ユニクロ事変
知人にほんのりめでたいことがあったので、プレゼントの一つでもと思いこんな祝日に近所のイオンモールへでかけた。気の置けない友人なので、普段からコミュニケーションも多く、取り立てて高価なものを贈る必要もないと考えてのイオンである。しかしながら祝日のイオンは魔境だ。家族連れとのエンカウント率が異常である。そこかしこに子ども子ども子ども。もちろん微笑ましい光景ではあるのだが、おおよそ子どもというのは邪気が一切ない、いわゆる無邪気を具現化したような存在なので、空港の横に住んでいるのと勘違いする程度の音量で泣き叫ぶこともしばしばである。そんな子ども空港にも負けずに私はイオンモールを徘徊したのだが、いかんせん人に酔ってしまったことと、元からいろいろなショップに疎いため、流れ流されついたのがほっと心が休まるオアシス、安定のユニクロである。
そういえば友人も私に負けず劣らずのユニクロ好きであったことを思い出したので、何か良いモノがないかと散策したところ、大変素敵なお召し物を見つけたのでウキウキと購入した。冬物の新作。すこしゴツいがかわいらしい。さて、レジに向かうわけだが、ご存じのように昨今のユニクロはセルフレジである。このままでは紙袋に無造作につっこんだものを渡すしかできないので、ギフトラッピングをお願いするためにレジ付近の店員さんへ声をかけた。
私「あの、これギフトラッピングでお願いします。」
店「かしこまりました。ギフトですと、ボックスタイプと袋がございまして」
私「あ、ボックスで」
店「はい、ボックスタイプでしたらこちら。袋タイプでしたらこちらになります。」
私「あ、はい。ボックスで」
店「ちなみにボックスタイプでしたらプラスで○○円、袋タイプでしたら○○円いただいております」
私「あ、あの、ボックス」
点「こちらの商品ですと、ボックスタイプか袋、どちらもお選びいただけると思います」
え~~~~~~~~~~~
ノンストップじゃん~~~~~~~
早急にボックスを提案してるのに、一通り全部説明しないと気が済まないタイプの店員さんだよ~~~~~~~
私「はい、ボックスでお願いします」
店「かしこまりました。では一度サイズ確認いたしますね………ちょっとこの商品だとかさばって入らないですね…」
え~~~~~~~~~~~
入らないんか~~~~~~~~~~~い
私「あ、じゃあ袋で…」
店「かしこまりました。こちらもサイズ確かめますね………すみません、こちらも入らないですね。」
え~~~~~~~~~~~
結局こっちもか~~~~~~~~~~い
私「えっと…」
店「申し訳ございません。こちらの商品だと、普通のビニール袋にお堤して紙袋にお入れするしか…」
私「ビニール袋?」
店「はい、あの、ぱっと見ゴミ袋みたいな…あっ」
え~~~~~~~~~~~
絶対言ったらだめなセリフ出た~~~~~~~~~~
私「いや、それだとちょっと悲しいので…一度、さっきの袋に入れてみてくれませんか?ちょっときつめでもいいです」
店「かしこまりました………入りましたね」
え~~~~~~~~~~~
入るんか~~~~~~~~~~~~い
そんなこんなで無事に購入した。5分ほどラッピングを待っていると、商品を持ってきてくれた先ほどの店員さん。
店「中の商品のお値段の部分だけお取りしてます。返品のためにタグが必要なので。あとこちら、お包みしている袋のタグです。返品なさる場合に必要なので…」
え~~~~~~~~~~~
プレゼントで返品の可能性含むのやめろ~~~~~~~~~~
はてさて、私が魔境でGETしたこのプレゼントを友人は気に入ってくれるだろうか。万が一の返品のために、タグは自宅で保管しておこうとおもう。
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