全般性不安障害に対してヨガが効くのか？行動認知療法が効くのか？または、行動を制限することが効くのかを調べた研究について

2020年8月18日 07:00

⇩参考文献

皆さんは、全般性不安障害と言う病気を知っていますか？

この病気は別名不安神経症とも言い、簡単に言うと

特定の行動や状況に対し、強い不安な気持ちが湧き出てきて

不安で何もしたくないと思ってしまい

日常生活に支障が出る病気のことです。

例をとして

・学校や仕事に行く際に、不安な気持ちになってしまい、集中できなかったり、頭痛がしたりなど

・ある人と会うのがつらく、会わないといけない状況になった夜に眠れないこと

などが症状として挙げられます。

この病気の治療としては、行動認知療法と言う物があります。

行動認知療法とは、簡単にいうと

考え方（認知とか思い込み）を変える方法で

例として、顔の怖い人と会うのが苦手な場合

怖い人とずっと話すことで、

顔の怖い人は自分に対して敵意があるわけではないから大丈夫と

自分に教え込むなどの方法を使って克服するやり方です。

しかし、行動認知療法は一般で行うのは難しく

不安な気持ちが襲ってきたときにやるのはすぐにやるのが難しいです。

けど、最近の研究で実はヨガが全般性不安障害に対して効果があるかもしれないといったことが分かりました。

今回は、そんな研究をご紹介したいと思います。

2020年８月にJAMA Psychiatryと言うアメリカのジャーナル誌で発表された研究で

226人の全般性不安障害の男女を集め、ヨガを93人、行動認知療法を90人、行動を制限して治療するやり方を43人に約7年間行ってもらい、6か月間ごとに全般性不安障害が治療できたのかを確認しました。

この実験の結果

3か月後にはヨガと行動認知療法が全般性不安障害に対して効果が見られました。

また、3か月後には、ヨガを行った54％の人が効果を実感し、行動認知療法を行った人は71％、行動を制限して治療する人33％効果が実感できたのです。

しかし、ヨガは、行動認知療法と比較して6か月間後も効果の実感があるわけではなく、徐々に効果の実感が落ちていってしまうことがこの実験の結果でした。

結局、ヨガは行動認知療法よりも全般性不安障害に対して効果があるわけではないけど、一応効果がありそうという結果が実験で得られています。

けれど、ヨガは家でもいつでもできるいい物です。

皆さんも不安なことを感じたら、ヨガをやってみるのも一つの手だと思います。

ぜひやってみてください。

以上が、全般性不安障害に対してヨガが効くのか？行動認知療法が効くのか？または、行動を制限することが効くのかを調べた研究についてでした。

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