【偉業】手塚治虫と鳥山明を重要文化財に?鳥山明に国民栄誉賞?
今回は「手塚治虫と鳥山明」というテーマで語っていきたいと思います。
2024年3月1日に鳥山明先生が急性硬膜下血腫のためお亡くなりになりまして
その一報は瞬く間に世界中へ拡散されました。
日本メディアだけに留まらず
世界中からその逝去を悼む声が届いたことは記憶に新しいかと思います。
その影響力たるやマンガ業界だけに留まらず海外サッカーのFCバルセロナが公式コメントを発表したり
フランスに至ってはマクロン大統領はじめ政府首脳からも弔意のコメントが発表されるなど凄まじい影響力を見せつけることになりました。
サウジアラビアに至っては東京ドーム10個分クラスの「ドラゴンボール」テーマパークを建設するという度肝を抜く発表があったりと文字通り世界を揺らすニュースと共に日本人の一漫画家が世界に与えた影響力がいかに巨大であったかということを多くの日本人の人たちも強く思ったことかと思います。
これはある意味では日本の文化や芸術が海外で認められている証明でもあり
「マンガ」という文化がもはや世界レベルの芸術になっているといっても
決して過言ではありません。
遡ってみますと
手塚先生が戦時中にマンガを描いていた頃は、
漫画に理解を示してくれる人はほとんど存在せず
戦後まもなくマンガを出版した時はベストセラーになるも「アホになる」と叩かれ教育委員会からは「有害図書指定」にまで指定され
その存在が子供の教育に悪影響を与えていると問題視され
校庭で燃やされるなど
マンガとは常に排斥の歴史と共にありました。
本当につい数十年前までは俗悪なものとされていたんですね。
それがわずか数十年で世界に誇る文化にまで様変わりしたわけですから
マンガ文化を否定してきた方々にとっては今日のマンガ文化の爆発的な成長など想像すらできなかったことでしょう。
そんなマンガの礎を築いた手塚治虫と
マンガカルチャーを一気に世界へと推し進めた鳥山明
間違いなく日本漫画の歴史においてこの二人の偉業はケタ違いであり
その功績に誰も異論はないと思います。
そしてこのお二人について
ボクは以前に「手塚治虫の後継者は鳥山明」という記事を配信しました。
この記事の反響については正直賛否ありましたが改めて過去記事を読み返してみましたが我ながら的確な考察してるなとも思いました。
あえて「後継者」と強めに言い切った事で若干煽っている部分もあったんですけどこういう見方もあるんだということを
エンタメとして楽しんでいただけるかと思いますので是非ご覧ください。
そんな鳥山明先生の死去に際して興味深い記事を発見しましたので
今回はその記事を引用して進めていきます。
3/23のヤフーニュースに掲載された
「「鳥山明さん」に「国民栄誉賞」は授与されるのか?」
というデイリー新潮の記事であります。
記事タイトルのから連想されるように鳥山先生に国民栄誉賞は授与されるのかという内容なのですが
筆者は「国民栄誉賞」はスポーツ選手の受賞者が多すぎる反面
漫画家は“冷遇”されていると述べておられます。
これは筆者が語る以前からも言われていたことで
実際、1989年に手塚先生が亡くなった際にも「国民栄誉賞を」との声はありましたが結局、授与されることはありませんでした。
日本文化に特大級の影響力を及ぼしてもなお、評価されないのは
日本という国が文化、芸術に対しての意識が低いことの表れと言えます。
漫画家と言う職業に対しての評価も低く見積もっている結果です。
そしてこの記事には手塚先生が亡くなった直後に作家の星新一さんが
報知新聞に語ったコメントが引用されております。
これは以前に、このnoteでもご紹介した「手塚治虫死去の際のコメント」記事にも引用させて頂いた全く同じコメントが紹介されていました。
これは嬉しいシンクロでした。
そのコメントがこちら。
まさにコレですよ。
「文化の価値を見極める力がない。」
1989年当時からすでに星新一さんが指摘しておられました。
でははたして1989年の頃から現在の情勢は変わったのか。
この記事によりますと
とあります。
続けて
とあります。いいですね。
実に的を射たコメントだと思います。
受賞者の数をどうこう言うつもりはありませんが日本文化の中で世界的な評価を得ている文化人がどれだけいるかってところですよね。
他の分野で手塚治虫や鳥山明といった世界的に認知度のあるクリエイターって果たしてどのくらいいるのでしょうか。
恐らく今後ゲームの世界でもこういうことが起こり得るんだろうとも容易に予想できます。
この後日本からどれだけ世界的に素晴らしいゲームクリエイターが誕生したとしても「所詮はゲーム」として扱われ
評価されることが難しいのは多くの方が想像できるところです。
それほど日本って国は文化、芸術に対して新しいものに対して閉鎖的なところがある国なんです。
その一説に対し本記事では実に痛快な一文を述べておられました。
と、この著者は、
「いつ漫画の分野から重要文化財が出るのか?」
と気になっていらっしゃる。
続けて
と最大級に嬉しいコメントを残しておられます。
これにはボクもはっとさせられました。
確かに言われてみれば
『新寳島』の登場はマンガ文化の発展の基点として日本漫画史にとって極めて重要な作品ですし漫画界だけでなく日本の映画、小説など、あらゆる文化、芸術にも特大級のインパクトを与えた記念碑的作品であります。
『新寳島』を重要文化財に。
改めてその意見に納得させられたと共に
充分にその評価に値する価値があると思いました。
事実、この記事にはこう続きます。
だそうです。
この話は知りませんでした。
嘘か本当か情報ソースが分からないので何とも言えませんがこれが本当だとすると、とんでもないことです。
さすがというより大英博物館の恐ろしさを感じます。
大英博物館ってご存じ他国の歴史をもコレクションする世界屈指の博物館です。ですが…所蔵品の数々は植民地からの略奪の歴史でもあります。
各国の至宝を強引に奪い集めている剛腕博物館であるという側面も併せ持っています。
なので
そんなジャイアンからの持ちかけを断ったまんだらけは偉い!
エラすぎる!
もんだらけではなく日本国が所蔵していたら絶対に「どうぞ」ってへりくだっていたと思うので
まんだらけさんには是非とも日本の国宝を守って頂きたいと思います。
手塚コレクターも世界中にはたくさんおられるでしょうし
世界の日本漫画への関心の高さは日に日に高まっています。
お金の力で買収される前に日本国として重要文化財と認定して
是非とも保護管理する方向で進めてもらいたいものです。
この記事の中にも
「鳥山明の記念館の建設と原画の保存を急げ」として
原画など貴重な資料が海外に出ていくことを守る意味でも
鳥山明の記念館建設に賛成の声を挙げておられました。
作品の保存管理の意味でも「国レベルで保存体制を整えるべきであろう。」とも語っておられます。
別の観点にはなるんですが「ドラゴンボール」クラスの世界的キャラクターになったら間違いなく「ドラゴンボールランド」なるものを作った方が日本にとっても経済的にも良いとする意見を多々耳にします。
それこそ世界中からお客さんが来るだろうしケタ違いの経済効果を与えてくれるのは明白なので民間だけに頼らず国主導で取り組んでもいいプロジェクトだそうです。
にも関わらず国は全く耳を貸さないのか、興味ないのか分かりませんが、
政治家先生の文化価値への関心の低さを嘆いているという声は良く聞かれます。
他国が喉から手が出るほど欲しい日本の文化、芸術に自国のお偉いさんは気づいていないというマヌケぶり…。
これほど日本の漫画が世界中の読者を獲得して世界から指示されているにも関わらず関心が低い理由って一体なんなんでしょうね。
利権ですか、やっぱり(笑)
もうね、情けないです。ほんとに…。
そして
最後に著者はこう締めています。
はいまさにその通りだと思います。
鳥山先生の描く唯一無二の世界観
その比類なき芸術的なデザインは漫画界の至宝と言っても問題ないでしょう。事実多くの子供たちを夢中にさせましたし、海外では芸術大国のフランスが認めた圧倒的美的センス。
そんな原画は文化遺産レベルになり得るし、まさしく展示公開すれば日本の観光名所にもなります。
それをお先にサウジアラビアが「ドラゴンボール」テーマパーク建設を発表しちゃってますから日本はほんと何をやってんだかって感じです。
まぁ向こうはテーマパークなんで、こちらには貴重な原画がありますんで是非、唯一無二の世界に誇る展示記念館建設して欲しいと思います。
個人的には手塚治虫ランド作って欲しいですけどね
国家主導で日本漫画の最高峰の展示物を備えたエンタメ施設を作って欲しい。
プロデュースはもちろん
現代最強のマーケターの森岡 毅さんを招へいして
世界に誇る日本漫画の一大テーマパーク作って欲しいなぁ…。
テヅカーランドじゃなくてもいいんで日本の漫画文化を体験できる
そういうところ日本中の誰もが切望しているんではないでしょうか。
最後に…
今の若い方たちには手塚治虫先生と鳥山明先生との共通点があまり理解できないかも知れませんが実は非常に多くの共通点があります。
何より鳥山先生は手塚先生の影響をめちゃくちゃ受けています。
鳥山先生の死を偲ぶと共に鳥山先生に影響を与えた手塚治虫という人物を知る良い機会だと思います。
日本漫画発展の仕掛け人ともいえるド変態作家「手塚治虫」
こんな面白くて偉大な作家はいません。
日本人が世界に誇る圧倒的レジェンド手塚治虫
是非その他の記事も読んでみてくださいね。
では!
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