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痛いことをいってくれる人はいますか?

先日、美容室を辞めて今月独立をするAさんのお話を聞かせて頂きました。

オーナーは『本当は喜ばしいことだけど、円満退社ではなかったため独立を応援できない。』という心境を吐露しており、理由を聞くと退職の半年ほど前から独立のことしか考えておらず、部下の教育や会社の仕事を一切やらなくなってしまったとのこと。

既に独立されているOB社員の方々は『最後まで筋通さなきゃダメだよ』と指導してくれていたそうですが、Aさんの独立を支援する仲間(オーナー目線からすれば、社員として堕落したAさんの背中を押す人たち)からは『そんなのいいから自分の夢を追いかけな』と言われており、結局更生されないまま退職してしまったそうです。

それからしばらくして、Aさんの親御さんがオーナーの美容室へ挨拶に訪れてきました。

律儀な親御さんですが、Aさんからは退職のことと独立のこと以外何も聞かされておらず、この美容室を辞めたのも円満退社で応援されているものと思っていたそうです。

その話を聞いてオーナーはめちゃくちゃ悩んだ末に、親御さんへ『本当は円満代謝ではない』『Aさんに対して自分は応援する気がない』『このままだと独立しても失敗する』という旨を伝えたそうです。

この話を聞いて僕はとても胸が苦しくなりました。

オーナーの選択肢には『ご丁寧にありがとうございます。息子さんのこと応援してますよ!』というアンサーもあったはず。

というか、普通だったらそれ一択のはず。

わざわざ恨みを買う側に立つ必要なんてなかったのに、言わなければいけないことをちゃんと伝えた男らしさに僕はとても感銘を受けました。

このことが本人に伝われば当然オーナーとAさんの縁は切れるだろうし、親御さんも気持ちよく思っているはずがありません。

それでも、嫌われることを覚悟で親心として真実を伝えたオーナーの生き様が僕は好きです。

自分の身の回りに言われたくないことを言ってくれる人はいますか?僕は幸いなことにそういう人が周りにいます。

とても大切な存在だと思っています。

僕も誰かにとってそういう存在になれたらいいとも思います。

本人からは感謝されないと思いますが・・・。

皆さんもそのような方がいれば是非大切にしてください。

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