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プレミアム日本酒ブランド【禅利(ZENRI)】公式note開始のご挨拶

はじめまして。創業350年の京都伏見にある酒造会社「玉乃光酒造」副社長の羽場洋介と申します。

数年前から新型コロナによる影響は関係なく、日本酒業界は縮小を続けており、現在の市場はピーク時の四分の一になってしまいました。

日本酒業界は、「美味しい」以外の価値を生み出さないと先細っていく一方――このような危機感を抱いたことから、玉乃光の新プレミアム日本酒ブランドを立ち上げると決めてから早2年。
自信を持って送り出せる新日本酒ブランド【禅利】(ぜんり、ZENRI)が、ついにリリースの時を迎えようとしています。

私自身、日本酒の価値を見出す試行錯誤の中で、たくさんの人との出会いや新たな気づきがあり、充実した2年間だったと言えます。

そこで、新プレミアム日本酒ブランド立ち上げストーリーを、この【禅利】公式noteで皆様にお伝えしていきたいと思います。

自己紹介(プロフィール)


 代表取締役CEO  羽場 洋介

まずは簡単にですが、私のプロフィールを紹介します。

私の社会人のスタートは、公認会計士として監査法人勤めで始まりました。

当時23歳のひよっこの私は、クライアントの大企業の先輩方にビジネスの基本を教えていただきました。

32歳で財務系コンサルタントとしてIPOやM&Aの世界に。巨額のお金が動く金融ビジネスのリアルの中で、刺激のある日々を過ごしました。

そして36歳で飲食業など、実業の経営に携わるようになりました。そして40歳、以前より日本酒の市場規模が縮小傾向にある中で、新型コロナにより家業「玉乃光酒造」が大ピンチに。

そこで、自分のこれまでの異業種での経験を活かしながら、日本酒業界全体に貢献すると決心しました。

新日本酒ブランド立ち上げに込めた想い


私は自身のキャリアの中で、常に人とのご縁の中で、助けられてきました。

人が人の幸せのために何ができるのか――常に中心には「人」がいました。 日本酒も同じだと思うんです。
日本酒を単に飲むものとして捉えるのではなく、もっと「人」を中心として広く捉えないといけないのではないか、と。

日本酒は日本の歴史の中で、常に神事とともにあり、時の権力とともにありました。それは、日本酒が自然からの恵みであり、かつ神聖なものであったからです。

日本酒を「飲むもの」ではなく、様々な捉え方をしている人たちがいます。贈るもの、祈るもの、飾るもの、捧ぐもの、観るもの、造るもの、嗜むもの――悠久の時間の中で、日本人が育ててきた文化そのものであるからだと思うんです。

それはお酒の中でも、國酒たる日本酒にしかない概念です。

だからこそ、もっと「人」のことを真剣に考えて、日本酒の在り方を問い直さなければいけないのではないでしょうか。なぜなら、文化とは人の理想を実現するためにあるものだからです。

この数十年、日本酒はその存在価値を発揮できていませんでした。それは時代の流れの必然だった気もします。ただ、時代は変わった。

戦争、疫病、気候変化など、困難な課題に直面し、サステナブルな世界を願うこんな時代だからこそ、日本酒の精神性が改めて世界の人に必要とされるのではないかと思うのです。

日本酒を通して成し遂げたいこと

日本酒として、飲んだ時に美味しいと感じることは当然必要です。

ですが単なる美味しさを超えた、もっと「人」のことを改めて考えて日本酒の存在価値を見直したときに、私はある人を思い出しました。

それは、株式会社リンク&モチベーションという、人のモチベーションを科学する会社の梅原氏です。彼との出会いは、飲食店の経営を行っているときに組織コンサルをお願いしたことがきっかけでした。

梅原氏の溢れんばかりの情熱と、人に対するまっすぐな姿勢が忘れられなくて、久しぶりに飲みに行ったんです。そのときに意気投合し、日本酒に関して熱い話をたくさんしたことを覚えています。

あれから2年――私達は「株式会社京伝びと(きょうでんびと)」という新会社を立ち上げ、梅原氏に代表をお願いしています。そして、もうすぐ念願のプレミアム新日本酒ブランド【禅利】を生み出すことができそうなところまで来ました。

醸造元である玉乃光酒造は、創業1673年。350年続く老舗の酒蔵です。そのため、老舗だからこそできることと、老舗だからこそできないことがあります。

それを京伝びとと補い合うことで、もっともっと「人」のことを考えたお酒を生み出したい。

その第一弾のプロダクトが、【禅利】です。「京都」「禅」という精神文化を表現し、こんな時代だからこそ、それを必要とする人に届けていきたいと思っています。

【禅利】に触れてくれた方が、単に飲むだけではなく、もっと「人」にとって大切なことを思い出せる、そんなブランドにしていきたい――それは、一朝一夕でできることではありません。

毎年毎年「人」と向き合って、積み重ねていきたいと思っています。

人の想いを重ねて化学反応を起こしていきたい

玉乃光酒造は純米酒にこだわり、純米吟醸酒か純米大吟醸酒しか造っていません。そして伝統的酒造りにこだわり、今も麹作りから蒸米、仕込みまで手造りにこだわってやっています。

そんな玉乃光のお酒は、まさに造り手の想いが重なったお酒です。

そして、契約農家の方々と一緒に酒米の品質にもこだわっています。近年では有機米に力を入れており、これもまた農家さんの想いが重なったお米です。

また、清水焼の窯元様と酒器を共同開発しました。それはロクロ師さんの想いが重なった酒器です。

これらの人の想いの連鎖をどうやって、世に届けていくのか、人の想いが重なったとき、どんな化学反応が起きるのか、私たち京伝びとはそんな取り組みを拡げていきたいと思っています。

今後も、禅利立ち上げに携わるスタッフや職人たちの想い、禅利発売に関するお知らせなどを順次公開いたします。【禅利】公式noteや各SNSをぜひフォローいただけますと幸いです。


■ 京伝びと公式サイトhttp://kyodenbito.co.jp/
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■この記事を書いた人
代表取締役CEO 羽場 洋介 玉乃光酒造株式会社 副社長。三重県松阪市出身。会計士として、様々な企業の経営コンサルを経験。2021年8月より、家業である「玉乃光酒造」副社長に就任

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