**.スパイ看護師が思う2025年問題**

わたしは“スパイ活動”と称して現地乗り込み型で情報収集&種まきをしています。
そこで感じたことを踏まえて2025年問題について完全なる持論を展開していきたいと思います。

**.2025年問題とは?簡単にまとめてみた.**

国民の3~4人に一人は後期高齢者になり医療介護需要がピークになるのが2025年だよーという問題のことなのですが、本当に伝えたいことにたどりつけなさそうなので別記事にしました。
よろしければご参照ください。
本当に人手が足りないの?という件にも軽く触れています。
https://note.com/yuyu27/n/n0e5eea8060c0

2025年問題に向けて単純に頭数を増やした人は実際の現場を見て感じたのだろうか。よーしこれで大丈夫!と本気で思っているのだろうか。

**.看護師の数は増えているのに、なぜ現場は人が足りないのか.**

批判覚悟で言います。
一部の看護師にとっては単純に一言「働ける環境じゃないから」です。
なので潜在看護師となったり、完全に見切りをつけて別の仕事にシフトしている方もいらっしゃいます。
反対に一部の看護師にとっては今の環境が天国でもあるわけです。
それが私が長年のスパイ活動で確信を得た問題対策への切り口です。

スパイ活動報告書ご参照ください

https://note.com/yuyu27/n/n409ff83b3661


**.看護に対する意識が高い人が現場を離れていく.**

「どうしていい看護師さんほどやめていってしまうんだろう」
そう思ったことはありませんか?
少なくともコメディカルの方には共感していただけると思っています。

「あの人威張ってて全然動かなくてやめたいって文句ばっかり言ってるくせに結局やめないよね」という状況よく目にしませんか?
そうです、この層がやめないんです。楽だから。

しっかり患者さんを診て、支えて、多職種とも連携をとれる。
そんな人ほど仕事が増える。気付くから。
話しかけやすいからどんどん頼まれる。
でも給料は同じどころか、「あの人仕事が遅い」と周囲の評価は低いことすらあり得る。それは評価基準云々というか、もはや現場からクオリティを判断できる人が去ってしまっているからだろう。
結局は多数決の世界にある。

そんな自らの首を絞めるような環境を誰が好き好んで残るかな。
よっぽどの変態だよね。(身近にたくさんいます)

「本当に患者さんのために」って思って頑張っている人ほど
看護の世界に諦めや絶望を感じているのが現代かもしれない。
本当はすごいスキルを持っているのに、生活のためだからと隠している人もいた。
どうしてそういう人を大切にできない???
それが私は悔しい。だから素敵な潜在看護師さん探しの旅などもやっているのでまたいつか紹介したいです。

そうそう。だから、そういう人を大切にする仕組みづくりが大事だと思う。
すごく力になってくれると思うし、その人達のパワーはきっとすごい。
どんどんいいこと溢れてきて、いいと思うんですよね。

少しずつでもひっくり返していくしかないのだ。
きっと一定数まで頑張ればそのあとは早いと信じて毎日頑張って話しかけている(笑)
もちろん自分がすべて正しいと思い込んでいるわけではない。
私が間違っているなら淘汰されればよいだけ。
もし探してみて同じ考えが多ければ、そこで他の意見と比較すればよいだけ。

既卒が新人看護師になって多数決の世界で頑張ってみた話
よかったら参考にご参照ください↓
https://note.com/yuyu27/n/n3be1c7e564c9

*.*業務拡大よりまず看護師内の分業*.*

私の完全持論の2025年問題の対応策は、潜在看護師さんを呼び戻すことで、その達成条件が看護師内の分業だと思っている。
https://note.com/yuyu27/n/n409ff83b3661
この記事でもちらっとふれた内容ですが、

*ライスワーク:生活のためだけに勤務時間を消化する人
*ライフワーク:一生をかけた、その人の第一の仕事
職業意識で分けるとするならば、看護師の働き方はこの二つだと思っていて、同じ正看護師という資格一つで業務をまとめるのは無理があると思っている。

前者の中には、指示やマニュアル・ルーチンでしか動かない人すらいるし、
後者に対して仕事を押し付ける人もいた。
後者は前者から溢れた業務+気づきの範囲をカバーしようとする。
どちらがいい悪いではないが、少なくとも同じではいけないと思いませんか?
お互いの範囲でやるべきことをするように分業できたらどうだろう。

それなりの仕事を振っていい仕組みと、振る能力のある人材もしくは誰でも振れる基準、スケールがあれば大体のことが解決しそうだという構想。

多職種ですがわかりやすい例えがあるので
よかったら参考にしていただければ幸いです

https://note.com/yuyu27/n/n1af8446b5fc5


「売り手市場」だからといって、「どんな職場でも働くことさえできればいい」という人はいないでしょう。がんばりを認めてくれる職場、人間関係の風通しが良い職場、自らが理想とする看護を実践できる職場、長く安心して働き続けられる職場。
仮に構想がうまくいって、努力や意識の高さが報われなかった環境が改善されたら、70万人のうちの何割かの1人3馬力くらいのパワーある潜在看護師さんが戻ってきてくれて少しいいんじゃないかなと考えています!

**.分業→信頼回復の先に権利拡大という未来.**


患者さんの言葉をお借りするなら今の看護師に対する印象を「何もしてくれない人たち」とみている。
患者さん、看護師自身がそう思っているなら、きっと医者やその他業種も思っている。そんな印象があるままに「権利を拡大しろ」とはさすがに言えない状況だ。

しかし、看護師になるハードルが下がっている一方で、血を吐くほどに努力を重ねている看護師も知っている。
現場で一緒に仕事している人たちも十分に理解し、評価してくれているはず。
でも決定権があったり批判しているのは、彼らの仕事に振れたことのない人々なのかもしれないし、その人たちが見ている世界にいるのは、「何もしてくれない看護師」なのかもしれない。

印象を作り出してしまったのも看護師。
その印象をひっくり返すのもまた看護師。

茨の道が続くけど、やっぱり草の根活動は大事。
まず各々ができることを頑張っていきましょう。
願わくば、孤独にならないで。
集まればきっと大きな力になるよ。