絶対やっちゃダメ!英語学習法①字幕なし映画/洋楽を聞く/ニュースを見る
あちこちでオススメされてはいるけれど、効率の悪さゆえにオススメしない英語学習方法について書いていきたいと思います。
聞き流し
文字通り、聞き流すスタイルの学習方法です。
一番楽にできるスタイルの方法なので実践している人が多い印象です。
具体例を挙げるとこんな感じです
映画を字幕なしで見る
洋楽を聞く
TED TALKなどを聞く
BBCニュースなどを聞く
この学習方法の問題点です。
耳しか使用していない
使用されている単語・言い回しが一般的ではない
内容が高度すぎる
①耳しか使用していない
より多くの感覚を同時に刺激した方が、人の記憶に残りやすいと言われています。
聞き流しにおいては耳しか使用しません。
それに対し、例えば「英語の文を書き、声を出して読む」という行動においては「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」という四つの動作が複合されています。この方法で学んだ内容は、単に「耳で聞く」だけの時に比べ、より記憶に残りやすいというわけです。
「耳で聞く」のは最も受動的な行動なので(一番「ながら作業」がしやすい)=一番楽にできる=記憶に残りにくいのです。
ちなみにこの方法は英語以外にも効きます。私は学生時代、暗記物はひたすら「目で見る」「手を動かす」「声に出す」「耳で聞く」繰り返しで身に着けていました。数周すると、体が覚えます。
②使用されている単語・言い回しが一般的ではない
映画や音楽に使用されている単語や言い回しは、一般的ではないことが多いです。
大げさな例えになりますが、漫画などに登場する、時代劇を見て覚えた変てこな日本語で話す外国人のキャラクターを見たことはありませんか?
時代劇ではないですが、私の周りにはアニメを英語字幕ありの日本語で鑑賞している!という外国人も多いのですが、彼らの知っている日本語と言えば「馬鹿野郎!」「ぶっ殺す」「心臓をささげよ!」「呼吸」とかです。
まぁ、実用的ではないですよね(笑)
歌の歌詞は韻を踏むために文法があえておかしくなっているケースがあったりしますし、映画は画で情報が補われていることが多いのでセリフが日常使用しにくいオシャレすぎる言い回しになっていることが多いです。
例 "Watch your six!"
背中(六時の方向)に気をつけろ!
あとは海外のエンタメではFワードが連発されているけど、リアルで人に向かって使用するとヤバいですし…
③内容が高度すぎる
意識高い系の人たちが大好きなTED TALKですが、英語の基礎が出来ていないとついていくのが難しいと思います。BBCニュースはすごくいい教材ですが同様です。
もし十分な英語力があるのでしたらば、せめて文字に起こしてあるものを用意して、読みながら聞けるような環境を整えると学習効果が出やすくなります。
まとめ
「聞き流し」は英語に興味を持ち始めたころに、試しにやってみるのにはいいですが、もし本格的に英語を身に着けたい!という場合は効果は出にくい方法だと覚悟しておいた方がいいです。
何もしないでも一定の動画を1000時間聞けばペラペラになるとか、聞き続けたらある日突然に理解できるようになったとかいう話も聞いたことがありますが、他にインプットがないままではまずそういったことは起きませんし、億が一起きたとしても他の方法で勉強した方が断然効率がいいです。
聞き流しは楽ですが、楽だからこそ効果が薄いのです。
No pain, no gainです。
よく言われているのが、英語の語彙数が10000語以上の場合に限っては、知らない単語に行きあたっても、すでに知っている単語から意味を類推することが出来るということです。
日本語版だと漢字がわかりやすいですね。ある程度の量の漢字を読めるようになると、新しい見たことのない漢字に行き当っても部位を知っていたりで何となく読めてしまったり、意味が把握できてしまいます。
もしそのレベルに到達しているのであれば、映画やTED TALKを聞くだけでも、新しい単語や言い回しを自分のものとしてしっかり吸収できるでしょう。
そうではない場合は聞き流しをやめて、もっと自分に合った教材で地道に学習していきましょう。
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