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普遍的な悲しみに寄り添う

喜怒哀楽 これは唯一人間の持つ色だ、つまり感情を持つ生き物なのだ。 僕はその中でも、哀しみを掘り下げている。 何でも良い好きな人が死んだ時、親友が亡くなった、顔見知り程度の人が死んだ。 一貫して何故人が死んでるのかはさておき、僕はこう言った感情に対して一方的に救いを与えたいのでは無く、ただ寄り添っていたい。 何も言わず聞かずただ側にいる事で居心地を求めるようなものを根底に物を作りたい。 自分の曲を並べてみた時一貫していえるのは哀愁が漂いすぎるということ そこに対する

    • 幸福論

      自分のみに与える幸せっていうのは本当に些細な事だけで充分なのだ。 例えば昨日飲んだワインが美味しかった、綺麗な景色を見た。数年前あのバンドが立っていた小さいライブハウスに立っているとか本当些細な事。 それよりも僕は他人に与える幸せの価値の大きさを知ってしまっている、ただ自己犠牲になりがちだ。 それでも救いたい人がいて感動させたい人がいて笑っている仲間を見てその環境に喜びを感じる。 いつからなんだろう、大抵のことは許せてしまう。老いなのか欠落しているのかは分からない。

      • Strobo Night

        やっと完成した最後の振り付け、僕は本当はただミラボールみたいに輝いていたいだけだった。誰もが求めるように鮮やかに光を反射して回る。 そんなダンスを踊っている。 あと少しで僕の鏡はもう割れそうで、ただ塗りつぶされた黒い球体が回る事になりそう。 患った毒を数えてまたベッドの上で間違い探しをしている。 最後の夜にはありのままで回っていられるだろうか、何にも縛られず救われる事もなくただ自由に踊る、あのストロボの照明を浴びてひたすらにギターを掻き鳴らして称賛の声で僕の鼓膜は満た

        • 長い夢の中で

          いつからだろう何かから追いかけられる夢を見るようになったのは、とても夢とは思えないリアルな人生のエンドロールまで流れてまた目が覚める。 ずっと子供のまま変わらない空想の中で、まだ僕はあの頃のままの天井に向かって手のひらを広げる。 特に意味はない、生きている事と同じように生命が増え続けるため存在しているように意味はない、だけども時が止まったような居心地に僕は幸せを感じる。 とてもくだらないのかもしれない、地獄の中で何かに恐怖を抱く程に。 ベッドに乗って空を駆け抜ける夢を

        普遍的な悲しみに寄り添う

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          夜間飛行

          最近僕は文章を書くのが怖くなった。 色んな人に合い沢山の価値観や人格に触れて自分が存在していることを確認する作業を繰り返している。 まだ幼い自分を忘れない為に僕はずっと幸せになろうとしている。 生きることに意味はない、全ては無意味なこと確かにそれで悩む事は完結できてしまう。 僕が考えている事はそうでは無い。 どうすれば普遍的な悲しみや苦しみに寄り添えるか、その答えをずっと探している。 きっと何かを表現したいのも過去の自分や同じ境遇の人たちに寄り添っていたいからなんだ

          夜間飛行

          僕の故郷は何処にある。

          僕の故郷は何処にある。

          ここは桃源郷

          やっと僕ら2人辿り着いた。 君の手を握り締めた時の話をしている、その肌は意外と柔らかくてずっと触っていたくなるような感触だった。指と指を絡めて雪の国を歩いている。帰路なんてそこには無くてただ君とずっと歩いている。 「ねえ、あそこの喫茶店入ってみない?」と君は言う。 いいよ、クリームソーダにアイスが乗ってるタイプの喫茶店かな。 君は笑う、コーヒーは飲まないの? 今は気分じゃないんだ、君とクリームソーダが飲みたい。そして最後に桜桃を食べて君は僕に言うんだ。 「ねえ、私

          ここは桃源郷

          36.5°で踊る

          いつまで触れていたい指の温度 優しさに揺れていく体温 感傷に浸る情けない夜も ありふれた感情の中で 季節よ変わらないで 針を落として流れてしまう ズレる距離に触れる恋 焦る気持ちを隠すように 見え透いた底に水面を広げて 眠れないまま夜を飛ばして 不規則に揺れる2人のように 祈ってばかりでズレるディスタンス いつまでも夏のせいにしている 誰かのせいに回す 弱いままでいたらいい 強くならないで 優しさだけは置いていかないで 忘れてしまう事ばかり 気付けないように また初め

          36.5°で踊る

          惑星の片隅で

          今僕らは何処にいるのだろう 季節を跨いで辿り着いたこの場所で 不規則に揺れるカーテンと体温 今もそこで眠っているようだ 辿り着いた惑星の片隅で まだ正しさの意味を探している 汚れのない白い肌と綺麗な服で 君はこの惑星を歩いている お気に入りのフレアパンツ 少しの余白と温もりを跨いで 僕らの歩幅はとてもゆっくりだ それはまるで地球が回るような速度で

          惑星の片隅で

          恋する惑星

          僕等はずっと孤独だ。 友達や恋人、当たり障りのない話をできる親友とさへ一緒に居ても満たされることは無い。 随分遠い話僕は、集団から外れる事が孤独の意味だと勘違いをしていた。 ただそれは人付き合いを毛嫌いし幼稚な思考の戯言に過ぎないと知った。期限付きの自由だ。 今は分かるこの社会の中で生きようとする事、 集団の中で自分を貫き自由であろうとすること それ自体が孤独なのだ。 人それぞれの毒に犯され、唇を噛み締め 全体の1人として生きる。 共感や同情などしてもらえない。

          恋する惑星

          溶けた青

          あれから何年経ったのだろう。 今こうして言葉を綴る、僕は幸せだと思う。 錠剤を砕き自分の過去から遠ざかるように未来を飲んだ。 息をするのも辛かった高校時代の記憶は、 破り捨てた切れ端程度しか感覚が残っていないのだ。 当時読んでいた本、漫画と映画を見返してもあの頃の記録はもうどこにも無かった。 これが大人になるということなのか、それとも自由なのか今でも僕は自分に問う。 不安や苛立ちと向き合い今僕はスタジオで仲間たちと音を奏でる事を考え四季を歩く。 自然と口角が上がっ

          溶けた青

          味わう事もなく夏は溶けた

          味わう事もなく夏は溶けた。 僕は現在、時間の流れに置いていかれ 今まで知らないふりをし放置していた彼と向き合っている。 彼は言う苦しいとそれでも身体中に周ってしまった毒を必死に搾り取ろうとしている僕がいる。 これは全て現実で、もがき足掻いている。 全ての道は死が手を差し出している。僕は最初に選んだ1つの道を身体1つで歩む。 頬や手、醜い尻を打たれてもガラスを踏み自分の血を恨んでも誰もいない道をただ歩んでいる。そこに正しさなど無い。 彼は言った僕は今何処にいるのだろうか。 教会

          味わう事もなく夏は溶けた

          僕は混ざることを許されない色

          近寄って離れた ヒビの入ったガラス どうして割れてしまうのとあなたは言った 一人で歩いていた一人の少年 孤独のまま歩いたガラスの少年 何を混ぜても色の出ないバルコニーの中 僕たちは溺れている。 色を持った子供を見て羨ましそうに微笑む どれだけ塗っても色の出ない絵具 君には何色に見えるの 楽しそうに描く君の姿が 黒色にしか見えなくなってしまった。 落とされてしまったこびりついた青 もう2度と混ざることを許されないという。

          僕は混ざることを許されない色

          孤独の選択

          僕の当時高校生の頃の話 学校の組織的な動きに疑問を抱いていた。 そんな中僕は週一で自分の世界に閉じこもる時間を外で作った。 高校まで約1時間半かかる登校時間最寄りから1駅の喫茶店で僕は煙をふかしながら本を読んで空想にふけていた。 今あの頃が恋しいとか思ったりする事がある。今こうして大学生活を送る中で、幾らでもそんな時間があるからだ。 もう一度戻れるなら好きな事に熱中できるような学生に戻りたい。 そんな電車の中での後悔だった。

          孤独の選択

          自由の選択

          僕は、朝起きてすぐ水を飲むと活力が湧く。太陽の光を浴びる前に枕もとに置いたコップ一杯の水を飲む。そうすると昨日考えていた難しい事でさへも流れていく様に答えが出てしまう。 日々自分に「変化」を求めて僕は、考える。 そんな中僕は友人に飲みに誘われその成り行きで普段行かないエステマッサージ(恋人感覚なエステマッサージ)という場所に立ち寄った。 いざマッサージを受けてみる。キャッチのお姉さんでごめんね。僕に一言そう言った。振り返りよく顔を見てみる。バイト帰りに喫煙所に立ち寄った時よく

          自由の選択

          平成の憂鬱少年

          とある少年は夢を見るのが好きだった 何か会話する夜も水が美味しく感じる朝も でも何かを考えはじめると 見たくない先がばかり見えてくる夜 無目的な言葉と煮込みきってない優しさに踊らされて またベッドの上で挟んだ小説を振り返る。 ああ、くだらない。くだらない。 そんな事考える僕の性格が嫌いでして。 ああ、くだらない。くだらない。 そんな毎日に生きているんだ。 綺麗な言葉を求めて、また不思議な感覚に浸ってる。 綺麗な物を見つめて、まだ叫びたい気持ちを抑えてる。 平成憂鬱

          平成の憂鬱少年