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【今でしょ!note#165】非常時こそ試されるリーダーシップ

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

今週は仕事でトラブルがあり、バタバタしています。
以前、3回にわたり「全員がリーダーシップを持とう!」という記事を書いてきましたが、トラブル対応のような非常時においては、如実にリーダーシップに対する各人のスタンスの違いが見えますね。

誰しもトラブル対応は大変ですが、そこにどれだけ真摯に向き合って、修羅場を潜っていくかが、その後の人生を大きく変えていきます。

「リーダー」という立場にない人も含めて、全員が全体の視点から今の自分にどのような動きが求められているかを考えて、全体の目的達成のために動くべし、というスタンスは変わっていません。
しかし、今日はあえて「リーダー」という立場の人に求められるリーダーシップに着目して話してみたいと思います。

というのも、一連のトラブル対応の中で、自分の上司にあたる人の非常時のリーダーシップを見ました。
その中で、自分にはとてもこの動きできないな、、!と尊敬した面がいくつかあったので、忘れないようにまとめておきます。

リーダーは「決める」リーダーシップを発揮する

はじめに、「リーダー」の役割にある人にとっての「リーダーシップ」の話をします。

リーダーが、AかBかの選択肢を迫られる時、当然AにもBにもそれぞれを選択する合理性とプロコンが存在します。
そしてAにもBにもそれぞれの正義があり、いずれかが100%正しくて、いずれかは100%間違っている、というケースは、ほぼないでしょう。
(このあたりは、昔見た初代ガンダム、Zガンダムからかなり強く叩き込まれた考え方です)

AとBのいずれを選択するのかは、置かれている立場にとっても変わるものです。
そんな中、とりあえず目の前の選択肢の中で1つだけを選んで進んでいくときに、大切だと感じたことは2つです。

最も優先するものを示す

一つ目は、「AかBかの選択において、それらを採択することで達成すべき最も優先度の高いゴールを設定し、全体に示すこと」です。

ここが明確になっていないと、全体の動きが一気に迷走します。ただでさえトラブル対応の渦中にいる人の気持ちは焦っていますから、常にメンバーの混乱は起きやすい状況にあります。

そこで、全体が優先すべきゴールを示して、目線を合わせる動きが必要です。
これって冷静な時に口で言うのは易しですが、混乱下にある状況で実際に実行するのは、かなり難しいです。

だからこそ、平時において「自分で決める」「優先するものを提示する」トレーニングをしておくことが大事なんですね。
平時にできないことは、非常時にできるはずがありません。
そして、非常時に初めて迫られる決断もたくさん出てきますが、諦めず、逃げずに立ち向かって血肉に変えていくことが大切です。

文句は言われるもの、非難はされるもの

AかBかの2択において、いずれかを選択するということは、いずれかを捨てるということです。
そして、AにもBにも正義とプロコンがありますから、当然選ばれなかった手段を推している人からすれば、文句や非難は出てくるでしょう。
でも、「決める」とはそういうものと割り切っておくものですね。変に何かに忖度したり、曖昧なスタンスを取ってしまった瞬間に、言動と行動に一貫性がなくなり、付いてきていた人まで付いてこなくなります。

全体の流れが99%、Aに向かっていたとしても、リーダーがAよりもBのほうが全体の優先度を考慮して選択すべきと考えたのであれば、なぜBのほうが良いのかをチームメンバーに話し、Bに引き戻す。
当然色々言われますが、そこは気にせず、最後までBを選んだ信念を貫くのです。
これは、メンバーの話を聞かないと言っているわけではありません。メンバーの話は聞いても、最後に決めるのはあくまで「リーダー」だと言うことです。

特に会社組織においては、よくある階層型体制の上に行けば行くほどマネジメント範囲が広がり、自分が中身を一番知っているわけではなくなってきます。

自分で作ったサービスの責任者であればいいですが、他人が作ったサービス、過去から長年続くサービスの責任者になることも当然あります。

ここでマネージャーに求められるのは「マイクロマネジメント」になってくるわけですが、この話もなかなか噛み応えがあるテーマなので、これはまた別の記事に譲ります。

いずれにせよ、非難されても文句を言われても、整然と自分がいいと考える選択肢を選び、方針を決定し、メンバーを導いていくのが、「リーダー」のリーダーシップです。

説明責任を果たす

今の論点とも重なる部分がありますが、「リーダー」には説明責任があります。
何かを決定した理由、リスク、不測の事態が発生した際の二の矢、三の矢を持ち合わせ、決めたならまずは腹をくくって進むしかないのです。

その際、関係者を巻き込んで協力を得ながら物事を進めていく上では、できるだけ分かりやすく、相手に応じて伝わりやすい言葉を選択し、協力を仰いでいく必要があります。

「これからこういう道筋で進めていく」ということが定めれば、当然そこに対する質問や反応を受けていくことになりますが、それらに対しても真摯に一つ一つ説明責任を果たしていくこと=アカウンタビリティーを発揮することが、「リーダー」という役割の人に求められます。

逆に言えば、丁寧に説明責任を果たしてさえ行ければ、自分の案を採用してもらえる。こういう捉え方で物事を捉えるポジティブさが大切ですね。

リーダーシップを発揮しやすい環境を平時に作る

ここまで述べてきた通り、「リーダー」に求められるリーダーシップは、茨の道を裸足で歩いていくようなタフネスが求められます。

このようなリーダーシップを目の前で発揮している人を何人か見て、やはり平時ではなく非常時に人間の本当の姿が現われると感じました。

ここまで読むと、「自分には無理だ・・」と心が折れそうです。
私も、このレベルになるにはあと何年かかるんだ、、と途方にくれました。

でも、諦めずに一つ一つ前に進んでいく、それしかできないです。
普段から「自分の頭で考えて、自分で決める」ことをしていれば、自分にとっての決断の材料が理解できるようになります。

AかBかを決められないのは、単に優柔不断という理由ではなくて、自分が大事にする決断の軸を自分で理解していないからです。
だから、毎日小さなところでも、リーダーシップを発揮して、自分で考えてオーナーシップ持って動くのが大事。

また、いざというときに協力してくれる人がいるのは、とても心強いものです。
そして、いざというときに協力してくれる信頼関係を築くのは、非常時ではなく平時ですね。

だからこそ、平時から積極的にコミュニケーションを取り、業務以外の雑談をたくさんすることが大切なのです。

もちろん、「非常時の対応を共に乗り越えた経験」というのも、信頼関係を一気に深めるきっかけにできます。起きてしまったトラブルをうまくトリガーにして、果実に変えていく貪欲さも必要です。

まさに、チャンスは常に、ピンチの顔してやってくる、ですね。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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