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ノマド女子大生20 すべての奇跡が必然になった1日。

こんちゃ!福井市にいます!

多分私が福井市に来るのが今回が最後でしょう。(もうすぐ帰っちゃうので、、)

でも、今日は奇跡を必然に変えるためにここにやってきました。

はてさて、先日ブログにつらつらつらつらつ〜らつら書いた、バーこうみんかんでの熱い語らい。

この時に宮田さんに、今度行うイベントの話をしたんです

このイベントのコンセプトは「旅で特にお世話になった人の思い出のものを酒場を通して伝える」というもので。せっかくなら宮田さんの作る映画かパンツを買っていきたいな、とお話しすると

「買うんじゃないくて、それならあげるよ

と言っていただきました。

は、、え、、まじ、、?

まさかの即決定するスポンサー様。いや、ちょっと信じられねえ勢いですが、そのお話をもっとちゃんとするため、ていうか私が帰る前にお二人にお会いしたい!と、福井駅近くに舞い戻ってまいりました。

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かくれわ食堂さんで夕ご飯。そういえば私が初めて新栄商店街を訪れたのも、かくれわ食堂だった…!

あれから早二週間。あの時は完全よそ者のお客さんだったのが、今では常連さんたちに混じりあわせてくれる。すごいよね。びっくりだ。

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今日一番美味しくてびっくりしたの。アカモクの天ぷら。本来海のゴミになってしまうというアカモクをこんなに美味しく調理するんだ、と感動した話。

私が右がいいかな、と思って右を選んだのが、そもそものきっかけで、こうして繋がって行くのをみるともう、すっごく感動というかこの世は奇跡に満ちているというか。

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なんならひと本まで買ってくれた。もし福井駅に行く人は、ぜひ立ち寄って読んでみてください。

この日は、久々のお話でもう取り止めのないことを話しまくってたので、ブログに書くようなことはないのですが、それがまた、幸せだよね、と。

とにかく明日またパンツ屋さんに行くことになりました。うん。

と、ゆーわけで。

みなさん、最近忘れかけていませんか?私が超のつくゲストハウス好きなことを、、、!

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ドドドドドド

どっ、、ドミトリー、、、、、!

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そうです。本日私福井県のゲストハウス、SAMMIE'Sさんにやってきてしまいました。

はー!ドミトリーだとよ!

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みんなで使う洗面台だとよ!

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ゲストハウスのフライヤーのゾーン(これ名前つけたいよな)だとよ。

SU&KI.

ここ最近住まいを構えていたのと玉村屋はゲストハウスというよりもっと別の拠点的な雰囲気があるので、こう、、ガッツリまちやどゲストハウスに飢えを持っていたのでしょう。泣きそう。感動。禁断症状。

テンションが上がったので普段絶対選ばないドミトリーの二階を選んだりしてしまいました。朝ね。起きたらベッドから降りるの面倒なのよ、、二階は、、

でも二階に寝る。ゲストハウス感をこの身に吸収しまくります。

ただこの日は飲みに言っていたが故に戻って来るのがめっちゃ遅くてですね。スタッフさんとのおしゃべりは明日やね〜と、寝たわけです。

朝!そうゲストハウスの朝といえば

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紹介されて行く近所の朝ごはん屋さん!!!!

普段は先日も言ったクマゴローカフェというところを紹介されがちなそうなのですが、本日は臨時休業だそうで。

マルサパンと言うパン屋さんを紹介していただきます。

「あ、そうだ、行くならこれ!」

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10枚で交換できるサービス券まで頂いちゃいました。お客さんが買うたびもらっておいて行くもんで、かなり溜まってるそうです。先人のみなさんありがとう。

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てな訳でパン屋さん。棚に並ぶはドレトロなパンばかり。購買会で見たやつだ、、!

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甘々そうなカステラパンと、オムレツパンを選択。この、、ラップでぐるぐる!みたいのがいいよな。

ちょうどいいチープさを感じつついそいそパンを開封すると、スタッフの柴ちゃんが、

「コーヒー入れようか?」

と。

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いい朝ウルトラコンボ、、!

めっちゃコーヒー美味しかったのですが、それもそのはず。柴ちゃんは週末限定でコーヒーを出店するシバコーヒーというお店を営まれているのです。

やっぱコーヒーがもともと好きなんか、と伺うと

「ぜーんぜん!始めた時は特に好きでもなかったよ」

ええ

「もともと人が集まる場を作りたいな〜って思った時にコーヒーを選んだんだけど。コーヒーって、そこの場にいる意味を与えてくれるのよ。」

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「例えば、前とあるアーティストさんの個展でコーヒーをおいたんだけどさ。普通は絵を見たらそのまますす〜って帰っちゃうじゃない。アーティストさんと喋りたくても、ただただ待つのも変だしね。
でも、そこにコーヒーが売っていると、その場に残る理由が与えられる。コーヒーを買って、飲み干すまでの時間はその場にいていいのよね。だって飲まなきゃだし。」

たしかに、コーヒーはある種、場の免罪符なのかもしれない。

無意味な時って、人は過ごすのに抵抗感を感じてしまうのかもしれないけど、コーヒーはそれを全肯定してくれる。なんでそれに選ばれるのが紅茶でも水でもお茶でも牛乳でもなく、コーヒーなのかは謎だけど。

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Sammie'sでほんのりまったり過ごす朝。ここは朝が最高に気持ちいい、、!

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調子に乗ってちゃんちゃんこ着込みました

柴ちゃんに今日どこ行ってみようか?と質問すると、スリータイムズコーヒーというコーヒー屋さんを紹介していただきました

グーグルマップ通りに向かったのですが

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めっっっっっっっちゃ銀行。

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入ると、ふっっつーの銀行の横にひっそりと看板が。階段を登って見ますと

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左手には相談窓口でございます

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めっちゃカフェやん〜〜〜〜〜

たくさんの本が立ち並ぶ素敵なカフェ。とりあえずコーヒーを注文してみる。全然詳しくないしなんなら普段はカフェオレ派なのですが、あえてスタンダードなブレンド。

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んでこれ。

え、、やばい、、わたし、、いい女しちゃってる、、???

感動をうっすらたたえつつ、いけてる女みたいな写真をとってしまっています。はい。

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ちなみに本はこのメンツ。

ここの面白いのは、

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読んでいると、途中に真っ白な付箋が挟んであるんですよ。これに自由に書いて挟んで良くて。今までのアーカイブも見ることができる。

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見ず知らずの誰かの愛とか感情を閉じ込められるから、素敵だよね。

そうそう、これは翻訳できない微妙なニュアンスのことばをまとめた本。

わたしはこの言葉が好きだった。DRACHENFUTTER。

夫が悪いことをした時に妻に贈るプレゼントのことなんだけど、こう、言葉の先に何かの事件が見て取れるような。人の欲望と、でもそれをどうにか許してもらおうとする努力(?)そしておそらく許してしまうであろう妻。その一連がもはや素晴らしいというか。

でもこう、思うとこの言葉にも、本にも、コーヒーを買ってこの場所にいる、ということの意味を見出さないとであえなかったことで。

そういう視点で見ると見えてくる。

銀行内にあるから17時には閉業しちゃう儚さとか。

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事務員さんがそのままの制服でやってくるということの尊さとか。

多分コーヒーはその味と、WiFiと、スペースだけじゃなくて、その空気感といる意味まで込み込みの商品なんだな。

ちょっとウキウキしたわたし、コーヒーを片手にこれまたお勧めされたお店に行って見るなどします、

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フラットキッチン。もともと廃ビルだったものをリノベーションしてできたレストランです。

ここのイチオシはカオマンガイだそうですが、パンが思ったよりも重く、ぜんっぜんんお腹が空いていないゆず。

おずおずと違うものはありますか、、と聞くと

「出汁巻があるよ」

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おむすびが出て来ました。

だ、だしま???ととりあえずくうか、、

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ええ〜〜〜〜〜だ、出汁巻だ〜〜〜〜〜

そうなんです。これはだし巻き卵を包んだおむすび。

フラットキッチンはそのお店の商品以外に間借りもできるレストランとのことで、女性の方がキッチンに立っていました。

お名前を聞くと

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「だしまきです」

え、ほんみy、、

「だしまきです」

強い意志を持ってのだしまきさんなのでした。

にしても、本当にだしまきさんの出汁巻が美味しくて美味しくて。フワッフワしてるのよ。フワッフワ。なんでそんなにうまいんですかね

「あ、わたしね、もともとたまご屋の娘なの。だから昔うちのお店でだしまきをお出ししててね。それで。」

なるほどどうりで。

ふわふわの卵料理って大体オムのつく洋食のイメージですが、それを和食で完成されている。流石すぎる。

あ、そういえばなのですが、みなさん目玉焼きは洋和どっちと思います?わたしもこないだお昼に目玉焼きを焼いて疑問に思ってググったら目玉焼きは洋食ならしいっす。なんか悔しい。

速攻間食しつつ、だしまきさんがだしまきさんになった理由を聞く。

「うーん、自信が持てるからかな。」

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「わたしね、もともと美容師やったり、あんまり合わないなと思って卵屋もどったり。色々しててね。ある時うちが食べられるお店を締めることにして、卵販売の専門のお仕事に変わって、あ、ダメだなって。わたしは卵を焼くことが好きだし、自分にできるものとして自信もあるから。自慢はしちゃ良くないと思うけど、自信は大切だからね」

確かに、わたしも最近考える。

謙虚であることは美しいかもしれないけど、謙遜のしすぎは自分の価値と、自分を良いと思ってくれる人の価値を下げてしまう気がして。

まだまだわたしは基本へたれだし、自信を持てるのが下手だけど、でも、この「ひとを伝える」力に関しては少しだけ、自信を持とうって思った。

と、奥から

「あれ、、、?ゆずちゃん、、、?」

との声が。

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え、、ななさん!??

彼女はななさん。こちらの記事で訪れたカフェ、ココットさんでバンドの方が演奏をされていたのですが、その中のお一人。

まさかの偶然の再会すぎて、この世の摂理的なものに感動しとりますワイ。ええ。

びっくりしつつもななさん、

「上おいでよ、見てき」

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案内してくれたのはこのビルの三階。居住スペース、、というのでしょうか。とにかく謎の空間が広がってまして。

「でも、一階のお客さんよりここにくる人のが多いよね」

と話してます。どゆこと。ここはなんなの。

「なんなん、、だろうね?」

わたしに聞かれましてもすぎる。

まさかのカウンター攻撃を食らいつつも、この面白さについて行こうと試みると、

「これ、板とスプレー使って絵書いていいよ」

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と、これ。

おうおういきなりの展開だなと思いつつも、対応力を駆使して絵を書き始めます。

「あ、じゃあわたし次の予定あるの、、ごめんね、好きに描いていいから!」

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えええ

謎に一人、カンパスと共に取り残されます。なして、、なしてやねん、、

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どうにか無理やりカンパスと向き合います。どうしてわたしは福井で一人でスプレーぶん回してるのでしょうか。わかりませんよね。わたしもわかりません。

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疑問を持ちながらもスプレーを持ち、銀の粉を、、

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は???????

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久しぶりにモノにこのやろうという感情を覚えた。このやろう。

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なんとか完成。この福井駅前の思い出をですね。まとめました。

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そばです。あちこちで食べましたね。

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パンダです。パンツ屋さん、ラーナニーニャの奥様がとってもぱんだ好きなので。

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だしまき。おにぎり感を出そうとノリを巻くと、どっちかっていうと寿司みたいになりました。

ノリで絵を描くという超展開でしたが、ほかのお客さん誰も突っ込み入れなかったあたり、そういうことなんだろうな。

しかもこう見えてまあまあでかいカンパスなので

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ゆず、絵を見せびらかしながら帰るの図

なんだかんだと絵を引きずりながらも福井駅に戻り、パンツ屋さんへ。

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今日は宮田さんは店舗にいらっしゃらない日。ですが奥さんのゆきえさんが、到着するなり、

「お客さん、10人なんね。じゃあこれとこれとこれがいい?」

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ものすごい勢いで積み上げられていくパンツ。

これ全部くれるっていうんです。いや全然安くないんですよ。

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いちまいさんぜんえん。

ユニクロに慣れている価格帯のみなさま。一枚さんぜんえんです。さんぜんえん。

でも、この価格帯も、テーマも、あくまで手段なんです。

以前のブログでも書きましたが、このご夫妻も柴ちゃんと同じ。別にパンツ好きでもなんでもない。ただ、まちづくりの手段としてパンツを選んでる。きっとその方が、面白そうでトガっているから。

いただいたパンツは一つ一つ福井がテーマの柄だったり、素人が応募してコンペで選ばれた絵柄だったり。この街への愛だけでできてる。

それがフリーペーパーでも、観光案内所でもなくて、パンツだから。だから見てもらえるんだと思う。

トガることや話題性は、一つの引っかかりなんだ。

そんなことを話してたら、このパンツ屋さんを通りかかるたくさんの人が顔を出していきました。

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この人は議員さん

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チャリで来てた

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この方はチーズ屋さん。もともと全然違う職種にも関わらずチーズ好きで資格までとったらしいんだとか。

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この人はお隣さんの商店街のポイントカードの事務局の方(そんな仕事があるんですね)

この辺はみんな同世代で、学生時代に同学年だったりしてたそうです。なんならマルサパンの代表さんも同世代なんだとか。

みんな、みんな、ゆきえさんになんてことない話をしに来て、わたしに「ゆずちゃんだ!宮田さんから聞いてるよ!」「福井楽しかった?」って聞いてくれて、楽しかったと伝えるとめちゃくちゃ喜んでくれて。

この街は、地元の人が地元への愛だけで動いてる。

そのやり方が雑誌編集なのか、ポイントカードなのか、議員なのか映画づくりなのか、はたまたパンツやさんなのか。

上手い下手流行り廃り色々あれど、その根本の部分は変わらないくて、何かしてやろうっていうよりは、彼らの日常の中でつながりを持って幸せに生きてる時の日々を、ちょっと面白くさせてやろうぜって考えられての今の行動に繋がってるんじゃないかなあ。それがまた、移住者だらけでなく地元の人、だから面白いところもあるんだろう。

だからなのだろうか。一介の、たまたま二週間前に出会ったような大学生のわたしにスポンサードしてくれたんだとおもう。

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多分今日、わたしがこの二週間でこの商店街で積み上げて来た奇跡が全部必然に変わったんだと思う。

全部、この時のためにわたしはたまたまこのお店のドアを叩いたんだ。

でも、奇跡を必然に変えたんだから、次の奇跡を起こさなきゃいけない。その為に奇跡状態でプールされてたものが必然に変化したんだから。

スポンサードって、無料って、ぜんっぜん楽じゃない。

ぶっちゃけ、前回のイベントはお金を払って全てのものを揃えた。だから失敗しても、言い訳が効いた。まあ、お金払ってるし。って。

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でも今回は奇跡を起こしたんだ。だから次の奇跡を起こす道を走り出してる。

辛そうに見えるけど、意外と辛いっていう感覚じゃない。多分一定のピリピリ感がないと、わたしはダメなんだと思う。ええ。頑張っちゃいますよ。イベント。

満員御礼しました!

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スポンサーするよ!と言ってくれたので慌てて企画書作ってプレゼンしました。自分的にそういうものなしにただ貰うのが許せなかった

はてさて。奇跡続きの新栄商店街。多分もう来れないから、これにて閉幕なのでしょうか。(まだ福井にはいるけどね!)

全部の始まりとなったこのパンツやさん、ラーナニーニャを離れる。

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ちなみに奥様、パンダ好きすぎてパンダ求めて世界一周してしまうまあまあこちらもファンキーな人です。

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たまたまでこの店に迷い込んでしまった、自分自身に最大の経緯を払いつつ。

そう、自慢じゃダメだけど、自信を持っていかなきゃね。今日教えてもらったし!

またいつか。この奇跡みたいな商店街へ。

余談

その後南越前に帰り、これまた教えていただいた面白いお店、ゲノムさんに行ったのですが、ここ二日の情報の量が多すぎてとてもとてもいられずに日を改めていくことにして帰って来てしまった。

やっぱり情報は嗜好品。わたしのようなキャパでたくさん浴びすぎると一つ一つの尊い情報がもたれてしまう。


それに気づけてよかった。自分の中の危険信号だったから、今日は、ゆったり夕ご飯を食べます。

てか日本一周中のわたしすげえな、、よくあの情報の連続に耐えられていた、、

続く!

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