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性をなくしたい・生殖機能が気持ち悪い【無性願望者】

前回、「性」に執着する世の中があまりにも気持ち悪いということを書かせてもらったが、私が思うに「無性」を望む人間もいるのではないかと思っている。

男か女を自認し、承認する今の異常時代。
そんな「性」にまみれた時代に、私たちはどう生きればいいのか。

自分に生殖機能が備わっているのが気持ち悪い。
自分に性器があるのが気持ち悪い。
自分に性欲があるのが気持ち悪い。
自分の遺伝子が気持ち悪い。
子孫を残そうとしている自分の体が気持ち悪い。
無意識に異性を見てしまう自分が気持ち悪い。

自分にあるすべての生殖器を取り除きたい。但しそんなことしたらおそらく大手術になる。そんな苦痛と費用には絶えられないだろう。

だからせめて、私は男なので、睾丸を取り除きたい。
「男性」の根源である精巣をこの体から除去したい。


べつに女になりたいわけじゃない。

体も心も男だし、書類も風呂も便所も男で何ら問題はない。そんな表面上の薄っぺらい承認なんてどうでもいい。

事実が欲しいだけだ。「自分には生殖機能がない」という事実が欲しいだけ。

性欲もできれば完全になくしたいが、玉抜きだけでは性欲は完全には無くならないらしい。もうそれは仕方がない。ただ生殖機能を除去したいのだ。


この感覚。性の承認欲求中毒者にはわからないだろう。

自分の性をわめき散らして、周知させ、承認させようとする性依存者。その者たちには一生わからない感覚だろう。


自分に「性」があることへの不快感、歪さ、嫌悪。

異性の体の特定の場所へ無意識に目が行ったときの、あの自分へのむしゃくしゃするような嫌悪、胃の底から湧き上がるような怒り、吐き気を催すような感情。

現実で自分の性の嫌悪に触れた後は、帰って玉を潰し、でも痛くて潰しきれるはずもなく、腹が痛くなってベッドでうずくまる。めまいもする。額のあたりが浮いているような感覚。吐き気も催す。

女になりたいわけじゃない。でも「男性」ではいたくない。


今20代中頃まで来たが、一度もお付き合いをしたことはない。性行為もしたことはない。告白もしたことはない。結婚願望も生まれてこの方一切ない。母親以外の女性に最後に触れたのは小学校の手つなぎ鬼とかいう鬼ごっこのときか。小学校時代を女性と言えるかもあやしい。この性への嫌悪は20代に入ったころに気づき始めたが、昔から分かっていたのかもしれない。

思えばエロ本を買ったこともない。AVを見たこともない。
二次元はpixivで多少ある。


私は何と生産性のない存在だろうか。これが少子化に貢献する男の姿か。

まあしかしそれも多様性というものではないか。

いずれにしても「性」をなくせば私の嫌悪は解決する。睾丸を一切除去できれば、私のこの不快感はなくなるだろう。性を有することへの不快感。


しかしこの睾丸除去。かなり痛いらしい。

全身麻酔でも、手術後1か月くらいは玉を強く握られているような鈍い痛みが続くとブログでも書いてある。

金額は30万台から40万台だ。金額的には行けそうだ。

問題は痛みだけだ。確かにこんな玉をぶら下げて今後生きていく中で被る痛みを、この摘出の痛みと引き換えに葬り去るというのもありだとは思う。痛みだけが睾丸摘出の壁である。痛みがないと保証されるのなら今すぐにでも手術を願いでるのに。

とにかくこんな「男性の象徴」はいらない。気持ち悪い。


性などいらない。

真のジェンダーフリーになりたい。

「中性」ではなく「無性」になりたい。

性が気持ち悪い。


玉が私についている限り、この嫌悪が解けることはないだろう。


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