自然而然ーー適度に不具合をほったらかせるのも、上手な生き方の一つ
【自然而然】
ピンイン:zì rán ér rán
意味:自然の成り行きで自ずとある状態になること。
『適度に不具合をほったらかせるのも、上手な生き方の一つ』
調子が悪い時は、何をしたって無駄だ。
あれやこれやの手を使って無理矢理明るく振る舞おうとも、元気を出そうとも、根本的には何の解決にもならない。
余分なエネルギーが消耗されるだけで、かえって虚しくなる一方だ。
だから「なんだか調子出ないのよね」と訴えてくる相手に対し、私は「頑張れ」だなんて言わない。
自分自身がそのような状態に陥った時も、一切の努力を諦め、ただ流れに身を任せるようにしている。
だって「調子が悪い」という時期ですもの。
足掻いたところで、何にもならない。
そういう期間なんですもの。
人生、山あり谷あり。
全てが上手くいく日が続いたと思えば、今度はひたすらつまづいては転んだりする。
「山・谷・山・谷」のサイクルは、全くの正常現象。
なのに、私たちはつい「不調=不正常」と捕らえては、今すぐにでも抜け出せねばと焦りがちだ。
何をしなくても、ちゃんとまた良くなる日が来るのにも関わらず。
不調時は、考えないこと。
思考を巡らせないこと。
まだ気持ちが沈んでいても、
未解決の課題が残っているとしても、
自己嫌悪しそうな程、全然直せていない欠点があるとしても
……
不調時は、考えないこと。
考えがまとまらず、次から次へと心配事が湧いてくるのであれば、一旦書き出して寝かしておくこと。
思考が支離滅裂なままで悩んだところで、結局どうしようもないのではないか。
全ては脳内がクリアになって、冷静に、論理的に対処出来るようなってから向き合えば良い。
それよりも、専ら気を逸らすことに集中するのだ。
散歩したり、趣味に打ち込んだり、誰かと他愛もない話をしたり。
いっそのことお布団にダイブして、気が済むまで寝るのも良い方法だ。
そうしていくうちにも、「山・谷・山・谷」のサイクルは回り続ける。
また本調子に戻っていく。
何でもかんでも生真面目に取りかからなくて良い。
適度に不具合をほったらかせるのも、上手な生き方の一つなのだ。
📚調子が出るまで、気長に待つのだ
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