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溶けた青
あれから何年経ったのだろう。
今こうして言葉を綴る、僕は幸せだと思う。
錠剤を砕き自分の過去から遠ざかるように未来を飲んだ。
息をするのも辛かった高校時代の記憶は、
破り捨てた切れ端程度しか感覚が残っていないのだ。
当時読んでいた本、漫画と映画を見返してもあの頃の記録はもうどこにも無かった。
これが大人になるということなのか、それとも自由なのか今でも僕は自分に問う。
不安や苛立ちと向き合い今僕はスタジオで仲間たちと音を奏でる事を考え四季を歩く。
自然と口角が上がってしまうほど、満たされている。
ただそれだけは分かる。
実は過去なんてどうでもいいのかもしれない
ねえ、幸せ?
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