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仙骨が胴体回旋の「発信源」

毎年毎年、懲りもせず、昨日も飯能ベアフットマラソンの21kmを走ってきました。

今日のVoicyでも「飯能ベアフットマラソン、本音は走りたくないんだけど、でも毎年走る理由」ということでお話しました。ここでは「危険な状況が、僕たちの自律神経を整える」みたいなお話をさせていただいてます。お手隙の際に、ぜひご視聴いただけますと。
https://voicy.jp/channel/2628/1113490

まぁ本当に、この大会前は憂鬱になります。だって、足裏、めっちゃ痛いんですもの。

陸上競技場やそこらのロードだったらお茶の子さいさいですよ、裸足で走るなんて。でも、あの大会ばっかりは、本気で痛いですから。もうね、嫌で嫌で。

とはいえ、ですよ。そんなにまで嫌であるにも関わらず、こうやって毎年走るには、それなりの理由があるわけで。

やっぱりね、学びがあるんですよ。その嫌な気持ちを凌駕するほどの学びが。

そして今回も、すんごい学びがありました。今日はそのことについてお話ししていきます。

もちろん、今日お話しする内容は「飯能ベアフットマラソンのノウハウ」ではありません。

あなたがもっと上手に走るためのコツ、です。

それでは始めましょう。

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「どこ」から、胴体を回旋させるか?
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コース上には、石がゴロゴロと転がっているパートがありまして。

もちろん、こんなパートはコースのほんの一部なんですけど、そのインパクトがものすごくて。

そのパートは、みんな「うわっ、てててててててて」って、何回「て」って言うのよ?っていうくらい、痛がります。

これは本当に誤解されがちなんですが、もちろん僕も痛いんですよ。しっかりと痛がってます。

しかしですね、こういうパートも「あるコツ」を駆使することによって、少しばかりですが、痛さを軽減することができます。

それが、胴体回旋、なんです。

特に、骨盤の回旋がポイントになります。足(脚)で地面を押して前に進むのではなく、骨盤を回旋させ、骨盤で走ることができれば、足裏の痛みが幾分和らぐんです。

右足接地の際は、骨盤を右回旋する。

ポイントは、いかに右脚全体の力みを抜くか?です。

ここがやっぱ難しいところで。だって、痛いのでどうしても「力み」という防衛反応が出てしまいますから。

しかし、ひとたび骨盤を回旋するコツが掴めると、思ったほど痛みがないことに気づけます。すると身体は安心するので、脚の力みをほどきやすくなります。

ここでのポイントは「脚の力みをいかに抜けるか?」です。そしてこれが痛みと向き合って学んだことで、今日あなたにお伝えしたいことでもあります。

骨盤を回旋させることによって、脚を適度に脱力しやすくなる。このスキル、飯能ベアフットマラソンにおいては「足裏の痛みを軽減する」と効果につながりますけど、これがシューズを履いた「通常」のランニングでは、腱の弾性エネルギーを活用することにつながるんです。

ただ、ここでもうひとつ気づいたことがあるんです。それが今日の核心。

「骨盤を回旋する」という意識ではなく、「仙骨を回旋する」ということに注意を向けると、さらに脚が脱力できることに気づきました。

青の部分が仙骨/thanks to visible body

回旋力の発信源を「仙骨」にする。ちょっとイメージが湧きにくいかもですけど、そんな方は「でんでん太鼓」をイメージしてみましょう。

でんでん太鼓

「仙骨」を、でんでん太鼓の芯の部分だと思ってください。そして、でんでん太鼓を回すように仙骨を回旋させます。

すると、その仙骨の回旋から若干のタイムラグを経て、脚が動き出すはずです。

でんでん太鼓だってそうじゃないですか。芯を回して、その回旋力が糸を経由して球に伝わる。ここにはタイムラグがあります。

そこで、この動画、以前も紹介したことがありますが、改めてご覧いただきたく。

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員