あの会話をきっかけに
人から言われて、
強烈で忘れられない言葉が私にはある
”Because You are Japanese.”
“You are Lier”
お前は日本人だから
だから、お前は嘘つきだ
海外旅行中に
警察に理不尽な尋問を受けたときに言われた言葉だ
なんで？信じてくれないのか？
その答えに対して言われた言葉が
”Because You are Japanese ”
なんともシンプルな答えだった
この時の会話をきっかけに
はじめてわたしは「自分が日本人であること」を本当の意味で理解できた気がした
なんで
尋問をうけることになったのかといえば
そもそもの始まりは、
海外一人旅の最中にお財布を盗まれたのが始まりだった
朝起きたときに
何となく不安に駆られて
部屋の中の貴重品を探したところ
お財布がないことに気づいた
寝る前まであったはずのお財布、、、
状況的に寝てる間に盗られたか
としか思えない状況だった
すぐに警察にむかった私は、
警察の人に、状況的にホテルが怪しいから
ホテルの従業員を連れてこいと言われ、
現地のホテルのスタッフに付き添ってもらい
再び警察に向かった
そこで信じれないことが起きた
目の前でホテルのスタッフがお金を警察に渡し
さっさと警察を去っていってしまった
いわゆる賄賂というやつだった
そして、
そのあと、立場は逆転した
カツ丼でもでてきそうな、
机が一つしか置いてないような狭い部屋に移動され
警察官とふたりきり、
そこからは尋問が始まった
そもそも本当にお財布が盗まれたのか？
どういう状況だったのか？
嘘ついているのではないのか？
そんなことを繰り返し聞かれた
当時、拙い英語しか話せなかった私は
Please Believe me
Why Can’t you believe me !?
信じてくれ。何で信じてくれないのか？
なんてことを繰り返し相手に伝えていたと思う
その度、
’Because You are Japanese’
「お前が日本人だから」と言われ続けた
そして最終的に、日本人はリッチだろ。
はした金ぐらいいいじゃないか
そもそも本当に盗られたかさえ怪しいもんだ
お金あるくせに更に被害者ぶって
お金を請求するのか
恥ずかしくないのか
というようなことを言われ続けた
時間にすると約2時間、
そんな言葉を浴びせられた
当時の、それまでの私はきっと
世間知らずで浮かれていた
ただただ考えなしの
というか、
まあどこでにでもいるような
海外旅行好きの一人の女の子だった
海外一人旅をして
いろんな出会いが楽しくて
異国の文化や交流を楽しんで
海外一人旅って楽しい〜！！
サイコー！！
と浮かれていたそんな自分に
ガツンと現実を突きつけられた
そんな出来事だったと思う
そっか。今まで楽しんでいたのは
楽しめていたのは、
あくまで自分がゲストだったからなのかもしれない、
とその時思った
もちろんそうじゃないこともあったけど、
お金を落としてくれる、リッチな日本人に対して
現地の人はホストとしておもてなしをしてくれていた
そういう一面もきっとあったんだろうと気づいた
何も起こらなければ、
観光地に行っておもてなしを受けて
「あ〜楽しかったなあ」って終わっていただろうけど、
「日本人だから」
という理由で、理不尽な扱いを
人の恨みをぶつけられて、
当たり前だけど、今、わたしは海外にいて
そして私は日本人なんだ
ということをその時はじめて理解できた
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冒頭の話に戻ると、
海外一人旅中、に言われた
”You are Japanese”
という言葉でいろんなことに気づけた
自分が日本人であることはどういうことなのか、
とか
海外に行くことも、
発展途上国に生まれていたら、、、
低賃金で働かざる得ない状況だとしたら
きっとそれは当たり前なことなんかではないのだろう・・・
という風に、
当たり前だと思っていたことは
実は当たり前ではないこと
そんなことに気がつけた会話だった
何かに落ち込んだり
暗い気持ちになったり
沈みかけたりするとき
そういうときは決まって、
自分ができなかったこと
しなかったことに
足りないものに、目を向けがちだけど
きっと、自分が当たり前だとおもっているものに
ときには振り返って
目を向けることも大切だ
と、時折、この昔のイタイ思い出を振り返りながら自分に向けて言い聞かせるようにしている
Because you are Japanese
きっと自分が当たり前だと思っていて
実は当たり前ではない
そんなことがきっとあるはずだから
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『あの会話をきっかけに、気づけたこと』
それは、当たり前なことなど
何一つないということ。
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