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カカオ ≠ チョコレート?

カカオ = チョコレート
わたしたちにとって、周知の方程式である。
しかし、カカオの魅力はそれだけではないようだ。

Made in Lithuania

先日、京都にある+Chocolatに訪れた。

ここに訪れたきっかけは、わたしの大好きなビーントゥバーチョコレートショップであるgreen bean to bar CHOCOLATEのスタッフさんからご紹介いただいたからである。

入店して目に飛び込んできたのは、多種多彩なビーントゥバーチョコレートである。

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そのほとんどは今まで見たことないチョコレートであった。
これらから店員さんに好みのカカオ率や気になるジャケットのものを伝え、ホットチョコレートとともにいただいた。

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どれも個性あふれるビーントゥバーチョコレートであったが、特に目を引いてのはWHITE CACAO(3枚目写真手前)であった。
カカオ80%であるにもかかわらず、文字通り通常のカカオと比べて色が薄く、80%とは思えないほどフルーティな味わいであった。
そして、このチョコレートはバルト三国の一つリトアニアで生産されている。
ちなみに、このチョコレートは購入した。

他にも、チョコレートとは無縁と思っていた国で生産されていることを知り、まだまだ知らない世界があるものだと痛感した。

カカオの現状

ビーントゥバーチョコレートのテイスティング以上に収穫だったのは、店員さんとのカカオに関する話であった。

『世界各国にある上質なチョコレートを知ってもらいたい。』

わたしもgreen bean to bar CHOCOLATEを通して、あらゆることを学んでいたので、この話には共感した。
市場に出回っているカカオの多くはブラックボックスの中にある。
つまり、トレーサビリティが定かではないのだ。
トレーサビリティとは原材料から消費者の口に届くまでを見える化することである。
トレーサビリティを強化することによって、透明性を担保し、消費者に安心、安全を届けることができる。

カカオに限った話ではないが、食料だけでなく、ファッションといったさまざまな業界で透明性が叫ばれている。
美味しさやデザイン性を追求するあまり、生産者、消費者、地球にとって有害なモノづくりになっているのではないかと、わたしは危惧している。

昨年は未曾有の事態によって、輸入輸出に制限がかかり、多くのカカオが廃棄されることになったそうだ。
このような現状を打破する手段の一つとして、このお店では世界各国の上質なチョコレートを取り扱っている各輸入会社と契約し、ビーントゥバーチョコレートのプラットフォームになろうとしている。

カカオの可能性

もう一つ、このお店のユニークな取り組みはカカオを食材として使用することである。
わたしはカカオ豆をそのまま食べたり、カカオニブとしてチョコレートに入れるのは知っていた。

しかし、このお店ではカカオを練りこんだ自家製カカオパスタや国産牛のタンシチューカカオソースなどを提供しているそうだ。
ちなみに、一番気になったのはカカオ麹である。

今までビーントゥバーチョコレートやカカオとは向き合ってきたが、カカオフードは未知の領域である。
カカオを使ったフードメニューはもう一つの店舗でメインで取り扱っているそうなので、次回足を運んでみようと思う。

終わりなきカカオ旅。

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