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『売り込みのプレゼン 10-20-30の法則』

起業家の売り込み(資金調達、販売、提携など、合意の成立に向けた)プレゼンには「10-20-30の法則」と言われる極意がある。スライド枚数は最大10枚、プレゼン時間は20分、文字サイズは30ポイントと言うルールである。

1度のプレゼンに10項目以上のポイントは盛り込めない。10個を超えると頭がついていかないからである。何をするか、どうするのか、ビジネスモデルやマーケティング戦略、創業チームの紹介など、基本項目に絞ることである。質疑応答のために予備を用意してもいいが、基本は10枚である。10枚あれば十分なのである。

2つ目のルールは「プレゼンは20分以内に」。1時間の会議だとしても始まるのが遅れたり、早く終わったりするものである。パソコンやプロジェクターのセッティングに手間取って40分費やしてしまうかもしれない。売り込みは1時間以内で済むのが一番。与えられたのが1時間なら残りの時間で質疑応答や、より深い議論ができる。でも、1時間のプレゼンで60枚のスライドでは絶対に時間内に終わらない。余計な項目は削ってスライド10枚、時間は20分である。

「文字サイズは30ポイントに」。小さな文字は読みづらいものである。小さな文字で情報を詰め込むとプレゼンが「朗読」になる。読めば分かるなら、聞き手の気持ちも離れてしまうであろう。あなたが読み上げるよりもずっと早く聞いている人はスライドを読み切れてしまう。

小さなフォントを使う理由は二つある。第一に、自分のプレゼン内容をよく理解していないから。第二に、テキストが多い方が説得力が増すと考えているから。それではダメである。文字は大きいフォントを使うべきである。そうすればプレゼンテーションが良くなる。なぜなら、そのためにはポイントとなる部分を探し、理解しなければならないからだ。

文字サイズは最年長の視聴者の年齢を半分、60歳なら30ポイント、50歳なら25ポイントである。16歳の投資家がいるなら8ポイントでもいいが、基本はスライド10枚、時間は20分、文字は30ポイントである。

< The 10/20/30 Rule of Pitch >
A PowerPoint presentation is that you should use ten slides in twenty minutes with a minimum of thirty point text.
 ●解説ビデオ⇒ https://lnkd.in/erDQBGy
 ●参考:「日本的思考による人々を引き込む方法」
  ⇒ https://lnkd.in/fNBdu3U

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