【行動経済学】私たちの購買意欲は、"店内のBGM"に誘導されている
例外はあるかもしれませんが、どのお店にもBGMが流れています。BGMには、お店の雰囲気作りなどの効果がありますが、実はそれ以外にも大変重要な役割があり、視点を変えるとわれわれ消費者は、無意識のうちに店内のBGMに購買意欲を掻き立てられている可能性があります。
アメリカのロヲラ大学のロナルド・ミリマン教授はスーパーマーケットで、BGMのテンポを変えて利用者の歩くスピード(回転率)を観察しました。
すると、BGMが速い方が利用者の歩行速度が速かったと言います。
しかし、利用者のほとんどは、店内のBGMに何かの影響を受けたという自覚がなかったと答えたそうです。
このことから、利用者の回転率や販売量は、店内のBGMにある程度コントロールされていると言えるでしょう。
回転率を上げたい場合は速いテンポなBGMが効果的なことを述べてきましたが、では、飲食店で利用者の食べる量を増やすBGMは存在するのでしょうか。
答えは、存在します。
それは、「遅いテンポのBGM」です。
ここでもある学者が飲食店に速さの異なるBGMを流したところ、遅いテンポのBGMを流した方が利用者の飲食量が増えたと言います。
このように、店内のBGMは、利用者の消費活動に確実に影響をもたらし、私たち消費者からしたらBGMにコントロールされてしまっている可能性があります。
たしかに僕もこの行動経済学のフレームワークを学んだ後にスーパーに買い物に行くと、店内にはとても速いテンポのBGMが流れており、危うくショッピングをコントロールされてしまうところでした。
このように、人間の心理を狙った行動経済学のフレームワークは、私たちの身の回りの生活にたくさん溢れています。
僕のnoteブログでは、これからも【1分でわかる行動経済学シリーズ】を数多く展開していき、読者の皆さんが合理的な消費選択を取れるお手伝いが出来るような記事を書いていきますので、もし良ければ過去の記事のチェック&フォローの方をよろしくお願いします❗️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?