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あの明太フランスをもう一度

明太フランスと聞くとみなさんはどのような姿を思い浮かべるだろうか。

一般的なのは、縦に一本切り込みが入った大きめのバゲットにフィリングが詰められているタイプ。あるいは縦半分にスライスしたところに隙間なく塗るのも意外と多いかもしれない。

そしていずれも刻み海苔がトッピングされていたりなんかして。ピンクと黒のコントラストも食欲をそそるし、磯の香りがプラスされていいんですよね。



しかし私が1番好きだったのは少し違う。これだよ! と披露したいところだが、もう何年も前にパン屋さんから消えてしまった。ちなみにそのお店では明太フランス以外にも私のお気に入りが終売になっている。相性悪いのかな?


件の明太フランスは、ザ・バゲットではなく白いソフトフランスだった。ソフトフランス生地にもいろいろあるが、これは表面も柔らかめでもちもち感が比較的強め。水分量がフランスパンよりも高いのでフィリングとの交わり具合が非常に良かった。

さらに、バターか何かを塗っているのか底面がカリッとじゅわっとしている。当時中高生の私は既にカロリー気にするマンだったので、手を汚さないようにしているだけですよ、あと胸焼けを防止しているだけですよという雰囲気を醸し出しつつティッシュで油を吸い取らせて食べていた。

でも、正直そのまま食べたかったよね。バターが染みたパンが1番美味しいんだから(※この人には1番がたくさんあります)。


生地には縦に数か所切込みが入っており、食べやすさがさらにアップ。そしてサイズがホットドッグ程度なのもよかった。

明太フランスは大きいサイズで販売されているイメージなのだが、私は菓子パンや惣菜パンをなるべく1回で食べきりたいし、せっかくパン屋さんに行くなら最低2種類は選びたいタイプ。

そのため食べきってもなお余裕があるサイズ感はありがたさしかない。小食に磨きがかかっている今はこれだけでお腹いっぱいかもしれないけど(頑張ってほしい)。


そうそう肝心の明太フィリングだが、ここにまさかのギャンブル性があった。というのも、日によって量が違うのだ。

マニュアルで量が決まっていそうなものだし気のせいではという説もあるが、しかし相手は高級食材の明太子である。入荷の価格で量を増減させている可能性もゼロではなかろう。なので毎回『今日はどうだ……?』と期待と不安を抱きながら明太フランスの前で急いだものである。その前にそもそも置いてあるかどうかの択があるんですけどね。


そう、日によっては売っていないこともあった。しかし大体は次に行くとちゃんと復活していた。なのにいつからか、何度行ってもあの姿を拝めなくなっていたのである。


そのお店には他にも美味しいパンがたくさんある。しかし私は明太フランスを楽しみに行っていたためショックの大きさは凄まじいものがあった。さらに他のお気に入りも消えてしまい、週末に1度は行くくらいの勢いだったとこから急激にペースダウンしたのである。



他のパン屋さんではなかなか見ない唯一無二な明太フランスだったのだから、諦めずに残し続けてほしかった。けれど私は今でも諦めていないよ……。





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