モネの色の世界に染み込む。︰3月アートの日その1
次男の卒園式を無事に終え、ひたすらに詰め込んだ日々。“卒園式までにやりたい”ことがなかなか出来なくて、卒園式後に持ち越したのだ。
なぜ卒園したのに自由に動けるのかというと。
3月いっぱいは預かり保育が利用できるので、長男が春休みに入るまではお願いすることにしていた。
卒園してもなお通う幼稚園。
わが家のように上に兄弟がいるご家庭は預ける人も多いようで、休み中とは思えぬ利用率。
ありがたい。幼稚園の存在はかなりありがたい。(あ、また涙が。。笑)
そのおかげで、今週はアートな日々を過ごしている気がする。
まずは、アートの日その1。
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やっとの、モネ展。
行きたい行きたいと連呼していたにも関わらず、なかなか時間が確保できず、先程行ってきたところ。
急遽時間が取れたため弾丸でおひとりさまです。
わたしの中のモネと言えば。
空
水辺
草原
睡蓮
空が淡い色をしている。
水面に映る揺らめく景色も淡い色。
全てが淡い色で表されほわんほわんとしている。
空からの海はグラデーションのようでいて
しかし境目はちゃんと分かる色使い。
そのモネの淡い色は天気や時間帯さえも表してしまう。
その色使いに癒やされ、時たま出てくる花の鮮やかさに目が惹かれた。鮮やかな絵と、淡い色の絵と、それぞれに何を思って描いていたのだろう。
でもきっと自然を愛している人。
わたしにはモネの思い出がある。
中学1年生の頃、美術の授業で模写をすることになった。
模写する絵を、有名画家たちの大量の見本の中から、一つ選ばなければならない。
その頃は画家なんて知らなくて、ゴッホもルノワールも名前は聞いたことあるけれど作品はひとつも分からない状態で。ピカソなんて皆口を揃えて、あーあの派手なよくわからん絵を描くひとやろ?みたいな感じで。
そんな状態でわたしが決めたのは、モネの絵だった。
モネの「サン=ラザール駅」。
もくもくとした汽車の煙と、いかにもヨーロッパのおしゃれな駅と、淡い色ばかりなのに奥行きのあるその絵に惹かれて、決めた。
ピカソやマネ、フェルメールなどの輪郭のはっきりとしたカラフルな絵を選ぶクラスメイトたちの中で、モネを選んだのはわたしと、他2人くらい。
輪郭もはっきりしなければ色使いも同じようなトーンで、模写するのが難しく思うように描けない。そこで同じモネを選んだ子を見てみたら、美術部のとっても絵の上手な子だった。思わず話しかけてみたら気が合い、それがきっかけで仲良くなったという素敵な思い出。
そんな、思い出の「サン=ラザール駅」の絵は置いていなかったけれど。
モネの色の世界に染み込む。
壁の色も様々な淡い色が素敵。
室内全体がアートで
100%、モネ。を堪能できました。
「王道で芽が出んかったから印象派になったんやって」とお友達に説明をしている若い女の子や、
「あららららら。これはこれはすごいな。上手やなぁぁ」と感嘆の声を上げるおじさま。
なかなかに混んでいたのでたくさんの人に紛れての鑑賞。
わたしが産まれた100年前にモネは絵を描いていた。
100年以上経った今、遠く離れた国でもこんなにたくさんの人がモネの絵を見ている。
100年って。意外と最近。
そう思うとちょっと身近に感じてしまったりして。
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美術館を出たのが12時半頃。
おなかはグーグー。
今日はとてもおそばが食べたいモードだったわたしは、近くにあるおそば屋さんを検索。
めっちゃおいしくいただきました。
アートの日その2、はまた次回。✋
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