見出し画像

20090317 運転走行中の挨拶

 自動車を運転しながらラジオ放送を聴いていたら、自動車の運転でもコミュニケーションが大切という公共広告が流れてきた。「コミュニケーション」とは意思疎通のことだが、挨拶の意味も多分に含まれているだろう。そしてその手段は任意であり、常識の範囲で互いの意思を伝え合う事を指しているに違いない。

 冗談じゃない。何度も記事で取り上げている$${^{*1}}$$が、自動車の運転は「危険業務」なのである。人間の移動能力を何十倍にも増幅させ、間違った操作をすれば、簡単に人命を奪う事が出来る装置なのである。その操作をコミュニケーションなどという甘っちょろいものに頼る部分があってはならない。

 大切なのは道路交通法で決められている運転方法を忠実に守る事である。危険箇所でもないのにクラクション$${^{*2}}$$を軽く鳴らしたり、停止する意思もないのに非常点滅灯を数回点灯させたり$${^{*3}}$$して挨拶の代わりにしてもらっては困る。道を譲ってもらってもお礼などしなくてもいい。それよりも速度を落とさず、交通の流れを乱さない事が最も重要なのである。道を譲ったり譲られたりするのはお互い様なのだ。お礼に気を取られる方が危険なのである。

 「譲ったのにお礼もない」と怒るのは自動車を運転する資格はない。本質を全く理解していない。

 とは言っても、ついつい私も「危険箇所でもないのにクラクションを軽く鳴らしたり、停止する意思もないのに非常点滅灯を数回点灯させたりして挨拶の代わり」にしてしまっているのである。早く改めなければならぬ。

*1 20070920 マナーで防げる交通事故
*2 20000627 MOMO
*3 20070219 サンキュー・ハザード

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?