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565杯目:【子育て】出来ることがエラいんじゃない、やることがエラいんだ

子供も成長するに従い、新たな発見や挑戦など後から後から挑まなくてはならないことが続きます。

本当は、子供だけでなく、親である私たち大人も死ぬまでそうだと思うのですが、今回は子育てに関して書いていきたいと思います。

赤ちゃんの時に、手を握り返してくれた、親の動作に反応して笑うようになった、言葉を片言だけど喋った、寝返りをうった…などキリがないくらい、その日その日出来るようになった事に一喜一憂してしまいます。
それらを毎日見るのは、親としてはホッとしたり、喜んだり、親としての実感を感じ幸せな気分になります。
それは親として当然の感情だと思います。

昨日まで出来なかった事が、今日になって出来るようになったのを毎日見て嬉しさや幸せを感じていると、あるものを忘れがちになってしまいます。
それは、そうなるための努力だったり頑張りの部分。
そういう時期って育児書とか読んでいると、生後何ヶ月で〇〇ができるようになり…などと書いてあるので、つい時期が来たら自然に出来るようになったものと思いがちです。
もちろん本能ということはあるかもしれませんが、事によっては赤ちゃんが努力して出来るようになったものもあると思います。
寝返りを例にとると、コロって寝返りをうつまでは、何日か何度も何度もトライして失敗している姿も思い出されます。
寝返りをうとうとする行為は、時期や本能かもしれませんが、それが出来るようになるかどうかは別問題のような気が自分はします。

この部分の、親の認識の違いは、その後の子育てをしていく上で大きな違いになると思います。
それはなぜか?
子供が、出来るようになる事が、親の目的であり望みになってしまうからです。
成功とかもそうですね。
もちろん、出来るようになるため成功するために、努力や行動をするのですが、親がそれらを重視して子供に望むようになると、逆に結果がうまくいかなかった時には、そのための努力や行動が無駄になったという思考になってしまうのです。
そして、親のそれは子供にもバレてしまいます、言動や態度で。
そうすると子供の思考や行動も、結果が成功ありきになってしまい、逆に無理かも?と思った事にはチャレンジもしなくなってしまいます。

そりゃ、親も子供も良い結果が出るのがベストですが、それよりもそのために行動した努力したということを評価、そして褒めてあげたりすることが、今後の子供の成長には重要ではないかと思います。

まず行動、結果は後からついてくるものだから重視しない。
そのような思考なら、結果出来なかったものに対して、もう一度考えて反省してアップデートして、また試してみるという良いループに入っていくのではないでしょうか。

しかし、結果重視思考は、結果が全てだから、悪い結果が出た時には、そこで諦めが発生してしまい、そこからは何も得られるものがなく、きっとその後もまた同じところで同じようなつまづきをして、また何も得られず、自分はやっぱり何やってもダメなんだ、才能がないんだ!という悪いループに入っていくのだと思います。

きっと寝返りがうてるようになった赤ちゃんも、出来るようになるまで、無意識に何度も何度も試行錯誤して、体を動かしたり体重移動を工夫したりして、その先にクルッと寝返りがうてるようになったのだと思います。

だから、きっと親はその姿に感動したりするんだと思います☺️

以前、noteに『3歩進んで2歩下がる』は、結果として1歩しか進めなかったということではなく、5歩動いたという事が大切だと書きましたが、それと同じ事なのだと思います。

#子育て #教育 #行動 #思考 #挑戦 #コラム #エッセイ


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