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子供の身体の柔軟性を高めるには?

母になり、妊婦さんや産後のママとベビーのクラス、親子ヨガのクラスを持つようになって以来、時々受けるこの質問。

子供の柔軟性を高めたいんです。どうしたら良いのでしょう??

今回は、この質問に、あくまで小学生2児の母であり、ヨガインストラクターとしての観点から考えてみました。


※私について☟


✅我が家の子供達の柔軟性の違い


突然ですが、我が家には、小学3年の息子と小学1年の娘がおります。

息子は極真空手を習っており、青帯の位置におります。やはり型も組手もやるので、腹筋は小学生の割にはしっかりしており、股関節もまぁまぁ柔らかい方。ただし、背骨に関しては決して柔らかくはなく、バックベンド(いわゆるブリッジ反り)などは彼にとってはかなりキツイようです。

晄シコ


一方、娘は4歳の時から新体操を始め、現在バレエに転向して3か月程立ちますが、猫並みの柔軟性を持っています。バックベンドで動き回るのはお茶の子さいさい、うつ伏せでエビ反りになると足先が鼻の頭まで来る始末。気味悪いほどの柔軟性を持っています。

晏おにぎり

この2人の違いは何なのか?

気になりますよね。でもその前に...

まずは、柔軟性が高いと、どのような良いことがあるのか?について考えてみましょう。


✅柔軟性が高いことによる利点について


柔軟性が高いと、物理的にこのような利点があります。

・歩く、走る、座る、立ち上がる、などという日常動作が楽になる
・手足が長く使えるので、スポーツにおけるパフォーマンスが劇的にあがる
姿勢が美しくなる
怪我をしにくくなる


また、付加的にこのようなことも、期待できると思います。

・血行が体温が上がるので病気しにくくなる
髪や肌がきれいになる
自己治癒力があがり、怪我が治りやすくなる
・女の子の場合、骨盤内の温度が上がり、生理に伴う不調が減る
・むくみにくく、太りにくい身体になる

このような身体を、子供のころから作っておくというのは、とても『生きやすい』身体づくりにつながると思うのです。


では、いよいよ子供の柔軟性を高める運動についてお話します。


✅子供の柔軟性を高める運動


子供は楽しいことが好きなので、楽しい!と思いながら運動させることが一番大切です。嫌だ、楽しくないと思ってしまうと、二度とやろうとしませんから。

なので、最初は親が積極的に楽しみましょう。親が楽しそうにやっているところに、子供は興味を持ちます。

1.乳児期(赤ちゃん以前のふにゃふにゃ時代)にできること


生まれて間もない新生児を動かすのは非常に怖いと思うのですが、ぜひ恐れずに新生児の頃から触ってあげてほしいと思います。

私がよくやっていたのは、お風呂上がりの習慣です。


・赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、足の裏に手を添える
・赤ちゃんが自分の足の力で手を押し、前に進もうとするのを待つ
・背中~お尻~足にかけて撫でてあげるようにマッサージする


足の裏に添えた手は、決して押さなくても良いのです。手を添えてやるだけで、赤ちゃんは反射的に前に進もうと、背中の筋肉をモリモリ盛り上がらせて、小さいながらとても力強く蹴ってきます。

乳児期2


我が家の2人は、この運動を新生児の頃からやっていたので、とても足が強く、『動く』ということにあまり抵抗が無かったように思います。


また、うつ伏せは突然死の危険性があるともいわれますが、誰か大人が見ている状態であれば安心ですし、何せお風呂上がりの数分ですから、可能かなと思います。


また、これはあくまで私の主観ですが…

新生児でもうつ伏せにされると一生懸命頭を上げようと頑張る(この力強い姿は必見です!)ので、首のすわりも早くなるのでは?と思われます。

首のすわらない赤ちゃんを扱うのと首のすわった赤ちゃんを扱うのとでは、何をするにも大違いですよね、断然、首がすわった子の方が楽です。


結局は、恐れずに赤ちゃんを動かすことが、母の育児を楽にすることにつながると思うのです。


2.乳幼児期(ほぼ赤ちゃん時代)にできること


幼児期(ほぼ赤ちゃん時代)は、あまり本人がこうしたい、ああしたいなどという意思もなく、とにかく信頼できる大人がそばに居れば、安心して過ごせます。なので、ウェイト替わりにして自分がエクササイズしてしまいましょう

子供はどんどん大きくなり、力も強く、体重も重くなってきます。お世話をする側は、この時期にしっかり体力を付けておかないと、本当にあとで後悔することになります。

まだ自分の意思であちこち行きたい、ああしたい等、そこまでワガママを言わない間に、がっつり体力づくり・身体メンテナンスしておきましょう。

私がよくやっていた運動はこんなものです。


1.お尻歩き

これは産後のママにとって、下腹の内臓をもとの位置に戻すための腹筋を鍛えるエクササイズとしてとても有効です。

また、赤ちゃんにとっても、足の裏が交互に床につくという、『歩く』イメージをするのにとても役立つ動きになります。


・進む方向へ足を延ばし長座で座ります。足の付け根近くの腿の上に赤ちゃんをまたがるように座らせ、脇の下を持ってしっかりサポートします。

・背骨を立て、なるべく背が高い状態を保ったまま、1,2,1,2,とリズムに合わせてお尻で前へ歩いていきます。

・1メートル程進んだら、今度は後ろへ後ずさるように、1,2,1,2とリズムよく。


※骨盤の傾きが気になる方は、ヨガマットを準備して、そのマットの端から端まで往復してみて下さい。同じ距離前にいくのにかかった歩数と、後ろに行くのにかかった歩数で、骨盤の傾き(クセ)がある程度わかります。


2.丸くなってコロンコロン

これは、産後のママの反りがちな背骨を整え、背中~腰の筋肉をほぐすためにとても良いエクササイズです。

また、赤ちゃんにとっても、ママに抱っこされてコロンコロンと視点が変わる、とても楽しいエクササイズです。


・体操座り(三角座り)になり、腿の付け根の上に赤ちゃんを座らせます。

・赤ちゃんを抱えたまま、できるだけ腹部を自分の中に引き込み、お腹を凹ませて背中を丸くします。

・赤ちゃんごと、後ろへコロンと転がってぱっと起き上がる、を繰り返します。


※赤ちゃんの成長具合によって、脛の上に乗せてもOK。こうすると、ママ側にとってはとても難易度が上がるため、バランス感覚もより養われます。

乳幼児期6


※このエクササイズは絶対に、顎を引いて赤ちゃんを見ながら転がってください。顎が上がったまま行うと、後ろへ転がった際に床に頭をぶつけます⚠


3.お腹にのせて上下運動

これは、どんどん重くなる赤ちゃんを抱っこし続けるためにとても重要な、ママのお尻と腿裏を鍛えるエクササイズです。

また、お腹にまたがった赤ちゃんにとっては、ゆっくり上がったり下がったり、乗り物に乗っているような感覚で、とても楽しいエクササイズです。


・仰向けになり、膝を立てます。

・下腹の上に赤ちゃんを載せ、手をしっかり伸ばし、赤ちゃんを支えます。

・ゆっくりと背骨1つ1つを床から離すようにして膝から肩まで一直線になるまでお尻を持ち上げます。

・降りる時も、背骨1つづつ床におろすように、ゆっくり丁寧におりてきます。

乳幼児期2


※このエクササイズは必ず、赤ちゃんをおへその上に乗せてください。それより高い位置(ウェストや肋骨の下端部分など)に赤ちゃんを乗せると、腰を痛める可能性があります⚠


このように、乳幼児期時代は、とにかくウェイト替わりに抱っこして自分がエクササイズすることに徹しましょう。


3.幼児期(やや赤ちゃん・ややヒト時代)にできること


幼児期(やや赤ちゃん・ややヒト時代)は、色んなことに興味を持ち始め、共に過ごす大人と共に笑うことが大好きな時期です。とにかくスキンシップをしながら共に遊ぶことが大切かなと思います。

手をつないで遊ぶ、抱えて遊ぶ、背負って遊ぶ、とにかく遊ぶ...

とにかく遊ぶことが好きで、ああしたいとか、こうしたい等といった意思もかなりはっきり出てきます。共に遊ぶ感覚で、柔軟性を保っていきましょう。

私が良くやっていたエクササイズは、こんなものです。


1.ぴょんぴょんジャンプ

これはまだまだ抱っこが必要な子育てライフにおいて欠かせない、お尻と腿の筋肉を鍛えるエクササイズです。

また、お子様の瞬発力と足腰を鍛えることにもなります。

しっかり手をつないで、親子でリズムを取りながらジャンプさせると同時に親も一緒に軽いスクワット運動ができます。


・足を腰幅よりやや広めに開き、お子様と向かい合い、手をつなぎます。

・せーの、1,2,1,2,でリズムに合わせて、お子様にぴょんぴょん飛び跳ねてもらいます。

・そのタイミングで、軽くスクワットしながら、共に伸びるタイミングでお子様がより高く飛べるよう補助してあげます。


1回のスクワット運動は非常に軽いものですが、子供は楽しいと何百回でも何千回でも延々と続けますので、軽いものを何度も何度も飽きるまで一緒に行ってください。お子様、夜早く寝ますよ(笑)


2.登ってくるりん

逆上がりの要領で自分の手の間から身体を抜いてくるんと回ってもらう運動です。

・ぴょんぴょんジャンプと同じく、足を腰幅よりやや広めに開き、向き合ってしっかり手をつなぎます。

・ごく軽く膝を曲げ、バランスを取るために下腹と腿にしっかり力を入れ、お子様に腿を上ってきてもらいます。

・腿を上ってきたお子様が、そのまま自分の手の間をすり抜けて、くるんと逆上がりの要領で回って地面に着地します。


※腿を上るのが大変なお子様は、大人がサポートします。片足でバランスを取り、もう片足で膝を使ってお尻を押し上げるなど、とにかく足が腕の間を抜けるまでサポートする必要があります。

が、一度やってしまえば要領がわかりますし、『できた!』達成感もありますので、楽しくなって何度も何度もやろうとします。そうなったら、ひたすら付き合ってあげてください(笑)。


※この2つの運動は、安全のために手のつなぎ方に注意してください。

お子様の脱臼等、怪我を防ぐために、必ず子供の手の平を向かい合わせにさせ、子供の手の甲を外側から親の手が包むようにし、親の親指を子供が握れるようにします。間違ってもいわゆる『手をつなぐ』つなぎ方はしないでください。


4.小学生(小さなヒト時代)にできること


これまでの親子運動が習慣化してしまえば、互いに抵抗が無いため、共に動くことはとても楽です。また、この頃になると、小さいながらも大人と同じような動きができるようになります。

もちろん、これから始めようという方は、親が主導で楽しみながら運動する姿勢を見せてあげてください。

ヨガのポーズとはいえ、形にとらわれず、とにかく楽しんでください。


1.ウェイトになってもらう

赤ちゃん時代のウェイトと違い、相当重いです。ですので、やり過ぎに注意しながらスキンシップを楽しんでください。

小学生とは言え、やはりお母さんやお父さんとくっつくのは嬉しいものです。落ちたり、転がったり、失敗も楽しみながらトライしてみて下さい。

ウェイト


2.大人と同じポーズを楽しむ

この頃になると、見よう見まねで大人と同じポーズを楽しめるようになります。どっちが長い間できる?!ゲームや、どっちが遠くまで手が届く?!ゲームなど、ゲーム感覚で楽しめるのもこの時期ならでは。

形にこだわらず、どんどん楽しんでみて下さい。

大人と同じポーズ


3.大人とバランスを取りながら楽しむ

力加減を調整しながら、共にバランスを取ってポーズを作り上げていきます。決まった時の嬉しさ、爽快感は最高です!

大人とバランス


5.その後(完全ヒト)にできること


その後は我が家には大きな子が居ないので、今のところわかりませんが、子供が中学生に入ったらどうなるか、楽しみにしています!


✅我が家の小学生2人から見る、子供の柔軟性を高める要因

これは、あくまで我が家の2人の小学生のこれまでと現在を母である私が分析してみたものであり、医学的・学術的な根拠等は一切ないことをご了承下さい。


最初に我が家の息子(小3)と娘(小1)との柔軟性の比較をし、前章でお子様の成長段階に合わせたエクササイズをいくつかご紹介しましたが…


実は、これはほとんど、娘(小1)に対して行っていたことです。


息子(小3)に対しては、

・1.乳児期(ヒト以前)にできること
・2.乳幼児期(ほぼ赤ちゃん)にできること

はしっかりやりましたが、息子が1歳10か月の時に娘が生まれたため、その後はあまり共に動く時間を取っておらず、そのまま年中から幼稚園に入ってしまった感じでした。

もちろん、幼稚園では走ったり遊んだり、しっかり身体を動かして遊んだようですが、ヨガのような『可動域』や『柔軟性』を視野に入れた動きは、日常生活ではおこないませんから、それに従って息子は身体が徐々に硬くなっていったのでは、と推測しています。


さらに娘は、2人目の子ということもあり、私が子育てにある程度慣れてからの子であったため、産後1カ月程でレッスンに復帰した際、娘を連れてレッスンを開催していました。実際にレッスンで娘をウェイト替わりに使ったりもしたことも多々あります。

ですから、息子と比較すると、かなり小さなころからこういったエクササイズに触れる時間が長かったように思います。


もちろん、お子様が2人、3人とおられるご家庭もありますし、お子様にも好き嫌いがあるでしょうから、全員に同じような動きを満遍なく行うのは難しいと思います。


それでも、ほんの少し、日常の中でスキンシップの時間を取ることで、親子ともに幸せな時間を過ごしながら、お子様の柔軟性を伸ばすことができるのでは、と思います。


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