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ホテル暮らしのすゝめ#18


私は富山へ到着した。

ツアーファイナルを終えたのも束の間、
またすぐに別のツアーで
出てきたのだ。
もう少し休みたかったな
などと思いもするが
そこは仕方がない。
これは一応仕事であり
日常は続くものだ。

というわけで
ルームキーを貰い
部屋へと向かう。
ガチャリとドアを開け
中を確認する。
なるほど、今日は狭めだな。
ベッドの塩梅はまあまあか。
窓は開くな、よし。

色々と確かめたところで、
ホテル暮らしのすゝめ
其の十八
"はじめの一歩は気づくこと"

よろしくお願いします。

ホテルに着いて
まずやることは
スーツケースを広げて
装備品などの準備。
そしてひと息ついたら
近くのスーパーを検索。

この
スーパーの検索
これが非常に大事なことで
今後の運命が変わってくるのだ。
近くにスーパーがないこともある。
逆にスーパーが複数あることもある。

無い場合なんかは
逆に覚悟が決めやすい
それはそれでいいのだが
複数ある場合
これは選択がなかなか難しく
どこを選ぶか
勝負が決まってくる。
大きいところが良いパターンもあるし
小さな、ローカル色の強いところが
凄く良かった、なんて場合もあるので
非常に悩ましいのだ。

そんなことから
このマップアプリ開き
スーパーと検索する瞬間、
これが意外と緊張するものなのだ。

ドキドキしながら
検索をすると
大きめな店が一軒、近くにある。
うん、
まあ今日はここにしよう。
写真を見るからに良さそうだ。

パーカーのフードを被り
上着を着込んで鍵を持ち出発だ。
東京を出た時は
いやー、今日はあったかいなぁ、
上着をのチョイスミスったかな?
などと思いながら車に乗り込んだのだが
着いてみたら案の定
もの凄く寒い
転々と旅をする
ということは
この気候の変化
着いて行かねばならない。
簡単なようで
案外難しい問題だ。

そんなことを思いながら
小雨降り頻る中
到着したスーパーは
想像よりも広い店舗で
一気に心は晴れやかになった。

そう、
どうあれスーパーというものは
とても良いもので
仕事や創作、
そういった緊迫感
ふっと解けるような
安心感があるのだ。
食材を真剣に選んでいる時なんかは
その他のストレスから解放されている
ような感覚さえある。
みなさんも
息詰まったら
是非スーパーへ行ってみてくださいw

さて、今日は何にしようか。
あれもいいかな?
これもいいな。
刺身はないから揚げ物みてみよう、と
色々と吟味しながら
籠に入れたものを改めて見てみると
まあいつも通りの食材
詰め込まれていた。

うーん、なんだか面白味に欠ける
それに何かこのホテル暮らし
に書けるような
新たなものはないだろうか?
そんなことを思い始め
スーパーをさらにゆっくりと
一周まわる。
新しいもの…
おもしろいもの…
はてさて…

この時、
私は、はっ!
我に返るような感覚があった。
…私は一体何をしているんだ…。

なんてことのない
ありふれた普通のホテル生活。
これをちょっとした工夫
私なりの観点
おもしろおかしくしていこう
とはじめたものではないか!
こんなネタ探しのようなことを
していたのでは
いずれはネタを捏造して
派手な結果を求めるようになる…。
これでは本末転倒ではないか!
ぐぬぬぬ!

海原雄山にねじ伏せられた
山岡士郎のような気持ちで
反省するようにレジを済ませ
とぼとぼとホテルへ戻った。
いつも通りでいいではないか…
気づけただけ良かったではないか…

というわけで
ホテル暮らしのすゝめ
其の十八
"はじめの一歩は気づくこと"

総括と致しましては
派手な結果の先にあるものは虚構!
しっかりと足元を見るべし!

こちらでよろしくお願いします。

身の丈に合わないことをしても
何の意味もありません。
ホテル暮らしのすゝめ其の三十!
今日は部屋で舟盛りを作ります!

こんな風になってしまっては
本末転倒も良いところだ。
しっかりと反省をし
次へと活かしていこうではないか。
いやしかし、舟盛りは馬鹿馬鹿し過ぎて
逆に面白いか?
いやいやいやいやw

そんなことを思いながら眠りにつき
翌朝早めに目覚めたので
なんとなくホテルの朝食を食べてみた。
最近めっきりハマっている
おにぎり、とあったのでねw

とある日のとあるホテル朝食

おにぎりも美味かったが
やはり朝に飲む味噌汁
これは染み渡りますね。
なんとも有難い

はっ!
ホテルの朝食
ホテル暮らしには欠かせない要素かもしれない!

そんな気づきもありますが
仕事柄、割と夜型なので
ちょっと難しいかなーw
とへこたれたところで
終わりにします。

それでは
ホテル暮らしのすゝめ其の十九にて
またお会いしましょう。

ありがとうございました。

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