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へっぽこぴーりーまん書紀〜余談〜負け続ける理由の考察

■負けの研究

●阪神タイガース

プロ野球の阪神タイガースが、今年2022年。負けに負け続けている。
下記のように敗戦のワースト記録が4月現在ずらりと並ぶ。

  • 開幕から9連敗:セ・リーグワースト記録

  • 開幕13試合目で借金が二桁 ※セ・リーグ史上最速

  • 開幕15試合目で借金12 ※2リーグ制後史上最多 

  • 勝率.063(1勝15敗1分) ※史上最低記録

  • 開幕17試合で1勝 ※史上初のワースト記録

●自分のことと照らし合わせて

「こんな負けるなんてアホやろ!」
「監督やめろ!」
「フロントが悪い!」
人は、あれこれこの状況を批評する。
ボクも阪神ファン。最初はこの状況にハラワタが煮えくり返った。
「何をやっとるんや!?」と。
しかしある瞬間。"ハッ"とした。
サラリーマンとしてずっと評価をされず、社内外のコミュニケーションで実を結ばず、鳴かず飛ばずで苦労し続けてきた。つまり負け続けているボクとどこか重なるんじゃないかと思った。
あ!今の阪神タイガースさんとボクは実は根っ子の部分で同じなんじゃないかなと。

●負け続ける理由

故 野村克也さんの名言「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」という言葉を思い出した。 
これに沿って考えると負けるのには必ず理由がある。ましてや負け続けるのには明確な理由がある。と思ったのだ。
例えば、野球で負けるケースを考える。

  • 得点が取れない

  • 失点が多い

原因、理由を突き詰めていくと、必ずシンプルなものになるんだと思う。
例えば
■采配が悪い。
理由:
・依怙贔屓がある。 
(→しがらみに囚われている。選考基準、組織のルールが明確・合理的でない。)
・選手の力量の見極めができていない。
(→首脳陣の評価ポイントがズレている)
・選手の力量そのものが低い(→効果的な練習をさせられていない)
・対戦相手への研究不足、戦略間違い
・負けた真因を的確に分析できておらず、対策が打てていない。
→負け続ける

など。負けを生みやすい、負けの再現性を高めている構造が必ずみつかるはずである。

●予祝で胴上げやハイタッチ

阪神タイガースは、自己啓発で紹介されている「予祝」を取り入れている。講演家による自己啓発セミナーを取り入れている。

矢野監督自身、自己啓発本などをよく読む読書家らしい。
ボクも同じように、うまくいかないとき自己啓発本・ハウツー本などは多読してきた。ボクも同じで成功したい、勝ちたい気持ちはある反面ビジネスの場で負け続けている。パッとしない。この矢野監督、阪神タイガースさんの状況と共通点を感じた。

●「自己肯定感を高める」と「失敗から目を背ける」ことは紙一重?

阪神タイガースさんも、ボクも「小さな勝ち」「不思議の勝ち」「たまたまうまくいったこと」を過大評価して、負けを誘引する真因分析や対策を怠ってきたのではないか。穿った見方をすると、意固地になり己の負けを認めてこなかったのでは。
「自己肯定感を高めることやポジティブ思考と、己の負け・失敗を認めない(受け入れない)を履き違えたのではないか。」
そう思うのだ。

もちろん目的(ゴール)や理念、理想を決めることも大事だろう。
ただそれ以前に、足もとも把握してないようでは石ころや段差に躓きケガをするだけだ。

●己の負けを見つめ、考え、工夫することが大事

原則はとてもシンプルで
セミナーや自己啓発をいくらうけようが、お金をかけようが自分が負けた真因を的確に分析できておらず、対策が打てなければ、負けを再現・量産し続けるということなんだと思う。

●負けの法則・自分の負けパターンをつかむこと

ボクは気付いた。
まず負けを認める(認識する)こと。
そこから自分が負け続けている事例、法則を見出し、真因を仮説立て対策を打つことがまず一番重要だったのではないかと。
その上でなければ、自己啓発や成功事例を取り入れようとしても結果に繋がりにくく、ムダが多いのでは。
自分の勝ちパターン以上に、負けパターンをつかむ、研究する必要があるのではないかと。

相撲には「負けてこそ覚える相撲かな」という言葉があるらしい。

●負け続けている日本も…


やや大きな話になるが、日本という国が色々と行き詰まりをむかえているのは「戦争に負けた」真因を分析して、改善できていないからなのだと思う。
そしてたまたまうまくハマった高度経済成長、バブル経済などを過大評価する。国民所得は30年以上にわたり下がり、負け続けている。国際的な成長水準に大きく取り残され、国民所得は一向に上がらないのに…やれ「国民に節度があり素晴らしい国だ。」「技術立国だ。」
負けを認めず、「まだ途上国には負けてないぞ!」それでムリヤリ自己肯定、納得しようとする。
これは正しい理に適った、自己肯定と言えるのだろうか…?

うまくハマった成功事例を追うよりも、日本がするべきことは、今後の展望を描きつつ「なぜ負け続けているのか。」その真因を突き詰めて、明確な対策、アクションを打つべきなのだと思う。

●決心

語ることもせず、直視することを避けていた。(なんなら美化、ごまかそうとさえした)失敗続きのボクのサラリーマン生活をあらためて失敗エピソードだけで言語化してまとめてみようかと。
それがボクにとっての棚卸し・自己分析になるだけでなく、同じようにつまづいて悩んでいる人の気付きになりはしないかと。ひいては、負けの再現性を低くすることに繋がらないかと。
そんな想いで、この書紀をはじめることにした。

●次回から


いよいよ転職して入った2社目の失敗を書いていく。勘違い、ボクの失敗パターンがバッチリ発動する。
書いていて中々辛いところはあるが、生々しく具体的なエピソードをご紹介したいと思う。乞うご期待ください。
(→次回に続きます)


余談

※予祝…恥ずかしながらボクもやったことあるんです(笑)嫌な同僚のいる職場にいく前にイメージを浮かべて「今日も最高の1日になりました!ありがとうございます。」と。毎日やったことあります。程度問題ですが、「最高」は現実にはなりませんでした。…当たり前だよね。それで再現できるくらいならみんな「予祝」で“最高な現実”を手にしてます。
すがりたくなる。気持ちが弱ってる時にふらっとハマりそうになるんだよね。自己啓発は。
気持ちを軽くしたり、目指すゴールを浮かべるアプローチ自体は悪くないと思う。
でも、それだけでは叶わない。

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最後まで読んでくれてありがとう。






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