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美術部でも美大卒でもない私のはじめての作品展示 〜準備のこと〜

「公募展」に作品を出すことになった。
美大でも美術部でもなくて自信もないので、なかなか勇気がいった。

小心者の覚悟、あっぱれ!

当選してから1ヶ月間くらい準備期間があったものの、発送日ギリッギリまで準備をした。


夜中にコンビニに2度行った。
0時を超えて発送した。
ご褒美にパピコを食べた。

ドタバタの準備のこと、ちょっと書き残しておこう。

・・・・・・

展示するぞ!と覚悟だけは一丁前。

準備期間1ヶ月間、iPadのお絵かきアプリで構想を練った。


そう、構想だけは練られていった。
構想だけ…。
これは当日、展示のテーマを解説するキャプション。「パンとロマンス」

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こんなテーマを考えて、次はラフを描いた。

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ラフだけはできた。(※こちらは一部)

全部で4,5枚かな…
そうしよう…

そこから数週間が経つ。

「この週末に準備せな間に合わん。」
ギリギリに追い込まれた。追い込んだ。いや、追い込まれた。…うん。

その週末、親知らずの抜糸も控えていた。ひぇーっ

●土曜(発送前日)


くそぅ…くそぅ…
どうしよう。てか画材は?
アクリル?透明水彩?
線画を塗る?いや、ベタっと塗る?
てか、額は、額はどうするの?!

悩めば悩むほどドツボにハマり。
ピンタレストで眺めるこんな雰囲気にしたいという作品が、持ってないクレヨンの作品だから困った。

作品を描くより先に私は、
吉祥寺の額屋さんに出かけた。


いい額さえ見つかれば、作品のサイズも作品の雰囲気も、色の数も全部全部決まる気がした。


吉祥寺まで30分かけて行き、30分かけて額を選び30分かけて帰る。

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すごくいい額に巡り会えたことで、ようやく起動した。方向も定まった。

よし、これはもうマジで絶対、絶対にシンプルな作品にしよう!
額が活きるように・・・・!!額のために!!


そのあと反対方向に親知らずの傷の抜糸に出かけた。

抜糸帰りに、世界堂に寄る。

世界堂で、いい具合に滲むインクのペンが欲しいと、はじめての万年筆を買った。念のため色画用紙も買った。黒と紺とグレー。作品に迫力がないときはこれを使おう。あと、細い筆も買っとこ。何たってめちゃ小さい額買ったし。

あと100均で、キャプションを貼る発泡スチロールボードを買った。念のため真っ白な画用紙も買って帰る。家の高級用紙はアイボリーだし。

土曜の過ごし方はこんな感じで、とにかく使うかもしれない物を全て揃えた。


●日曜(発送当日)

朝から、額のサイズに画用紙を切る。
雑なもんだけど切りまくる。

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うんんん、これは線が細すぎる。味気ない。
黒い線は嫌だなぁ。

描きながら探る。

「うん、いいぞ、いい感じに描けたぞ!」と思っても、額にはめると隠れてしまう部分があって。

あちゃ〜そっかそっか…
そうだ、表に見える範囲を意識して描かなければ…とほほ。

何度も描きまくる。

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ボツはこんな厚さに。
うふふ、無駄にし過ぎました。
下書きしたらどうしても鉛筆の跡が残る気がして、初っ端から万年筆で描く紙贅沢使いスタイルを貫きましたから…。

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なんか女性がへっぴり腰!
男性の上腕が長い!
髪の毛が盛り上がり過ぎてこんな人とロマンスは生まれん!

ボツが重なってゆく…。

ロマンスがはじまりそうな女性が描けたらサクサク進んだ。

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パンを描くのはたのしい。

前日念のため買っておいた細い筆のおかげでパンが思うように描けた!おいしそう!

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水で伸ばした青インク。
よく見るとピンクが滲んでてこれを見るだけで幸せ。

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もう、花描くのたのしい!!!!! 

パンばっかり描いてたら、パンが食べたくなった。

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描く参考になるかもむふふと思ったけど、焦げたので全く参考にならなかった。とほほ。

19時頃、5枚描き終えてキャプションをcanvaで作る。
印刷のためにセブンイレブンさんへ。

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ペラペラのキャプションもボードに貼るととてもソレっぽくなる。ボードさまさま!

あと、忘れちゃいかん、額さまさま!

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すべての作品の裏側にマスキングテープを貼り番号を振って。
どれがどの作品なのか納品書と照らし合わせられるようにした後、梱包!

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このとき夜中の0時!

キャプション印刷するときにもらっていた伝票に住所を書き書き(この段取りは自分的にはエクセレント!)
そしてコンビニに持ち込み発送!

ドタバタの準備2日間は、無事終わり。

・・・・・準備の感想・・・・・


私の性格上、準備の期間が長く自由の幅が広ければ広いほど試行錯誤して終わらなかったはず。(という、ギリギリ準備の言い訳)

だからまず額を買ったのは正解だった。

この額の中で、この額に合う形で…この額の世界観で…という目標が明確になったおかげで作品を仕上げることができた。

もちろん、美術に精通された方からすれば、制約がない方が芸術を爆発できるのかもしれない。

私は爆発しない、ジリジリ人の心を焦がしたいのでヨシとしよう。

とにかく、よく意味のわからない絵だと思うので眺めながら「どんなワンシーンだろう?」と話してもらえたらそれだけでうれしいです。てかそれが最高。

どう思われるかばかり気にしてきた私ですが、自分の世界観全開で描けたことがなによりうれしい。

あと私にとって額がむちゃくちゃ大切だということがわかった。
作品売ってますが、ほぼ額代よ、そうよ、うふ。


・・・・・おしまい・・・・・

追記。 何と、作品が売れました。

作品の紹介しているnoteもぜひ覗いてみてくださいな。


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