも恋愛感情などを抜きにして、あくまで生涯を共に生きるパートナーとして支え合いたいと思っている人たちのことは法のみならず保険ですらも保証されない。フランスのパックス制度のようなもので関係を証明できたらいいのに。

パックス(PACS)制度の説明についてはこちら。
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/pacs.html

在フランス日本国大使館HPより

もちろん独身でいたい人は独身でいられるべきで、しかし誰かと支え合って生きていきたい人は誰でもそのようにできるべきではないか。
いつだか岸田総理が、同性婚が出来るようになると「社会が変わってしまう」とか言っていた。いやいや、社会はもう変わってるんだけど。まだ変わってない法律もいいかげん追いついてきてねって言ってるだけだから。というか社会は常に変わり続けているでしょうが。政治家がいるのも変わりゆく社会にあわせて国や自治体のシステムを整備するためじゃないんですかね?変わらないなら政治家いらないんじゃないですかね? それに歴史の授業であれだけ覚えなきゃいけないことがあるのって、それだけ歴史が変化してきた証拠じゃないの? 変わらないまま進もうとする社会なんて存続できるわけがない。……あっもしかしてそれを分かってて日本を潰しにかかってるの?総理なのに?
とまぁ長文で文句を言いたくもなるわけだ。

保険契約でモヤモヤしたことの根本は、同性婚もパックス制度のような制度もない日本の法律のせいってことだと思う。そういうのが当たり前にあれば「主人」とか「妻」とかいう概念も当然のものではなくなって、あくまで「パートナー」は対等に「パートナー」でいられたと思う。
そうそう、子どもの学資保険も、こちらからは何も言ってないのに契約者は相棒ということになっていた。(保険料の引き落とし口座を私名義のものに出来たから問題なく済んだが、これが出来なかったら現実的にも結構焦るところだった。)
やはりこれも相棒が主人とみなされた故のことに違いない。当たり前に「パートナー」という概念が認められるようになれば、どちらが契約人になるかを先に聞いてくれるんだろう。

だから社会の変化が見えていない総理には、身の回りではなく広い視野で変化を見て意見を変えるか、辞めるかしてほしい。
選挙には欠かさず行っている身だから、文句はこうしてしっかり言わせてもらう。

いや〜、モヤモヤがとまらんね!

この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

多様性を考える

現状、自分の生き様や思考を晒しているだけなので全記事無料です。生き様や思考に自ら価値はつけないという意志の表れ。 でも、もし記事に価値を感じていただけたなら、スキかサポートをいただけるとモチベーションがめちゃくちゃアップします。体か心か頭の栄養にしますヾ(*´∀`*)ノ