サイバートラックの販促に対するイーロン・マスクの5つの戦略の鍵
車は乗りません、生涯通じて乗りま宣言した大善です。
が、自動車業界で働いてます。皮肉なものです。そして、EVのビデオを見ているわけです。EVよりは内容は車よりマーケティングです。
イーロンマスクのTESLAの話です。
サムネタイトルが「ゼロドルマーケティング」。早速内容を書いていきます。
サイバートラックの発売までに、事前販売していることはご存知ですよね。最初の事前販売予約が100ドルからで、現在で250万人の人が既に予約しているのです。
※これに対して色々メームとかが作られているくらい、話題になりました、と。
①人の注意を引くことは良いことである
タイトルだけでも惹かれてしまいますが、人々の関心はテスラの2021年より製造開始するサイバートラックについてです。
これを見てどう思いますか?
ほとんどの人がこのデザインを見て「やばい」「自分がデザインしようか?」「これはないよな」と悪評が出たという。つまり大衆にとって「ダサいデザイン」。
ほんの少数が高評価。
テスラの1個目の戦略が「多くの人に嫌われても、特定の人に好まれよう」で、仮に少数の人のうちの誰かが、マイノリティーを感じることによって、「自分だけ好き」という感情を持って、そのプロダクトに対しエンゲージメントが向上するという。
また悪評ながらもメームとして拡散されたり、SNSで拡散されることによって、多くの人の関心を引くようになります。
今のインターネット、SNSのニーズは広告・プロパガンダではなく、意見や誰かの批評である、というのを掴んでいます。
②アイデンティティのサイン
大量の人で溢れ、大量のもので溢れている中で、いかに自身のアイデンティティを見せるか、ということです。
「サイバートラックのイメージの逸脱性」→「目立つ」→「誰もが車をテスラのサイバートラックだと認識」→「いかに”文明化”とするか」
自分のアイデンティティに対してタグをつけるようなイメージです。
③アーンドメディア
自分で稼働せずとも、自分のフォロワーや他人が自分の代わりに稼働してくれるメディアのこと。
話題やコンテンツを作って、自分のSNSで配信し、あとは他の人のSNSで自動的に配信・拡散がされる。
ここに至るには、いかに自分を印象付けるか、ということ。
④事前販売で売る
これは冒頭でも書いた通り、開発前に事前販売として販売してしまい、資金調達・利益確保を行っている。
ビジョンと試作品だけで、話題を作り、プレゼンで発表。
最終的(現時点)に調達した金額がすごい。
99億。
最初の価格設定と、キャンセル可能という柔軟なスタンスから、デザインの奇抜さで話題作りが可能になり、結果的に販売見込み台数を見据え、製造ができるということでしょうか。
⑤リード
いかに顧客に対して訴求していくのか。
Appleの事例がわかりやすい。イベントを毎回開き、突飛な製品を発表することで、SNS内の関心を作り、勝手に拡散されていきます。そして、スマホという手軽なデバイスから、一人が持てば、そのデザインのかっこよさから、「自分も欲しい」という流れになる。
テスラも同様で、イベントで話題を作り、同時に販売(事前販売)を行う。そしてイベント自体の話題性と、イベントでの発表に対する話題がSNS内の関心を生み出していき、事前販売台数も増えるということですね。
という感じの5つの戦略。ゼロ円マーケティングの理由がわかりました。
話題を作る、それが炎上しても、少数のファンしか獲得できなくても、ファンの帰属意識を形成して、その話題をSNSで個人が良い評判も悪評も一気に拡散。イベントを主催することで具体的な方向に持っていき、さらには突飛なアイデアでの販売。
ミクロなビジネスでも全然通用しそうな方法だ、と思いました。
おしまい
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