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遊月の読書日記

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遊月が読んだ本の感想、書評、それに基づくエッセイなど
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2024年1月の記事一覧

【今日読んだ本】火喰鳥を、喰う (原浩著)

【今日読んだ本】火喰鳥を、喰う (原浩著)

読書記録として。

ストーリー

信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。
ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。
久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。
そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。

(Amaz

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【今日読んだ本】こうふくあかの(西加奈子著)

【今日読んだ本】こうふくあかの(西加奈子著)

読書記録として。

ストーリー

結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日他の男の子どもを宿す話。
二〇三五年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。

二つの話が響き合う。
(Amazonのサイト内本の概要より)

書き出し

ある日、妻に、「妊娠した」と告げられた。
俺は、腰を抜かすほど驚いた。いいや、「ほど」ではない。俺は実際、床

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愛読書で自己紹介(ネコと王子と海賊と)

愛読書で自己紹介(ネコと王子と海賊と)

#愛読書で自己紹介
を見かけたので私も挑戦します。
ちなみに写真は、絵画の中で一番好きなモチーフの最後の晩餐(小樽のニトリステンドグラス美術館より)

山根あきら|妄想哲学者🙄さんが「noterはみな、読書家なんだと思う」と書かれているのを見て、読書が人生最大の趣味なのでちょっと嬉しい。

短大の講義中に教授が唐突に言いました。
「俺の同級生に渡辺淳一がいた。そして時任純子は本当にきれいだった」

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好きになった本

好きになった本

自分がはじめて書いた物語を思い出したついでに、自分が読んできた本を、備忘録代わりに書きます。

プロフィールでも書きましたが、

物心ついた時には、自宅に、童話の全集がありました。
童話だけではなく、日本の文学全集や百科事典系は二種類ありました。
幼い頃にインターネット環境はなかったけれど、その代わり、辞書や辞典で調べることはできました。
これはとてもしあわせな環境だったと思っています。

なので

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