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留学生、一週間のリアル@ザンビア大学

お久しぶりです、ザンビアの首都ルサカから失礼します。
最初の記事を書いた時は正直ザンビアで学生生活を送るのは楽じゃないな…
日本って素晴らしい国だな…という思いも大きくただただ自分の本音を吐露しただけの文章になってしまった気がします。

あれから二か月。日常の風景というものが固定化され新たな発見は減った分
生活自体には余裕が出てきて、新たな人との出会いや経験に時間を使うことができるようになりました。
本記事では現在ザンビア大学に交換留学生として在籍している私がどのような一週間を過ごしているのかという事をなるべく具体的に(施設名等は伏せますが)紹介したいと思います。アフリカ留学生活のリアルについて少しでも知って頂ければ幸いです。



私のとある?一週間

月曜日

午前中
・大学の授業
午後
・大学の授業
・日本語ボランティア

私は大学の自然科学部という所で地理学・環境マネジメントを勉強しています。2年生と3年生の授業を取っていて授業題目は以下のような感じです。

・アフリカの地理
・環境と経済
・文化と環境
・環境マネジメント

2年生の授業は基礎的な内容が多く経済学の基本理論や近代化の理論、歴史等についての内容が多いです。アフリカの地理についてもアフリカ各国の概略的な説明に留まることが多くここにこないと学べない!というものではない気がします。ただ英語リスニングが得意ではない、ましてやアフリカ英語に慣れていない身にとっては少しでも知っている内容であったほうが取り組みやすくその点で2年生の授業を取ったことは正解だったなと思います。
 3年生の授業は少人数で内容もかなり具体的なものになってきます。
環境マネジメントシステム(EMS)とは何か、その具体例について実在企業の取り組みを交えてプレゼンをする機会などもありました。3年生になると地理学部では実際に地方に行きフィールドワーク等をする機会もあるそうです。次学期は3年生の授業のみ履修するつもりでいるので課外学習にも参加してみたいです。

授業の履修者でSNSのグループを作っていろいろと情報を共有し合ったりしているということもあり、クラスの雰囲気は和気あいあいとしてお互いが助けあっているという感じです。日本では一人孤独に授業を受けるか、友達と受けるかでクラスとして何かをするという事がないので、そういう意味ではザンビア大学の環境は誰もがなじみやすいのではないかと思います。

ただ前提として授業が行われないことが多すぎる。。。
肌感覚として半分くらいの授業は休講になります。特に連絡とかがないことも多い、日本ではありえないことだと思います。

・午後の授業
講義型の授業とは別にpractical class というのがあり課題が出されたりテストがあったりします。課題やテストは日本に比べてかなり多いです。
授業はなくて課題だけ出されることも多いです。
しかも締め切りは2時間後とか

授業についていろいろ言いたいことはありますが長くなりすぎたのでこの辺で…

・日本語授業ボランティア
ザンビア大学には北海道大学のオフィスがあり(2023年10月現在)オフィスの職員の方々と我ら日本からの留学生で短期日本語講座を開講しています。
以前はJICA協力隊の方々がやられていた事業の一つだったようですがそれがコロナのこともあり開かれなくなっていたところを日本からの留学生のご尽力もあり再開されたのだそうです。
 現在は日本語初心者を対象にレベル1からレベル3までの授業があり出席数や期末テストで基準を満たすと終了証がもらえることになっています。
私はレベル1の対面とオンラインのクラスをそれぞれ1コマずつ持っていて
対面クラスでは主にザンビア大学の学生、オンラインでは社会人の方々に対して日本語をゼロから教えています。スライド等の資料はこれまでの蓄積もありそれらを利用させてもらっていて準備する必要はないですが、もちろん英語で授業をするのでやはり事前の予習は欠かせません。
英語表現はもちろん授業準備を通して日本語について学ぶことも多く、海外にいることでむしろ日本語に向き合う時間も増えたといえるかもしれません。いずれにしろ日本語に興味を持ってくれるのはうれしいの一言で留学生活の一つの生きがいといっても過言ではないです。

火曜日

午前中
・授業
午後
・スーパーで買い物
・広場で友達とおしゃべり
・日本とのミーティング
・読書したり庭でぼーる蹴ったり

暇している時間が多いのも事実です(笑)
留学は意外と暇という話はよく聞くのですがそれは私も例外ではありません。
原因としては大学の周りで遊べるようなところが全然ないこと、大学にいてもすることがないので結局部屋に戻ってしまい再び外に出る気が失せる、なんだかんだ授業が疲れる、結果ひきこもる等。暇といっても考える時間や感じたことを整理する時間もあるので必要なものであることは間違いないですが、結局はアニメやYouTubeに時間を取られてしまうことも多く振り返ってみると暇してるなと思うことが多いです。将来どんな自分になりたいのか留学に来てむしろ分からなくなり、考えているうちに夜になってしまったという事も何度かありました。そして夜は治安の関係もあって外で飲み歩く等はできないのでその点でも暇です。(補足しておくとザンビアの治安はアフリカの中では上位に入るほど良いとされています、それでも夜不用意に出歩くのは危険だと現地の人には言われます)

水曜日

午前中
・授業
午後
・ピアノレッスン
・買い物

水曜日はもっぱら趣味の時間です。10年以上なんだかんだピアノは続けていてNHKの駅ピアノという番組で時たまお目にかかれる「ピアノ歴40年のおじいさん」になることにあこがれてやめられない自分がいます。そんなことはともかく留学前、ザンビアでピアノを弾く機会はないだろうなと勝手に思っていた自分がいたのですがいざ探してみると音楽アカデミーが見つかりレッスンを受けられることが分かりました。4カ月1週間に一度で2万円ほどのレッスン代、完全に外国人価格、決して安くはないですが趣味にはお金を使おうという事で毎週通っています。最近はジャズピアノにあこがれていたこともあり、コードの勉強を1からしつつジャズのリズムを体に覚えさせているところです…ノリの良い明るい先生が多く、真剣に楽しみながらレッスンを受けています。

アフリカ来たら趣味なんて続けられないと思うかもしれませんがそんなことはありません。音楽の趣味はもちろんよほど日本的な趣味でなければ続けられる場所は探せば見つかると思います。
その点長期滞在する際はご心配なさらず

木曜日

午前中
・寝てる
・昼くらいから授業
午後
・買い物
・日本語授業ボランティア

日本語授業ボランティアについては前述したとおりです。
この日はオンラインの授業。対面の授業と内容は同じですがオンラインだと生徒の皆さんの顔を確認できないので説明が伝わっているのか不安になりながら進めています。問題演習の仕方も対面時と同じようにに「ペアを作って話してもらう」などはできないため、その中でも生徒が受け身にならない授業ができるように内容をデザインするようにしています。いい経験です。

金曜日

午前中
・基本寝てる
・たまに授業ある
午後
・Language Exchange(ニャンジャ↔日本語)
・韓国語

金曜日は語学の時間?というのが最近の金曜日の過ごし方です。
Language Exchangeというのは期して個人的な関係によりおこなわれているもので、いつもよく行くショッピングモールの駐車場で出会った人と日本語↔ニャンジャ語を教え合うという日本だったらほぼほぼあり得ないだろうシチュエーションがきっかけとなり始まりました(笑)
 ニャンジャ語というのはザンビアの主たる言語のひとつで首都ルサカを含むルサカ州で話されている言語です。隣国マラウィではチェワ語と言われていて同国の公用語として広く話されています。ただマラウィのチェワ語とルサカ州で話される二ャンジャ語は異なる発音・表現を用いることも多いようです。ニャンジャ語についてはもう少し学習をしてからnoteに記したいなと思います。
彼とは一週間に一度カフェで会う約束をし、私が日本を教える代わりにニャンジャ語を教えてもらっています。前述した日本語講座とは関係ありません。彼は日本語を勉強したことがあり日本語能力検定の受験にも興味があるそうです。ただ今のところザンビアで日本語能力検定をうけることはできません。南アフリカかケニアに行かないと受けられない状況です。(そもそも日本語を学べるのも前述したザンビア大学の日本語講座のみみたいです)
「もっと日本語を学べる環境を作って欲しい」ということも言われました。
日本語もネットで学べる時代とは言え、日本人が現地にいて彼らのために授業をするのとは違います。もっと多くの日本人が来るようになればな~

それとザンビアにきてなぜか韓国語に手を付けています
韓国発の団体がザンビアにボランティア派遣をしているみたいで彼らが韓国の文化紹介並びに韓国語の授業をしてくれています。
キャンパス内で何度か会い「同じアジア人でしょ~」というノリで乗せられつい参加してしまったことがはじまりでした。行ってみると言語や世界に興味のある学生が集まってくるので楽しくなって毎週参加しています。

土曜日

午前中
寝てる
午後
サッカー with 日本人

毎週土曜日の夕方はルサカに在住している日本人が集まってサッカーをしています。留学生の他に大使館関係の方々とそのご家族、JICA関係の方々、NGO関連の方々など主に国際協力分野でご活躍されている方々が多いです。
ただこの時間は真剣勝負。成人男性の若干の忖度は垣間見えますが、少なくとも私は必死にプレーしています。プレーの合間や終了後にそれぞれ挨拶をしたり情報交換をしたりととても充実した時間を過ごせます。
終わり部屋に帰るとまたすぐこの時間が来ないかなぁと一週間後が待ち遠しくなります(笑) こういう機会も日本にいたらまずないので貴重です。

日曜日


いや、毎週暇なわけではないですよ、('◇')ゞ
課題やったり日本語授業準備で忙しいんです(嘘つけ)

最後に

以上が今現在(2023年10月)の留学中の一週間ルーティンという感じです。まだまだできてないこと、してみたいことがたくさんあります。
そろそろ学期も終了。授業が無くなればニート生活になってしまわないか心配な所ではありますが行動して新たなチャンスを見つけていきたいなと思います。

他国にいる留学生がどんな一週間を過ごされてるのか気になるところです。
それでは!














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