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脱力すると出力が上がる

前回、仙骨を回旋する感触を掴むことで、ランニング時、仙骨の回旋に追従するように脚がスイングされ、それによって腱の弾性エネルギー発揮が促進されますよ、というお話をしました。

ここでのキーワードは「脱力」。

でんでん太鼓をイメージしましょう。でんでん太鼓の芯をくるっと回すように、仙骨をくるっと回旋させます。

すると、適度に脚が脱力できます。さも、でんでん太鼓の球が、芯の回転に追従して動くように。

で。

今日みなさんにみていただきたい動画があります。こちらです。
https://www.tiktok.com/@daisuke7779/video/7140219757457886466

内川選手(当時)が、亀梨くんに「力の入れ方」をレクチャーしてる動画ですけど、これ、めっちゃわかりやすいなーと思って。

腕に力入れっぱなしの状態だと、上から叩かれる力に簡単に屈します。
しかし、脱力した状態で、上から叩かれる瞬間だけに力を入れると持ち堪えることができる。つまり出力が上がるということです。

これは仙骨を回旋させる際のコツでもあります。

ふわっとした滞空時間で脱力し、地面にコンタクトする瞬間にだけ、仙骨回旋力を地面に伝える。

「蝶のようにふわっと舞い、蜂のように鋭く刺す」

まさにこのイメージです。

脱力って、難しいですよね。歯医者さんで「はーい、肩の力抜いてくださいねー」って言われて初めて、肩に力が入ってることに気づいたりします。なかなか自分自身で知覚しにくい。

だからこそ、このドリルを地道にやっていただきたいんです。

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員