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珈琲とミルクの交わり

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#恋とか愛の中略

青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第4話 作/奈良あひる

ホテルを出てもまだ外は明るかった。

ホテルの中で、加恵は男とラインを交換した。
そして男のインスタアカウントの入った名刺みたいなものをもらった。

写真はセレクトしてラインで送ってくれるとのことだった。
わたしは、加恵は数時間前までの自分とは違う人間になったようでもあった。とはいっても、数時間前から変わったことと言えば、経験人数が1増えたということぐらいではあるが。

それでも、何か新しい自分に

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奈良屋のプチ官能随筆 「振り向かせてキス」 作/奈良あひる

ホテルに入ったらまず大きな鏡の前に立つ

そして二人で写真を撮る。
これからしますって顔がいい。

思えばメッセージを交わしているときからコトが始まっている気がする。
もうさわりたくてしょうがなかった。さわりたい。

僕「かわいい」
君「うれしい」

さらっていいという了解である。

服の上からさわっていく。
唇が出会う。

=愛とか恋の中略=

コトがが終わり、大きな鏡の前。

僕は裸の君の胸を

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奈良屋の官能随筆 “それも池袋のラブホテルで” 作/奈良あひる

奈良屋の官能随筆 “それも池袋のラブホテルで” 作/奈良あひる

「はい、君ちょっと止まろうか」

町田の開かずの踏切付近で明らかに自分より若い警官に止められた。ただの自転車の防犯登録の確認である。警察は社会人とはまったく別の人種なのだと思う。拳銃を持っているし、信号を操ることもできるし、結婚はもちろんのこと、交際をするには相手の情報を上司に提出し審査を受けなければならない。らしい。

池袋のラブホテルに向かう途中そんなことを思い出した。手をつないでいる女は中

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奈良屋のデュエット官能随筆     “女が雑誌を読めば”

作/奈良あひる
                        
シャッターの音がする。私はそんな予定ではなかったが、もうブラははずされていて、下に一枚の姿であった。

男「ちょっとさわるよ?」
女「はい」

私は目を閉じている。
彼のなすがままにされるために、こちらの視覚の情報はなくてもいいかなと思ったから。

考える前に言葉が出ていて、男はうつぶせに寝ている私のお尻とパンティの位置を整えた。

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奈良屋のデュエット官能随筆“ある朝のベッドの写真”

奈良屋のデュエット官能随筆“ある朝のベッドの写真”

作/奈良あひる
                        

女「え?入れちゃうの?」
男「え?なんで?」
女「なんかちょっと罪悪感が…」
男「ここまできて?」

私は騎乗位の体勢で男にまたがり、膝の力をぬいて腰を下せば入ってしまう状態にいた。

男は私の腰に手をあて、腰を下すことを促している。

女「まぁ、いっか…」
男「まぁ、いいよ…」

それは私の中へスムーズに入っていった。男の腰のリ

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