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【なかなかの無理ゲー捜査の大作映画】チャイルド44 森に消えた子供たち

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スターリン政権下のソ連を舞台にしたノワールサスペンス大作。

大作故なのか、スターリン政権下のソ連という時代背景の説明と、その時代に起きている国家のスパイ狩り、そして、本題である少年連続殺人事件と、やや内容がてんこもり過ぎて、ちょっとやや情報過多な内容。

本作を鑑賞するに当たり、大事な一つのポイントは、

「殺人は、資本主義の病である」「楽園に殺人は存在しない」

という事が前提に成り立っている国家であり、その「殺人は存在しない」という考え故に、どう考えても殺人でしょ!って事件も「事故」として処理されてしまうということを頭に入れて観る必要がある。

なので、この「事故」として処理された事件を「殺人事件」として睨んでしまった主人公の捜査官は、国家から目をつけられ追われる身となってしまう。映画「逃亡者」のように、国家から逃げながら真犯人を追う主人公。普通に考えたら、かなりの無理ゲー感のある難易度高めの捜査である。

物語も美術セット含めたクオリティもきちんと骨太に制作されてはいるが、シンプルなスリラーサスペンスというより、どっちかと言えばクライムアクションの逃亡劇に近いかもしれない。展開もアクションも多いので、特に中だるみもなく観れるのだが、肝心な事件捜査に関しては、うーん、である。

そして、なかなか出て来ないゲイリーオールドマン。出てきたと思ったら、ゲイリーどっこー!?ってな感じにまたいなくなる……

他にも細かいことで言いたいことたくさんあるのだが、言えば言うほどつまんない映画みたくなってしまうのでやめておく。なかなかの傑作じゃんって感じにストレスなく【最後の最後の方までは】観れましたよ!むしろ、もっと観れたよ!3時間くらいあっても良かったよ!

だからもっと捜査するとこ見せて!

あと、もっとゲイリーオールドマン出して!

あと、あの捜査邪魔するうざい追手、さっさと早く死んで!

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