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外大生のザンビア留学1か月

ザンビアに来て今日で34日目。
一か月が経過してルサカ(ザンビアの首都)での生活も少しずつ慣れてきたところで約30日間の生活を足早にはなるが振り返ってみたい。

一様留学日記は書いていて日々の細かい話はなるだけ残しているつもりだが手が思うままに半自動で日本語で書いているのでときたま訳の分からない思考をしだしてしまったり、脚色が加わってしまっていたりする。だからこそ人に読まれるという若干のプレッシャーの中で書いておくことも別の意味で大切なことなのだろうと思う。

自分の30日間の日記を読みながら所々その文章を掻い摘んで特に印象に残っている出来事・エピソードについて今回は3本立てで振り返っていきたい。


ザンビア到着、即寝たきり生活

実は留学日記は8日目からしかない。。1日目から張り切って希望にあふれた文章を日記に添えていきたかったのだが...
そう事はうまく運ばなかった。

1日目、ザンビアに到着して寮に入った(最初、部屋が用意されていなかったとかいろいろあったがそれはともかく)のだがとにかく埃っぽくあまりの陰気な雰囲気にショックを覚えた。2日目の朝は元気でザンビア大学やショッピングモールを散策して楽しく過ごしていた(と記憶している)。
しかし夜になると状況が急変した。オンラインでのテストを翌日に控えていたので重い腰を上げて勉強しようとしたのだが、体が急にだるさを感じ始めたのだ。そこからが僕にとって地獄の一週間の始まりだった。その日の深夜には熱は40度にギリ乗らないくらいまで上がった。ここで死ぬんだと本気で思った。(翌日朝38度か39度かの熱の中オンラインでテストを受けたが無事〇亡、昨日落単の通知を得た。)
 そこから3日間なにも食べなかった。ただ寝ていた。腹痛と下痢で人生最大級の苦しさを味わった。窮地を脱してからも腹痛が収まるまで2週間、この間に腸内細菌がアフリカ仕様に入れ替わったとみるべきだろう。
窮地を脱しやっと日記を書こうと思えたのが8日目。
絶望を経験の末、ようやく私の留学生活は始まったのだった。

ザンビア人とサッカー

アフリカと言えばサッカー、サッカーと言えばアフリカであると思うが決してザンビアも例外ではない。ルサカ市内のいたるところにサッカー場が整備されているだけでなくザンビア大学の広大な敷地の中を見れば皆がサッカーをしている。大学の学生、先生方のサッカーに混ぜてもらう機会もあったが一つ言えることは彼らの Just Fun!は全く信用できない。
普通にガチなサッカーをするので私が出る幕がない。

そして何と言っても現在サッカー女子W杯の真っ最中。
そしてザンビア代表(愛称はCopper queen; 直訳すれば「銅の女王」。ザンビアは有数の銅生産国であることから名付けられたと思われる)も初出場を果たした。1次リーグで惜しくも敗退してしまったがザンビアの人々の話題の的になっていたことは間違いない。

ただでさえサッカーに燃えるザンビアの人々。ワールドカップともなれば大学にも支障が出る。

「今日の朝はワールドカップの試合があったから生徒が来なくて授業が無く
 なったんだ」

え…?(苦笑)なんてこともあった。

W杯で日本が順調にグループステージを勝ち上がるといたるところで話しかけられ強いチームだねと褒めてくれる。なでしこがんばれ!
そしてザンビアの人々の温かさに感謝。

ルサカ在住日本人の集い

海外生活をすればどこかの段階で誰しも少なからず日本に望郷の思いを寄せるものだろう。
私の場合は前述したように渡航直後に体調を崩し倒れたものだからそれはもう盗んだ飛行機でいつ帰ろうかというほどであった。

そう思うとこの一か月間心の支えになっていたのが、毎週土曜日のルサカに在住する日本人でサッカーをするという日本人の集いの存在だと思う。
自分たち日本からの留学生以外には Jica職員の方々、開発コンサル、大使館関係の方などが参加されていてザンビアと日本の架け橋として日々奮闘されている方々である。様々な現場で活躍されている方々の存在やお話を伺う中で自らの将来と留学生活を結び付けて今できる行動について考える機会となった。

「逃げたら1つ、進めば2つ」(スレッタ・マーキュリー)

お金さえだせばいつでも帰ることは出来る。
だからこそ気負う事なく進んでいきたい。

終わりに

7月を3本立てという縛りの中で振り返ってみた。
山あり谷ありというより山あり崖ありというほど思いがけない災難にも見舞われた1か月であったが新しい出会いもあり思いのほか、あっという間に時は過ぎていった。

日本では同期が旅立ちそれぞれの一歩を踏み出している。
日本で仲良くしていた留学生のみんなもぞれぞれの国に帰っていく。

確実に時は進んでいるということを実感する。

次の1か月何が待っているだろうか、そして何ができるだろうか。
またお会いしましょう。では


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