現象学の手法とは 実際のところ、どんな作業をしているのか?

現象学の目的についてはncoさんが書いてる↓

わいは手法について補足説明しとく

現象学とは、「世界を知覚の束で構築した世界をもとに、脱構築と再構築を繰り返すことが前提」※引用

…要は自分の頭の中身が、外の世界と噛み合っているのか、バランスが取れているのか自己チェックしてる

自分と世界とのバランス感覚、距離感を測り、ズレていたら自己認識を修正してる。

実質的には、3、4種類の哲学を内包しているのが現象学で、詳しく解説するとこれ↓


知覚の束→自分の知識や経験をもとに自分が見ている世界は構築されていると考える。

確信チェック→知識や経験の中から、
・確かと思えるものは何か
・なぜ確かと思えるかの根拠は何か
この2つを言語化し取り出す

脱構築と再構築
→正しいと思える知識や経験が、本当に正しいのか疑う。
そして確かと思える知識や経験をもとに知覚の束の世界を構築し直す

具体的にはこんなことを疑う

・知識や経験が時代遅れになっていないか?
・他人の意見は時間が立つと変化するかも→他人の意見が変わってないかチェック
・こまめに他人から批評をもらって自己チェックしているか?
・そもそもの前提や一般的原理は正しいのか?
・何か重要な前提を忘れたり見落としている可能性はないか?

哲学でいうところの、認識論と存在論と設計主義の3つを手法として組み込んでいるのが現象学。

※イメージとしては、
認識論→カント、デカルト
存在論→古代ギリシャ哲学やキリスト教神学
設計主義→構造主義とポストモダン

一部の哲学者は、現象学の手法を実存主義に応用している→ハイデガー、ヤスパース、サルトルなど

現象学的な実存チェックとは何か?が冒頭で書いた「世界と自分との距離感バランス感覚を測る」になりますね。

まとめ

現象学の手法は設計主義、存在論、認識論、+して実存主義

目的は、「世界と自分との距離感を最適化し続けること」
それも、生き続ける限り。

だって自己理解の在り方も、世界の在り方も、常に変化し続けてるから、距離感はこまめにチェックしないと、より良く生きることはできないじゃん。

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