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鳥の集会The Conference of the Birds

 知り合いイラン人(本人は絶対イラン人と名乗らず「ペルシャ人」と言うけれど)がテヘラン空港の本屋で買って来てくれました。ハードタイプのケースに入っており、中のページは色々見開きになったりします。こういう本は電子書籍では不可能です。サイズはとても大きくて紙もかなり上質で手触りがいいです。

しおり付きっていうのが電子書籍では無理ですね🤣
確かに鳥のイメージ!
↑なんか好き♡

 タイトルはThe Conference Of  the Birds(鳥の集会)。
知る人ぞ知るです。
 この本は12世紀のスーフィーの寓意詩『鳥の集会』を題材に、ジャリ・ディワニ文字の挿絵を通して古典の詩を解釈し、書の読み方の体系を作り上げたもののようです。

 ペルシャの詩人であり神秘主義者であったファリド・ウッ=ディン・アッタールによって書かれた『鳥の集会』は、神話に登場するシモルグ王様を探し求める世界の鳥たちの物語です。
 鳥たちは人間の本性に見られるさまざまな特徴を表しており、それぞれが精神の旅に乗り出せない言い訳をしているます。
 この版では、ペンギン・クラシックス訳(ロンドン、1984年)から13の物語を選び、ジャリ・ディワニと呼ばれる流麗で装飾的な書体で挿絵を描いています。

 各章は本の一節で始まり、ジャリ・ディワニの鳥の名前が続く。そして、各話のエッセンスを表すアラビア語版の詩の一節文字(英訳付)がイラスト化され、構成要素に分解されています。つまり読者が書道の意味、読み方、流れを理解できるように設計されており、漢字文化の私たちには非常に理解しやすく、さらにアラビア文字の複雑さをより深く学ぶことができます。

 本書の最後には、ジャリ・ディワニにおけるアラビア文字の用語解説と、スーフィーの神秘的価値観による文字の解釈が掲載されています。このプロジェクトは西洋における東洋文化を讃え、2つの世界の架け橋となり東洋の美しい神話に光を当てることを目的としているようです。

 非常に嬉しい、素晴らしいお土産です。しかも重たかっただろうに…。
「落ち込んでいるから綺麗な本をあげたくて…」とその「ペルシャ」人は言ってくれて泣けました。
 ただし最後に数百万円の絨毯を売りつけてこようとした時はずっこけましたが(しかもセールストークが「車に五百万円出すよりも、絨毯に五百万円出したほうが価値が上がる」でしたが、私も全く一語一句同じセールストークでエジプトで農協ツアーさんに絨毯を売っており、デジャブでした)、

 「本を書いた」と私が言うと
「日本語読めないけど読みます」
と言ってくれました。
 私がどういう状況でどういう精神状態で書いたのか、また内容が内容なのでどれほど大変だったのか分かってくれて、こういう時はこういう国の人は本当に優しいなと思います。
 かたや知り合い日本人(一部)には同じくどういう状況で書き上げたのか伝えてあるのに「カタカナ、苦手だから無理」「読む本が溜まっているから読みません」ときっぱりはねられ衝撃を受けました。(読まなくていいけれど、そんなこと言う必要あるかしら? 反対の立場になった時、(その人の作品を)見ない読まなくても自分も言い方は気をつけようとつくづく思いました)

 「エジプトの輪舞(ロンド)」、概ね修正完了しアップロードしました、明後日には修正版が出ると思います。ヒトラーかヒットラー、アッバセーヤ地区かアッバセーア地区かなどの統一、あと文字の乱れなども直せました。
 渡鬼(宮殿での嫁姑)要素やBL要素(男同士でなければ無理だった。男女ならあんなに出歩けないので)も入っていますが、ツタンカーメンの墓の中身がなぜ外国の博物館に分散されずに済んだのか、ネフェルティティの胸像はなぜドイツに盗まれたのかなどもちょろっと遺跡ネタも入れました。やはりエジプトなので!。
 特に下巻後半の「王家国外追放」が日本語でここまで紹介されるのは(多分)初めてです。ロシア革命のロマノフ家、フランス革命のルイ家がされたことに比べると、よほどエジプトの革命家や国民は温情があります。
 次は1800年代編(「Paris by the Nile」と呼ばれたナイルの中のパリ時代)と、最後に現代編の予定です。ちょっと輪廻転生のくだりが中国ファンタジードラマ(←大好物🤣)の影響大が伺えますが、宜しくお願いします。よい日曜日夜を!


私の手書き。百万回見直しながら書きました🤣エジプト最後のアルバニア人王朝の王位継承権の順番がぐちゃぐちゃで、例えば甥っ子⇒異母兄⇒別の異母兄⇒別の甥っ子などなど、、、、。「誰がエジプトの玉座に座るか」イギリスが口を挟むものだから、本当にややこしい!(本にはけんいちさん作のちゃんとした王位図が載っています😀)


 自分で作った唯一のあんちょこ。あとは私の頭の中に入っている時代と実際に起きた事件(革命戦争など)と実在する人が○○年○月どういう動いたかなど辻褄を合わせていきました。当時の飲食店や服、食事内容(王家の)などディテールは調べまくりました。
  
 最終回も何も決めなかったけれども、頭の中では同時に1800年代編と現代編も平行で進行したため、話を全部つなげる流れにすることだけは考えていました。
ファルーク国王の妹ファウジア、ファエズ、ファイカ、ファディア。それから娘たちのファリエル、ファウジア、ファディアの名前が最後まで覚えられず。インド人の占い師が「F」で始まる名前にしなさいとアドバイスしたせいなのですが、でも「F]の名前をやめた途端、、、なのでその占い師、当たっていたかもです。サウジアラビアの国王もキーパーソンで登場しますが、王妃が70人とか王子が三桁いるとかでこっちは最初から身内を出すのを諦めました。



 



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