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【創作 掌編・短編】掌遊び

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拙作の掌編または短編をまとめてあります。
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#短編小説

【掌編】助手席

【掌編】助手席

いつの間にやら、隣から寝息が聞こえてきた。

「疲れてるだろうし、寝てていいよ」

そう言ったのは、さっきコンビニを過ぎたくらいだから、ほんの500m足らず、1分もしない内に、眠りに落ちたことになる。

幸い、私は運転は慣れているし、普段は一人で運転していることを思えば、苦にもならない。
むしろ気持ちよく眠れているのなら幸いだ。

ハンドルを右に切る。
気をつけてスピードを落としたつもりだが、助手

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【掌編】温め続けて  “小さな口福”

【掌編】温め続けて “小さな口福”

卵がひとつ。
ここにある。

いつからか、大事に大事に温めている。

殻の色は時々変わる。
白や、黒や、なんとも言えないまだら模様にも。

中からコツコツ音がする。
気がする。

よく見ると、周りにも同じように卵を温めている人がいる。

もっと大きなものだったり、小さくてもたくさんだったり。

そして時々、その卵から、生まれる。

大きく綺麗な羽を広げて。
強そうな鎧に身を固めて。

温め続けたそ

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