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【NY生活】1周年記念‼︎きっかけと今。

目標だったニューヨークに住み始めて1年が経ちました。
「駐在」というと響きは良いけれど、私の実態はアラサー独身女子のひとり暮らし。
ハイスペックの要素は1つもなく、遠回りしながらようやくニューヨークにたどり着いた経緯があります。

ニューヨークに来たきっかけは、ホントにこちらの通り。

真面目すぎて不器用すぎる私の性格が災いし、新卒からずーーっと仕事ばっかりで30歳を突破した頃。
合コン、街コン、お見合い、マッチングアプリ、マジで全滅だった20代、その悲しさとか焦りを解消するようにますます仕事に没頭。
朝から晩まで働いて、それで仕事で結果を出したとしても、結局最終的には人間環境とか仕事以外が全然うまくいかなくて。
ある日、突発的に仕事を辞めました。

文字通りボロボロになって、"他にやりたい事も無いしケッコンも予定ないしな、日本で仕事探すのか?いっそ他の海外で仕事探すか?"

と途方に暮れながら日々ぐるぐる考えていた中で、「あ、でもニューヨークにまだ行ったことなかったな」と絞り出したのです。

旅行好きでしょっちゅう色んなところに行って
いたのに、ド定番のニューヨークには行ったことがなかった。
仕事でもアシスタントバイヤーとして菓子担当でトレンドを追っていて、しょっちゅうニューヨーク発信の新しいお菓子が出てくるのに、実態を見たことがなかった。
映画『SATC』が好きなのに、実際の街を見たことがなかった。
会社員時代には、時間が足りなくて行けなかった。

行きたかった理由は十分すぎるほどありました。そして、時間も持て余すぐらいある。

とりあえず行って、見てみよう。

2019年12月。
ドッキドキでESTAを取り、いざ自己手配でニューヨークへ。
JFKからマンハッタンまでのUberの車中から摩天楼が見えた瞬間、マジで頭ん中で『SATC』のBGMがガンガンに流れました。

これは別アングルですが、こんな感じ。
いまだにBGMガンガン脳内再生。

"これが‼︎あの‼︎有名な‼︎マンハッターーーン‼︎"
めっちゃニヤニヤしてたと思います。
(ヨコハマから来たおのぼりさん)

ホテルに着いて、さっそく周辺を散策に出かけました。
クリスマス直前の時期で、日本とは違う寒さでした。厚手のコートとブーツを履いて、いざ。

こちらも参考までに。
いつだって冬はこれくらいのフル装備。
コートは『水どう』アラスカ編をイメージして買った。

寒い方が根性試されている気がして、俄然ワクワクしてしまう私。

ただただひたすら、ミッドタウンウェストあたりをガシガシ歩き周りました。(地図が読めなくて迷った説もある)

"ニューヨークの建物って新旧混ざっていて、見ているだけで楽しいなー。なんか横浜(関内あたり)ぽいなー"と思いながら、上を見上げて歩いていたとき。

"あ。ここなら住めるかもしれない。"

と、ふと思ったのです。
その時のニューヨークの突き抜けるような絶妙な青い空、日差し、建物とのコントラスト。
今でも覚えています。

ちょうどこれくらいの青さだった。
空が突き抜けてる。

そこから、結局一旦は海外にも事業がある国内企業へ。あの時の「ここなら住めるかもしれない」という感覚が忘れられず、入社面接で最終的にはNYに転勤したい旨を伝え、ずーーっとそれを糧にして仕事をしていました。
家に帰って観るNetflixはNY舞台のものだけ、とか、渡辺直美ちゃんのYouTubeを観まくったりとか…自分の直感だけを頼りに日々を過ごしました。
(仕事でボロボロになっていたのは回復したワケではなかった)
たまたまコロナ禍だったこともあり、必要な期間だったと思います。

念じるように日々を過ごしていたある日、突然ニューヨーク駐在のチャンスが巡ってきました。
(方々に迷惑をかけたので、語弊があるかもしれないので詳細は割愛)

2022年4月。
再び転職して、ビザ面接を受けて、いまこの場に来れています。


実際に、新卒から何回か転職をして、引っ越しもして各地を転々としてきました。
転職のきっかけは、まあ繰り返しになりますが、自分は恋愛が何一つうまくいかず仕事だけだったから。
周りはどんどん結婚して家庭を持ちなおかつ自分のキャリアも構築している中で、せめて仕事ではやりたい事をやらないと自分が保てなかったから。
だから住む場所にこだわりはほとんどなく、「やりたい仕事」が「そこ」にあったから住む場所を決めていたんですね。
(仕事に振り回されすぎやん)

今回初めて「ニューヨークに住みたい」と感じ、「自分の好きな場所」を優先してそれに合わせて仕事を探して、引っ越し。
つまり、初めて自分の感覚を優先して人生の決断を下したということ。

今のところ1年間を過ごしてみて感じるのは、やっぱりニューヨークのこの空が好きだし、ただ散歩しているだけでも自分の気分が晴れるこの街にはずっと長く住みたいと思う。

そのためにはどうすればいいか?を考えると、「仕事」は手段でしかないと自分に言い聞かせて、ほかに自分にできることをここに来たときと同じように”感覚的”に探さなければと感じています。(だからニンゲンになりたいんですね)
生活としては、日本でもニューヨークでも基本的には友達も少なく家と仕事の往復だから、今のところそんなに大差はない笑

自分って何者なんだろう。何者かになりたい。

って考えるのは、アラサーにもなると自然な流れなのかもしれない。

ニューヨークの街には様々な方がいて、多様なルーツ、旅行者と居住者、お金持ちからホームレスまでまさにルツボ。
世界で勝負するためにその中心地に来ている人もいれば、自国での難を逃れて命を優先して来た人。いずれにせよ「生きる」ということに対しての執念とかエネルギーが人々から溢れて渦巻いていて、すさまじい。

世界各国からの観光客とか。
まずマンハッタンに連泊できるのがすごいと感じる。
もはやこの物価では。
オフィス街とか
ロックフェラーセンターのランチタイム

そんな街だからこそ、日本である程度誰かに守られてきたごくふつうの自分は、とても中途半端で弱い気がしてしまう。でも本当に一瞬でも弱気になれば、動きの速いこの街ではあっという間に溺れ、波に飲み込まれてしまうだろうという危機感もある。(深海で立ち泳ぎしてる感覚ね。泳ぎ出さないとあかんやつ。)

正直に、物価も高く家賃も高い。給料は固定制。(全っ然キラキラしてねえ!)
いざという時に誰も助けてくれないかもしれないこの状況で、のほほんと目の前の仕事をして待っているだけでは、何の成長もなく真の強い人間にはなれない、そんな気さえしてくる。

何かを探し、自分の居場所は自分で作らなければ
そう考えるようになった1年です。

このnoteも始めたのも、同じように感じてくれる方がいるかなーと思ったからなのです。
私がニューヨークに来たくて日々、念じるように渡辺直美ちゃんのYouTubeを見続けたように、私の話も誰かの励みになったり、刺激になったり、参考になったりして貰えれば嬉しいなと思っています( ・∇・)ハイ

相変わらず生きるの難しいし、友達も増えないし、ケッコン?ナニそれ美味しいの?状態ですが。
みんな、生きてこ!笑


#創作大賞2023 #エッセイ部門

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