自分の発言に違和感を感じて、起こった変化。
なかなか恋愛がうまくいかない女の子を見ていると「そんなにいい子にしなくてもいいのにな…」と感じる。
例えば、男性に失礼なことを言われても笑顔。合コンでは友達にチャンスを譲ってしまう。「私はお呼びじゃないですよね…」となんだか低姿勢。言葉にするのが難しいが、傷つくことを恐れて本音を隠している…みたいな感じ?
かくいう私も筋金入りの「いい子」だったが、いいことはなかった。
5年婚活をしても全然彼氏ができなかったし、いつも誰か・何かに不満いっぱいだった。お恥ずかしい話、モテる女の子に対して批判的だったように思う。
しかし、ちょっと勇気を出して「いい子」をやめたとき彼氏ができた。最近、あらためて「私みたいな女性は結構いるのではないかな?」と感じるので、今回は「いい子」をやめるコツをお伝えできたらと思う。
思ってないことを言う自分
自分が「いい子」をやっていると気づいたのは、ある飲み会だった。
メンバーは大学時代の友達や先輩後輩。その日は珍しく、後輩が友達を連れてきた。その子(以下Aちゃん)は容姿が可愛らしく、いかにも男ウケの良さそうな雰囲気をしていた。
男性陣の視線はAちゃんに集中し、LINEを交換したい者で輪ができる始末。女性なら分かると思うが、とても”あからさま”な状態に。
悲しいことに、私は「ダメな女」としてダシにされ始めた。過去にダメな恋愛をし、いまだに男の気配がしないアラサー女。若い女子と喋りたい男性陣にとって、私は”Aちゃんへの橋渡し”に適役だったようだ。
百戦錬磨の私(!)でも、さすがにつらい。自尊心を守るために「私はお呼びでないですね!邪魔しません!」みたいな空気を醸し出し、進んで蚊帳の外へと逃げ…
…ようと思ったのだが、なぜかAちゃんが話を振ってくる。悪気がないのが、かえって厄介だった。
最終的には『どんな男性と付き合いたいか』という話題に。
「デートの行き先を決めてくれたり、リードしてくれる人がやっぱり理想かな?」「受け身な人だと付き合っててつまんない」
Aちゃんが普通に自分のタイプを話しているとき、私は心がザワザワしていた。それは「いいよね、そういうこと平気で言えて…」という鈍〜い嫉妬。私が同じこと言ったら多分「ブスが高望みするな」って引かれるんだぞ。
そんな思いとはウラハラに、Aちゃんは無邪気に聞いてきた。
「周りがどんどん結婚していくから焦っちゃう!そんなことってないですか?」
すごく聞かれたくない質問が来た。とはいえ、雰囲気的に答えないといけない感じ。私の答えはこうなった。
「デートの行き先は一緒に決めたいかな。自分も行きたい場所が多いから、私が決めてもいいけどね。『自分に合った人』と結婚したいから、今すぐ結婚したい…とは思わないかな。」
Aちゃんからは「かっこいい!ジリアンさんみたいな彼氏ほしい〜」というお世辞をいただき、男性陣には失笑され、この話は終わった。
・・・自分で言っておきながら、違和感ありまくりだった。
本当は、彼氏がほしくてたまらないのに。今すぐにでも素敵な男性と付き合って結婚したいから、婚活も一生懸命やっているのに。
今すぐ結婚したいと思わない…?嘘つけ!!!
本当はデートの行き先決めてほしい!No More 受け身!
心の底ではこう思っているのに、さっき無意識にさらっと言った答えは何だ?この違和感で気がついた。本音で生きない「いい子」癖が染み付いていることに。
心が過剰反応したら、チャンス!
思い返せば、Aちゃんが「デートの行き先を決めてほしい」と言ったとき、私は心の中で「わがまま!」と思っていた。
先程は省略したが、彼女は他にも「割り勘は絶対ない」「結婚したら専業主婦しかありえない」など言っていた。これは多くの独身女性が口にする、なんてことない内容なのに、なぜか心がザワザワした。
その原因は、男性に頼ってはいけないという”自分ルール”。
男性とは経済的にも対等な関係でいないといけない。夫の稼ぎのみで生活したいなんて厚かましい。万が一捨てられたらどうするんだ。そもそも、甘えられるのは”魅力ある女性限定”である…etc.
そんなルールを設定する一方で『私だって本当はそうなりたい!』という本音もあった。
本当は男性に頼りたい。甘えたい。大切にされたい。本音はデートで細かく割り勘されると「微妙な気持ち」になる。仕事だって「嫌なら辞めていいよ」って言われたらどれだけ楽か。
私にはそんなことできない。だって、誰も相手にしてくれないし、大切にしてくれない…。自分は女性的な魅力に欠けていて、男性にメリットを与えられないのだから「多く望んではいけない」と思う。そんな複雑な自己卑下。
・・・「私は”愛される女性”にはなれない?それって本当かな?」
この疑問が、実はとても良い発見だった。
”決めつけ”を外して自由になろう
それから1年ほど経って、私は5年に及ぶ婚活をやめた。
一方のAちゃんはあの場にいた男性と結婚。仕事を辞め、専業主婦になった。
知らせを受けたとき、そういえばAちゃん素直だったなぁと思った。周りにどう思われるか気にしてルールの多い私より、ずっと自由。
その後、私は信頼できる方から「思ったことをそのまま言う」ことを提案された。相手がどう思うかは相手の自由、ただ自分が思ったことを言うだけ。
これは練習していくしかない!と言われ、その日から実践した。
まずは、気乗りしない誘いに余計な言い訳をせず「今回はやめておくね」と断った。それを皮切りに些細なことでも「そのまま言う」癖をつけた。
実践するうちに、自分の本音がはっきりしてきた。自分の『嬉しい/嫌だ』がわかるようになって、決断力が上がった。
そのうち、男性の前でも思ったことをはっきり言えるようになっていた。タイプを聞かれたとき「なんでも受け身な男は好きじゃない」「話のつまらない人は絶対に嫌だ」とか、ちょっと過激(?)な発言もした。
嫌なことを言われたら「今のすごい傷ついた!もう言わないでね」と即座に言えるようになった。
今まで「いい子」が長かった分、初めはそれなりに勇気が必要だった。それでも意識して続けてみると、意外と1ヶ月くらいで”思いそのまま”に話すことができるようになった。
ちょうど言えるようになったころ、彼氏ができた。
あれだけ何をしても恋愛の気配すらなかったのに!
ちなみにこの時も、自分から彼に「何回かデートしたけど、私のことどう思ってるの?」と聞いた。女性からあからさまな好意を表現しない方がいい…という自分ルールもあったのだが……どこへやら。
「お付き合いできたらうれしいから、気持ちが知りたい!」という純粋な気持ちで言うことができた。ありがたいことに、現在もたのしくお付き合いさせて頂いている。
思ったことをそのまま言うと、すごい変化が待っている。自分が変わると、状況も変わる。人生っておもしろい。
「それって本当かな?」という視点
「いいよね、顔が可愛くて」「どうせ私はモテないから…」
生々しいけど、女性なら誰でもそういう嫉妬をしてしまうことがある。婚活をしていれば、なおさらだ。
嫉妬は一見、醜い感情のように思える。そんなふうに思う自分をさらに責めたり、ときには”もっともらしい理由”をつけて相手を貶したりすることもある。向き合うのが難しい感情の一つだ。
しかし、嫉妬を「自分が手に入れたいもの発見機」にしてみたら?
私だって男性に大切にされたい!可愛いって思ってほしい!ときには頼りたい!
素直に、そう思ってみてはどうだろう。だってそれ、全然悪いことじゃないから。
P.S 毎日noteを書いている私が、不覚ながら昨日は更新できませんでした。未熟な文章にもかかわらず、毎回読んでくださっている方・いいねをくださる方がいらっしゃるというのに…。お詫びだとかえって厚かましいので、言わせてください。いつも、本当に助けられています。ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?