医療用ウイッグユーザーが困ること

美容院のチラシ

全頭用医療用ウイッグユーザーになってから、美容師さんが配るクーポン付チラシを受け取っても、そのお店には行けないのです。

たぶんウィッグ着用なのはわかっても、その下の髪の毛事情まではわからないから、チラシをくれるんですよね。ごめんなさい。
でも、これは、配慮の場合もあるかもしれませんね。

ヘアケア製品サンプル

シャンプー・コンディショナーなどのヘアケア製品サンプルは、事情を知っている友人・知人にプレゼントします。

断れば欲しい人が受け取れる、とは思うのですが、人ごみの中で個人的事情を説明したくないのです。

路上でサンプルをもらうよりは、ウイッグの手入れをするお店で、ケア用品のサンプルをもらえたり、旅行用サイズのものを買えたりするようになってほしいです。

病院での扱い

自分の入院時

医療用ウイッグユーザーになってから入院した時は、病室に物を置けるスペースの関係で、ケア用品持参をあきらめました。

型崩れさせないためのウイッグスタンドは一番持って行きたかったけれど、無理でした。
収納棚を見ると、そんなことはまったく想定されていない気がしました。

一応、医療用ウイッグの取次ぎもしている病院なんですが、病院内の床屋さんでウイッグの手入れができそうな様子もなかったし…。

そこまでケアできないから、いかにも「髪の毛がありません」な感じに見えるあの帽子を被っていてください、ということなのでしょうか?

入院の案内には、「医療用ウイッグ着用の患者さんに対する配慮をします。」とありましたが、あっさり期待を裏切られました。

入院中家族の立ち合い時

同じ病院で家族の手術立ち合い者として、専用宿泊フロアに泊った時、共同シャワールームにウイッグを置けるスペースがなくて、困りました。
立ち合う家族にも「事情」があるものです。

MRI・レントゲン検査の時

検査部位が頭部でなくとも、金具のついたウイッグを着用したままでは危険だったり、支障が出たりする場合があります。
問診票にはウイッグに関する質問がないので、備考欄に記入するか、口頭で自己申告して、外すかどうかの判断を仰ぎます。
自己申告しなければ、危なかったなぁ……という場面もありました。
医療用ウイッグユーザーの患者さん達が居そうな大学病院で、検査室のスタッフに「MRIだってわかってて、何で(ウイッグ)つけてきちゃうの?」などと、ひそひそ話をされたことがありますが、ウイッグなしでは外出できない状態を想像できないのか?と悲しくなりました。
そこの病院内のコンビニでは、医療用ウイッグを取り扱っているのに、そんな嫌味を言うスタッフが居るなんて……。

ホテル宿泊時

かさばるウイッグスタンドは、やはり持って行けません。
宿泊者アンケートで「レンタル用のウイッグスタンドを用意してもらいたい」と要望を伝えるようにしています。

できれば、予約の際にウイッグスタンドのレンタルを申し込んで、入室したら用意されている状態が理想です。
フロントでそんな会話や受け渡し、したくないですからね。

漫画喫茶・ネットカフェのシャワー利用時

やはりスペースの関係で、ウイッグを置ける場所がないと、諦めてしまいます。
ウイッグを置けるシャワー室のあるお店、増えて欲しいです。

ウイッグユーザーにとっての「美しい髪」とは…

傷まないよう大切に使い、適切な手入れをしたウイッグです。
だから、自宅と同じようには保管や手入れができない場所では、本当に神経を使います。
そんなにポンポン買い替えができるお値段のものではないし、ローンが組めない状況のこともあります。(独身者は世帯収入の面で不利ですし。)

なので、医療用ウイッグユーザーの不自由さを知っていただけたら、ほんの少しの空間的工夫やレンタル制度の導入をお願いしたいです。

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