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【今でしょ!note#164】職場の悪口は自己否定

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

「古臭い体質の職場」「理解が少ない管理職」「風通しの悪い組織」などなど、自分が労働契約を結んで働く職場の悪口を言ったことがある、あるいは聞いたことがある人は少なくないのではないでしょうか?

私も言ったことがありますし、他の人が言うのを聞いたこともあります。

もちろん、愚痴っぽく言葉にして吐き出すことで、言いたいことを言えないというストレスが軽減される面もあるのですが、「自分の職場はJTCだからダメ」などと愚痴ばかり言っていても何も変わらないですし、何より自分自身の損に繋がっていますよ、いう話をしたいと思います。


職場や地域の悪口を外で言う愚

「うちの自治体はダメだ」「うちの地域は何もない」「うちの職場は終わってる」という話を社内などの内輪でするのはもとより、外の人にまで言ってしまうことはマイナスしかありません。

私もやったことがあるので気持ちはよく分かるのですが、こういうことを言う人を見ると、色々感じる点があります。

おそらく、このように感じる方は私だけではないのでは?と思うので、いくつか論点ごとにご紹介します。

「ネガティブな話ばかりする人」という負の印象

ポジティブな影響を周囲にもたらす人と、ネガティブな影響を周囲にもたらす人、みなさんはどちらの人と一緒に過ごしたいでしょうか?

おそらく、ほとんどの人が前者だと思います。

人は環境の影響を受けやすいもので、ポジティブな会話が多く発生する環境に身をおけば自分自身のポジティブになりますし、ネガティブな会話が多い環境ではその逆になります。

SNSなどでネガティブな話ばかり見ていてもウンザリしますよね。ニュースも、誰かを非難したりどうでもいいスキャンダルばかりを取り上げ、ネガティブな情報に溢れています。

「自分の職場の課題はこれだ。その原因はこれで、だから自分はこうするのである」という建設的な改善や自身のアクションプランに繋がる話であれば、大いに議論すべきと思いますが、大抵の人は「自分の職場はこれがダメだ、あれがダメだ」と悪いところを指摘して終わります。

何度か話したことがありますが、人は何かの良い点よりも悪い点のほうが見つけやすいんですよね。だから、何らかのアウトプットを見て「ここの考慮が足りてない」というのは、極論誰でも言えるのです。

学校での生徒の発表や、職場での誰かのプレゼンに対して「ここが足りてない」と指摘するのは簡単です。
全てのアウトプットは、そこに至るまでの時間的制約もありますし(十分な時間が与えられて全ての観点を網羅できるわけではない)、何かを際立てて伝えるために、あえて捨てている論点もあります。

だから、他人のアウトプットを見て「ここがダメだ、あれがダメだ」と指摘するのは、簡単です。
面倒なのは、職場でもどこでも、何かの確認依頼を受けると「とりあえず何かダメ出しすることが仕事」と考えてしまいがちということです。
とにかくコメントすることで、自分の存在感を出そうとしたり、ダメ出しすることで「やってる感」に浸ってしまう人も一定います。しかし、最終的なアウトプットの品質向上や仕事の価値向上にどれだけそのコメントが貢献してるのか?を冷静に吟味する必要がありますね。

ネガティブな話をするよりも、物事のよい面を見つけてアウトプットの品質を高めたり、組織の雰囲気をよくしたりするほうが、よほど難易度が高く、高度な営みなのです。

だから、「ネガティブな話ばかりする人」は、周囲が寄り付かなくなるだけでなく、「ネガティブな話をすることでしかマウントを取れない人なのでは?」という何とも格好悪い印象を周囲に与えている点についてもよく理解しておくのがよいでしょう。

自分も悪口組織の一員である

「類は友を呼ぶ」「自分の能力は、周囲にいる5人の中の平均値」という言葉もあるように、自分自身も悪口を言っている環境を構成している一人であるという自覚を忘れてはいけません。

「周囲はダメだけど自分だけは特別」と言うのは、とんだ思い上がりです。
自分がダメだ、ダメだと言っているにも関わらず、結局はそこに居続けているという事実に目を向ける必要があります。

本当にこの環境には見込みがないと思えば、さっさと転職するなり部署移動するなり、住む場所を変えるなりして、自分で環境を変えていけばいいだけです。

でも、自分の組織や地域の悪口を言う割には、そこから離れることもしないのでは、何がしたいか分かりませんね。

組織や地域に不満を持った時に出来ることは3つだけです。

  1. 不満な組織から別の環境に行く

  2. 不満な組織を自ら変える

  3. 不満な環境を受け入れる

そのいずれもせずに、文句や悪口ばかり言っていても何にもなりませんね。
自分が多くの時間を過ごす環境に対して悪口を言うことは、その環境を構成している自分自身を否定しているという意識が大切だと思います。

職場や地域のいいところを発信しよう

じゃあ、自身の限られた人生の時間をいかに満足度と充実感の高いものにしていけるか、と考えたら、「自分の職場や周囲の人の良いところを見つけて、社外・地域外の人に自慢する」ことに尽きます。

もちろん、自分の時間を投資している環境に対する健全な危機感は大切です。課題を見つけ、建設的な議論と行動により、バージョンアップさせていくことに対して歩みを止めてはいけません。

自分が時間を投資している環境がダメだと思ったらすぐに別の環境に変えたほうがいいし、心地よいと感じることもある環境であれば、小さなところからでも変えていくことが肝要です。

もちろんウソはいけませんが、外に対して自分の職場や地域の魅力を発信することで、「何だかあそこは楽しそう」と感じる人を集めて魅力ある仲間を増やし、「自分もその魅力を生み出している一人なんだ」という肯定感を生み出すことに繋がります。

そして究極的には、「自分の職場や地域の悪口を言う人」は、環境が良くなったところで一生悪口を言い続けるでしょう。

せっかくたまたま生まれてきて、物事の捉え方次第で人生を良くも悪くもできるのであれば、ポジティブな時間を増やしたほうがいいですよね。少なくとも私はそう思っています。

他責にする前に、まずは自責。
到底心がもたなくなるので、全ての現象を自責に帰結させる必要は全くありません。

でも、すべての事象を他責にして表面上は上手くやれていても、そういう人を少なくとも私はダサいなと感じます。
これは、特定の誰かに対して感じていることではなく、自分自身に対するメッセージです。

自分の子どもに誇れる生き方をしよう。今週バタバタしていますが、ふと電車の中で感じたことをご紹介しました。

それでは、今日もお疲れさまでした!
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