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日本酒を使った焼き菓子、食べ比べてみた



がっつりとしたお酒感がまだそこまで得意でないため、飲める日本酒は限られたものだけ。すず音とか、すず音Wabiとか(早い話がすず音だけ)。

そのため、地酒もスーパーやお土産店で眺めるのみ。興味も応援したい気持ちもあるものの、飲めないし料理酒として使うにはもったいない。



しかし、とある地酒メーカーが地元菓子店とコラボをし、地酒を使ったお菓子を開発。これなら食べられるぞと思ったものの、なんやかんやで保留し続けて今に至る(たぶん1年は経っている)。


そんなか、この度別の菓子店で新たな商品が発売された。それなら比較してみたい……というわけで、やっとこさ購入と相成ったのだった。



***


今回いただいたのはこちらの2つ。


上:柳屋「パウンド郷宝」
下:千秋庵総本家「郷宝カステラ」


地酒の名は「郷宝」。


函館市の隣町・七飯町に2020年設立された「箱館醸蔵」が作る日本酒である。


片やパウンドケーキ、片やカステラ。


方向性は近いが、いったいどう違ってくるのだろうか。


ちなみに、特に示し合わせたわけでもないのに母も食べ比べをしていた模様。考えることは同じだね。



〇柳屋「パウンド郷宝」


1個250円


柳月(りゅうげつ)ではなく、柳屋(やなぎや)である。生協のテナントとして入っているイメージが強い。


これは、じゅわっとするうまうまパウンドケーキだ。


しかし、中央にいくにつれて少しパサつきが感じられるのが惜しい。個人的にはずっとじゅわじゅわしていてほしかったな……というくらい外側が美味しかった。


生地に酒粕を練りこんでいるだけでなく、外側に特別純米酒を使用したシロップを塗っているそうな。じゅわっと感はシロップのおかげだったらしい。

それなのに、残念ながらお酒感はわからなかった。じゅわっとうまうまパウンドケーキなのは確かです。



〇千秋庵総本家「郷宝カステラ」


1個300円


こちらも生地に酒粕を使用。シロップは特になし。使用箇所は少ないが、果たして。




これすなわち、ずっとしっとりふんわり上品カステラだ。


最初から最後までふわふわしたままなのが嬉しいポイントである。甘さはこちらのほうが強い気がした。

またしてもお酒感は無いか……?と思いきや、あとから甘酒っぽさを確認!

やったぞ! せっかくお酒入りをゲットしたのに二連続不発だったらどうしようかと思った(それはそれとして美味しいのだけどね)。


ただしつこさはなく、あくまでもふわっと香る程度。個人的にはもう少し強くてもいいけれど、お子さんも食べることを考えるとこのくらいがちょうどいいかもしれない。



……さて、ここで実家会場から中継です。

柳屋はほろほろとした口あたりで、千秋庵のはしっとり。甘さの加減とか、千秋庵の方が好きかな(柳屋の方が甘め)。
しっとりしているのは日本酒の水分なのかしら。
お酒感はどっちもそんなに気にならないかも。

母の感想より


柳屋のほうが甘かったとは。人の感覚は千差万別だが、甘みの印象が逆転するとは思わなんだ。


確かに柳屋も甘い。しかしパウンドケーキは卵感も強いため、私の味覚センサーがそっちに分散されたのかもしれない。対して千秋庵はシンプルであるゆえ、甘みが比較的まっすぐ届いた、というイメージなんだよな。


そして目から鱗だったのは、お酒がしっとり加減に寄与しているのではという新たな視点。

なるほど、味に反映せずとも質感に影響を与えているかもしれないのか。そうなると、通常のパウンドケーキやカステラがどうなのか気になってくる。

 

……お菓子への探求心はとどまることを知らない。





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