価格プレミアムについて
価格プレミアムとは、「消費者がその商品やサービスに、価値の高さや希少性を感じた場合、その見えない価値に対して払っても良いと思う価格」のことである。
例えば、有名カフェチェーン店のスターバックスをイメージしていただきたい。(以下スタバ)
スタバでは、コーヒー1杯が300円〜400円で売っている。
しかし、家で自分でコーヒーを作れば、おそらく高くても100円で飲むことができるだろう。
では、スタバのコーヒー1杯を400円、
家で自分で作るコーヒーを100円だとすると、
「その300円の価値」とは一体なんなのか。
実はこの上乗せ分の300円が、スターバックスのブランディングが成功し、獲得している
「価格プレミアム」なのである。
商品には3つの価値がある。
①機能的価値
→ここでいう、「コーヒー」の味に対する価値
②情緒的価値
→コーヒーが美味しいときの嬉しさ、スターバックスでコーヒーを飲んでいることによる高揚感
③自己実現的価値
→「私はスターバックスでコーヒーを飲めるような、お洒落な人間なんだ!」というような気持ち
スターバックスで飲むコーヒーと、家で作るコーヒーの味が全く一緒だとする。つまり①の機能的価値は全く一緒。
だとすると、残りの300円は、②の情緒的価値と、③の自己実現的価値であり、
「スターバックスのお洒落な雰囲気」や、
「非日常感」、
さらには、
「スターバックスでコーヒーを飲んでいる自分が好き」
という価値が、この300円であり、これが「見えない価値」なのである。
前回の記事で、ブランドへの愛着度であるブランドロイヤルティを高める方法と、そのメリットを紹介した。
ブランディングにおける1つのゴールとは、ブランド力を高め、この見えない価値である「価格プレミアム」を生み出すことなのである。
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