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ドラマ「1リットルの涙」で思い出した、私が話を聞きたい人

現在、TVerやFODでドラマ「1リットルの涙」が再配信されています。
実は、この作品には私は人一倍の思い入れがあります。

それは数年前、私が病気の子どもの母になったから。


「1リットルの涙」との出会い

放送当時の2005年はまだ子どもが小さく、子育てが大変だった時期。
ドラマや映画好きの私でも、この頃のドラマはあまり見ていません。
その中でも見ていた数少ないドラマ作品。

十数年後、長く闘病が続く病気に子どもがなりました。
途方にくれていた私の頭の片隅には、ずっと薬師丸ひろ子さん演じる亜也のお母さん・潮香さんの存在が・・・・・・。

そして、原作・木藤亜也さん「1リットルの涙」のお母様、木藤潮香さんの手記「いのちのハードル」も読破。

多くの人に共感されにくい孤独な気持ちを、共感してもらえたような気分になった記憶があります。

もちろん病気の状況によって、その親の置かれる立場はまったく異なります。でも、根本は同じかもしれないとも思えました。

ドラマ「1リットルの涙」とは?

原作は脊髄小脳変性症の木藤亜也さんの「1リットルの涙」。原作を元にしたフィクションとなりますが、1人の女性と家族が病気と闘う日々が描かれたドラマ作品。

原作には登場しない恋愛相手は、ドラマ・オリジナルのキャラクター。でも、錦戸亮さん演じる麻生くんの存在が、幅広い人にドラマを見てもらえるきっかけになったのではとも思います。

フィクションなので、闘病が描かれるだけでは重すぎるものとなりますよね。

当時の私も、2人の様子にすごく惹かれていたと思います。現実は違うだろうということを大人だからわかっていても、ドラマとして見た時には、やはりこういう感じの方が見やすく感じました。

病気の子どもの母と「きょうだい児」

再配信を見ると、お母さんの潮香さんや妹の亜湖さんのことが気になります。

潮香さんは私も同じような経験をする人として、亜湖さんは「きょうだい児」としてです。

私も子どもが病気になってから知った言葉ですが、「きょうだい児」とは重い病気や障害を持つ兄弟姉妹のいる子どものこと。私自身、それまでそういった世界には縁遠く、自分がきょうだい児を持つ母となり、戸惑ったことがたくさんありました。

似たような立場になって気づいたのですが、病気の家族を持つ人たちの状況がある意味リアルに描かれた作品だったと思い出して、わかりました。

実は子どもの病気も「ラジエーションハウス」というマンガとドラマで、病名が取り上げられたことがあります。

同じ病気であってもいろいろな症例があるので、一概に同じとは言えませんが、私は病名が広く知られることが一番重要だと思います。

私自身も自分が聞いたことがある病名が、子どもの病気と一緒かもしれない可能性に気づくには、かなりの時間がかかりました。

体調不良で原因がわからない場合、広くいろいろな情報に触れることはとても大切です。当事者ではない人に情報を届けるという意味では、ドラマはすごいと思います。

もしインタビューするなら?

今、京都ライター塾で商業ライターについての技術を学んでいます。
もしインタビューをするならどういう人?と思っていたのですが、このドラマを見て思い出しました。

子どもの病気と不登校を経験した母として、同じような立場になった人に聞いてみたいことがあります。

・子どもの病気や不登校との向き合い方
・どのようにさまざまな困難を乗り越えたか?

実際、当時は情報が少なかったので、ドクター以外にも同じ病気の先輩のお母様方に話を聞かせていただいたことがありました。

もちろん個人情報の観点など、クリアすべき部分はありますが、今後やってみたいことを1つ発見!

今は病気の子どもの母を卒業しましたが、同じような立場の人にいろいろな情報を届けることができたらという気持ちが根底には残っていることに改めて気づきました。

最後に

ライターは分野にはよりますが、経験したことが強みになる場合もあります。今まで漠然と思い描いていたことが、少しずつクリアになってきました。実現できるかはわかりませんが、もし私が企画を立てるなら、こういった内容にしたいと思います。

実を言うと、ドラマ以外にもこのことを思い出したインタビュー記事があります。

私が入っているオンラインサロンの一つ「Webライターラボ」の運営者・中村さんのインタビュー記事です。

実はこの中のある文に、昔の私と似た方がいました。
それはストアの責任者の方が、お客様に言われた言葉です。

「実は私の子どもには障害があり、明るい将来が見えなかった。私が先立ったらこの子はどうなってしまうのだろうと不安に感じる。でもヘラルボニーという会社を知って未来に希望をもてた。ありがとう」と。一緒に来ていたご友人の方も「そうだったの?」というリアクションだったので、たぶん周りにも言えず、一人で抱え込んでいたんだと思います。

https://corecolor.jp/7050より引用

病気や不登校の子どもを持つ親の悩みというのは、知られることが少ないのかもしれません。対外的に話ができる機会も、実は少ないです。まわりの言葉に人知れず傷つき、乗り越えてきた過去が私にもあります。

もちろんまわりの人も気遣って言ってくださる場合がほとんどなのですが、やはり当事者とでは温度感が違う場合が多いです。

だからこそ、やってみたいと思いました。どう実現できるかはわかりませんが、機会があればチャレンジしたいと思っています。

以前なら、こういうことは心に秘めていたのですが、秘めていても誰にもわかりません。せっかくライティングを学んでいるので、今回は言葉にしてみようと思いました。

ぜひ機会があれば、ドラマ「1リットルの涙」ヘラルボニーさんのインタビュー記事を見て下さいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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