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ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』フランスのリアルな教育現場
<作品情報>
生い立ちも出身国もさまざまな24人の生徒と1人の国語教師の交流を通じ、フランスの教育現場を赤裸々に描いた作品。演技経験のない24人の子供たちのリアルな芝居が注目を集め、第61回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。監督は「ヒューマンリソース」のローラン・カンテ。原作「教室へ」の著者フランソワ・ベゴドーが教師役を演じる。移民や問題児の多い中学校を舞台に、傷つき反発し合いながらも、信頼を深めていく生徒たちの姿をドキュメンタリータッチで描く。
2008年製作/128分/G/フランス
原題:Entre les Murs
配給:東京テアトル
劇場公開日:2010年6月12日
<作品評価>
50点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆
<短評>
上村
まるでドキュメンタリーのように自然で緊張感があります。アメリカ以上に人種の坩堝であるフランスという国を象徴する作品と言えるでしょう。
職員会議にクラス代表として生徒が参加していたり、先生同士が激しく議論するというようなのはさすが民主国家フランスだなという感じです。
ただそれが必ずしもいい方向に行くとは限らないんですよね。それは後半の展開で明白でしょう。
あとフランス語をやっていたときに知ったのですが、フランスではフランス語の文法をかなりしっかりと学ぶという。日本の国語とは全く違いますね。日本の国語は本の一部を抜粋して読ませたり、古文に時間が割かれるが意外と「文法」はやらないですよね。そこが違うと改めて感じました。
正直な感想としては、絶対先生なんてやりたくない!
吉原
こういうイライラ系の映画はあまり好きではないが、フランスらしく人種が織り混ざったクラス構成になっていたり、生徒を交えた教員たちの議論や投票による退学の決定などは日本と違ってなかなか興味深いと思った。
映画としてストーリーがまとまっているわけではないし、ただただ治安の悪い地域の出来の悪い学生を描いたドキュメンタリーを見せられた気分。
全体を通して「先生って大変だな」という感想しか生まれなかった。
<おわりに>
フランスらしい教育が描かれる一方、原作者がそのまま主演もつとめるという異色な作品です。先生って大変な職業ですよね…
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