腐り切ったバッドエンドに抗う〜Official髭男dism「Cry Baby」
最近、Official髭男dismの「Cry Baby」にハマっている。
元々好きな曲だったんですが、先日歌番組で生演奏されているのを観てより聴くようになってしまった。
ヒゲダンと言えばキャッチーはメロディとシャレオツなアレンジがカッコ良いバンド。
しかし、この曲はサビ途中も転調を繰り返す歌うのが激ムズな変わり種の楽曲。
これを歌番組で完璧に歌いこなすボーカル藤原さんの姿に惹かれてしまったんですよね。
自分で作ってるとはいえ、すげーわ。
曲が良いのはもちろんなんですが、僕にはサビ途中の
腐り切ったバッドエンドに抗う
という歌詞がすごく胸に響いたんですよね。
この曲はアニメ「東京リベンジャーズ」の主題歌で、歌詞の内容もかなりアニメに寄り添ったものになっています。
喧嘩上等!っていうような内容の歌詞だし、歌い方もいつもより荒っぽく、叩きつけるような雰囲気。
ある意味、ヒゲダンには珍しい曲なんじゃないかと思います。
彼らと言えば「Pretender」しかり「I love...」しかり、共感力が非常に高い歌詞が特徴だと思っているので。
その点、この歌詞を”カッコ良い!”とは思っても”わかるわー”ってなる人はあんまりいないんじゃないだろうか。
少なくても僕は学生時代殴り合いなんてしていないのであまり共感はできない。
ただ、「腐りきったバッドエンドに争う」っていうのは誰の人生にも言えることなんじゃないかと思うんですよね。
僕自身、バッドエンドにならないように必死にもがいているし。まあ沈んでいく一方ではあるんですけど。
この歌詞があることで、急激に曲全体を身近に感じられるようになる気がするんですよね。
この辺が、売れ線バンドとして本当にうまいなーと思う。
いくら変化球の曲だアニメの曲だって言っても、既存のファンや一般の人に受けない曲になったら仕方ないもんな。
歌唱力もしかり、この曲を聴いてるとしばらくヒゲダンの天下は続きそうだなーと思います。
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