定時

日常

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飛行機

年始に小学校来の友達と会った時、 ふとこんなことを言われた。 『中学校のとき、卒業文集ってあったやん。  それ、定時の書いたやつがすごい好きでさ、  写真に撮っていまだに見てるんよな。』 天丼の最後まで取っておいた海老をくわえている私は、 きっと間抜けな顔だった。 ..................え?...............卒業文集? あ〜あったなそんなやつ。懐かしいな。 急いで海老を飲み込んで、聞いてみた。 「なんで好きなん?」 『なんかさ、すごい素直

    • omamori

      最近VOGUEのWhat's in my bag?を 見るのにはまっている 来るはずのない自分のカバンの中身紹介を思い浮かべ どんなふうに紹介しようか、とワクワク自分のカバンを ひっくり返すと、「お守り」がたくさん入っていることに気付いた 真ん中に折り鶴が貼られた母さんからのお守り 高校受験の日に、私が余りに不安がるからくれた いわゆる「お守り」だ。 桜柄の小さなメモ用紙に 力一杯ガンバレ!! と力強い字で書かれている 真ん中にはエメラルドグリーンの折り鶴が貼られている

      • 夏が終わる

        夏にはいくつか種類があると思う 今から暑くなるぞ~という気合が感じられるが、 どこかにまだ春も感じる初夏 忙しく日々を過ごしていたら雨の日が多いことに気付く梅雨 七夕ごろからセミが鳴き始め、梅雨の終わりを知る あっつぁーーーーーナトゥーーーーーーー!!!!!! マジかよ、暑い、え、ウソだろ、ウソじゃん、 暑すぎなんですけどーーーーーーーーーーーー!!!! って感じの"本格的"な夏 それもお盆を過ぎると日差しが少し変わって まだまだ暑いけど夏が終わりに向かっている感じがする

        • 最近の私

          社会人になって早三か月 永遠に学生でいたいと思っていたが社会人も悪くない 配属は思い通りになったし 教育担当も優しくていい人だ 同期との仲も良好だし なんの不満もない 多分私はおひとり様が向いている 部屋は私の城になりつつある ずっとほしいと思っていたエスプレッソマシンを買った 食器も少しずつ集めている そうやっていままで欲しかったけど必須じゃないから 我慢してきたものを手に入れられる 社会人は結構良い でも毎日が余りに早く過ぎる それが少し怖かったりする これの繰り返しな

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        飛行機

          3人が嫌いだった

          幼い頃、遊園地には何人で行けば 誰も余らずにすむんだろう と、考えたりしていた 2人乗りのものもあれば、3人乗りも4人乗りもある あ~分かった、12人だ。 12人で行けばどんな乗り物にも誰も余ることなく乗れる 12は2でも3でも4でも6でも割れるんだ、 優しい感じがした。 だから12という数字が好きだった 私は奇数が苦手だった どんなに大人数でいても 結局2人組になって話したりするし 歩く時は2列が限界だし 授業中に隣の人と話し合ってと言われるし 体育の時間には突然 違う

          3人が嫌いだった

          拝啓 海の向こうのお粥様

          おーーーーーい!!!!!!!!お粥ーーーー!!!!そういえばどこに住んでるかわかんないんだけどさー! 日本にいないことだけは分かるからさー! とりあえず海に向かって手紙入れたビン投げてみたよ!こんだけデカい声で叫んだし、念送ったし、 届いたよね!!!? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 親愛なるお粥チェンへ お誕生日おめでとう!パンパカパーン!!! 今日であってるよね? 6月12日だよね?ロクニジュウニだよね? 何で知ってるのかって?いや引かな

          拝啓 海の向こうのお粥様

          ビールは苦かったしキノコは苦手だし母さんの唐揚げはこれからもうまい

          高校生の時、父さんに「味見してみる?」 と言われてビールを一口飲んでみた ............................................................あ、 この中にポリスいる? いたら見なかったことにしてもらえるとありがたい まあこういうことって割と多くの家庭である(?) と思うんだけど とにかく一口飲んでみた 苦い!!!!!!!!!まずい!!!!!!!!! これをうまいと思って飲んでるの?意味わかんないよ。 父さんはケラケ

          ビールは苦かったしキノコは苦手だし母さんの唐揚げはこれからもうまい

          別れ

          悲しい別れが待ち受けていると分かっていても 日常を続けなければならない なんでこんな日も 私は学校へ行かなくてはいけないのか 私は昔から鳥が好きだった。 憧れに近かったんだと思う。 空が飛べるなんて羨ましい。どんな気持ちなんだろう。 私が飛行機を好きなのも納得できる。 生まれて初めて手にした命はセキセイインコだった。 どうしても飼いたいと両親に頼み込んだ。 薄い紫色の子と綺麗な空色の子、二羽迎え入れた それぞれ、葉(よう)と空(くう)と名付けた 葉は障害があるようだった

          今日も定時で帰る

          私は数学が苦手だった。 計算するより本を読むほうが好きだったし 理屈を考えるより文章を書く方が好きだった だから理系なんてまっぴらごめんだと思ってた。 でも今私は理系を選び、化学を専攻している、 大学院生だ。 なんで?って思ったかな。この後で言うね。 実は院生になってから結構きつかった。 周りは優秀な人ばかりだ。成果も求められる。 私は昔から勉強はできるほうだったけど、 それでも 得意な人達の中で得意じゃない私が生きていくのは 思っていたよりずっとずっと難しかった。 だ

          今日も定時で帰る

          夕闇でありたい

          「この世で愛すべきは自分なんだ。輝く僕を、大切な僕の魂を。」と歌い、木漏れ日のような優しい暖かさを届ける太陽のようなあなたも 「僕は君のそばにいるよ。真っ暗な夜に、遥かにもっと明るく君のそばを守るよ」と歌い、終わりの見えない深い闇に一筋の光をともす月のようなあなたも 「いまだに僕は僕に留まっている。声は出ずうろついてばかりいる。あの真っ暗な場所」と歌い、深い思案の渦に落ちた不安に、照らすのではなく、ただ寄り添ってくれる海のようなあなたも あなたを味方するように昼も夜も変

          夕闇でありたい