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【自己紹介①】「あなたは日本人です」に「ちがう」と主張した小学生

はじめまして!書き手のYumiです。はじめてのnoteは、日韓ハーフである、わたしYumiの自己紹介です。自己紹介は、①、②の2回に分けてかいていこうと思います。

このnoteは、今後、国際カップルやハーフの方々のライフストーリーやアイデンティティにまつわるインタビューを記事にしていきます。(すでに何人かの方がインタビューに参加してくれることが決まっています。感謝!)

【自己紹介1の1】では、わたしの幼少期のライフストーリーとアイデンティティについてを綴っていきたいと思います。

「あなたは日本人です」に「ちがう」と主張した小学生。

赤ちゃんのわたしとオンマ(母)

わたしは1992年、日本人の父と韓国人の母の間にうまれました。母は妊娠中、来日し、日本でわたしを出産しました。それから29年間、わたしは日本で暮らしています。

生まれた頃から韓国文化はわたしのすぐそばにありました。母はわたしに赤ちゃんの頃から韓国語の童謡であやし、韓国語で話しかけました。朝鮮半島の伝統衣装チマチョゴリも着せてくれました。キムチはわたしも知らないうちから食べていました。

そんなわたしが小学生だった頃、(どんな文脈だったのか忘れましたが、)当時の担任の先生に「あなたは日本人です」といわれ、「ちがう。わたしはハーフなの」とちょっと反抗気味に主張したことを覚えています。

そのときの感情は、今もはっきりおぼえています。それは、「わたしは日本と韓国の両方なの、それがわたしなの、わたしを日本人とだけ決めつけないで」です。

幼い頃からわたしは、日本と韓国を、父と母と同じで、どちらかを選ぶに選べない存在として認識していたようです。

寝たふりをしたわたしを大きな背中で背負ってくれた父は日本人だし、友だちとうまくいかず泣いていたわたしの手をひいて遊んでくれた母は韓国人です。

大好きな両親の背景にある日本と韓国だから、両国とも無条件に大好きなの。それが子どものわたしなりの理論でした。いや、その理論にならない理論は、いい大人になった今も同じです笑。

「オンマ(お母さん)チヂミつくって!」

母のつくった韓国料理


わたしは幼い頃から友だちを自宅に呼んで遊ぶのがとても好きでした。理由は、母がおいしい韓国料理を友だちに振る舞ってくれるからです。

わたしの小学生の頃の日本人の友だちが、わたしの家に遊びに来たことを生活作文にかいて入賞したことがあります。

「Yumiちゃんのお家にいって、はじめてチヂミをたべた。とてもおいしかった。Yumiちゃんは『もう1枚』といって2枚もたべていた。また、Yumiちゃんのおうちにいきたい。」たしか、そんな作文でした。

それからというもの何人もの友だちを自宅に招いては母をこき使い料理をつくらせ、ついに母から「あなたはオンマを友だちと遊ばせるな」と怒られた程です笑。

日本語や和食だけでなく、韓国語と韓国料理ができる母はわたしにとって自慢でした。チャンスがあればいつでも友だちに自慢したい、そう思っていました。

友だちに認めてもらったことも相まって、わたしの”韓国”の部分に対しての自己肯定感は幼少期からかなり高かったといえます。

韓国人の従姉妹が日本に転校?

韓国人の従姉妹がわたしに宛てた日本語の手紙

わたしの”日本”の部分に対しての自己肯定感があがった幼少期のエピソードもあります。

わたしが小学生の頃、韓国人の従姉妹が冬休みの1ヶ月ほど、わたしの通う日本の小学校に留学しに来ていたことがあります。(日本と韓国では冬休みがちょうど1ヶ月ほどずれていたため可能だった。)

従姉妹は、この留学を通じてはじめて日本語に触れました。韓国でも、もともと勉強ができた彼女は、すぐにひらがなをマスターし、簡単な日本語も話せるようになって帰っていきました。

従姉妹はこの時の経験が忘れられないそうで、わたしが結婚する時には、一生懸命日本語で書いた手紙をプレゼントしてくれました。(写真がその手紙です笑。)

わたしは彼女と韓国語で意思疎通ができるのですが、それでもあえて日本語で手紙を書いてくれた彼女の心遣いがとても嬉しかったです。

これはわたしが韓国と日本のハーフであるということをきっかけにできた平和な異文化交流だといえます。

これがYumiの幼少期

ここまで読んでくださった方は、わたしの幼少期がハーフであっても、むしろハーフだったからこそ幸せいっぱいだったと理解されるでしょう。

ですが、”のほほん”とだけできたのは、自分の目に見え、経験できる範囲が全ての幼少期だけです。

わたしも少しずつ大人になるにつれ、認知できる世界も広がるに伴い、”ハーフだからこそ感じる”もどかしさ、苦しさを徐々に経験することになります。。。

次回予告:【自己紹介②】について

次回のわたしYumiの自己紹介完結編では、わたしの大学生からのライフストーリーとアイデンティティにまつわるお話をかいていきます。

そして、このnoteの今後の企画、「国際カップルやハーフの方々のライフストーリーやアイデンティティにまつわるインタビューを記事にする」をなぜはじめようとおもったのかについても、お伝えしていきます。

はじめてのnoteで緊張しながら書きました。読んで下さった方はコメントやフォローもぜひお願いします(^o^)♪




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