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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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#フュージョン

高中正義「TAKANAKA」(1977)

先日ネットで「俺が叩いた。ポンタ、70年代名盤を語る」を購入し、ここに書かれていた数々の70年代邦楽名盤を聞いております。ポンタさんがクラシック出身であったこと、大村憲司さんとプレイしたかったから赤い鳥に加わったこと等々、多くのエピソードが散りばめられており、同時に当時のミュージシャンの繋がりも分かるようになっております。ポンタさんが、やたらと高水健司さんのプレイを絶賛しているのも印象的です。 さて、ここ数日猛暑が続いているので、ここは爽やかな1枚、そしてこの本の中で紹介し

高中正義 「On Guitar」 (1978)

朝から曇り空、気分だけでも爽快な気持ちに…、こんな時はフュージョンですね。実は今回ご紹介するアルバム、全く知らなかったのですが、偶然聴く機会に恵まれ、今や最近の愛聴盤になってます。高中正義の「オン・ギター」。ご存知の方はマニアックですね(笑)。 本作、彼のオリジナル作品として発表されたわけではなく、教則本の付属レコードとして発表されたもの。オン・ギターは高中さん、オン・ベースが後藤次利、オン・ドラムスがつのだひろだったらしいです。それにしても本作、素晴らしいインストアルバムな

大村憲司「KENJI SHOCK」(1978)

ハービーやTOTO等と対等に渡り合っている日本のフュージョン黎明期の超名盤今月のレコード・コレクターズ誌の特集は「アルファレコード」。村井邦彦さんが立ち上げた、荒井由実や赤い鳥でお馴染みの個性的なレーベルですね。このnoteをご覧になられている方で、どれだけの方が「アルファレコード」をご存じなのか分かりませんが、時代を牽引していったレーベルであることは間違いありません。 アルファというとシティポップ、YMOのイメージが強烈ですが、実はフュージョンもいいアルバムを制作しており

増尾好秋「Good Morning」(1979)

早いものでもう3月になりました。季節も春めいてきましたね。実は今月は海外出張もあり、気分が少し高揚しております…。 ということでこの季節にピッタリの爽やかなフュージョンをチョイス、知る人ぞ知る、日本を代表する名ギタリストの増尾好秋。あのジャズ界の巨匠、ソニー・ロリンズのバンドにも在籍していたということでも有名な方ですね。彼はチック・コリアのRTFのオーディションに合格したものの、先に決まっていたソニー・ロリンズのバンドに加入したとのこと。1973年の話です。この時代、既に彼

今剛「Studio Cat」(1980)

80年代前半の日本のセッション・ギタリストで一番忙しかったのは松原正樹さんと今剛さんだったのではないでしょうか? 私自身は松原正樹さんのプレイが大好きなのですが、寺尾聡の楽曲を聴くにつれ、今さんの魅力にハマり、彼のソロアルバムにも関心が向かい、チェックしてみたところ、これが実に素晴らしいんですよね。また面白い発見もあったので、早速記事に取り纏めました。 寺尾聡の名盤「Reflections」が発表されたのが1981年。バックを務めたパラシュートのメンバーが注目を集めましたが

渡辺貞夫「How's Everything」(1980)

月曜日の朝、天気の良い気持ちよい朝を迎えてます。なので気分晴れやかなフュージョンをご紹介致します。 日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫。 このライヴアルバム、1980年の日本武道館でのライヴを収録した名盤。何といってもバックミュージシャンがスゴイ。 Richard Tee、Steve Gadd、Eric Galeのスタッフ組。それからRalph MacDonaldにAnthony Jackson。Jeff Mironovに大御所Dave Grusin。デイヴは東京フィルハ

鳥山雄司 「Silver Shoes」 (1982)

おはようございます。 暑いですね~。こんな時はフュージョンがぴったり。 今ではヒーリング系のイメージもある鳥山雄司のセカンドアルバムです。 この当時、リー・リトナーとかラリー・カールトンといったフュージョンギタリストが活躍していましたが、それと呼応するように、日本でも松原正樹さんとか大村憲司さんとか、心地よいサウンドを奏でるギタリストがたくさんいらっしゃいました。それら作品は最近では店頭やネットでもあまりお目に掛かりませんが、そういったアルバムもサブスクではかなり聴けるのでう

Marlene「Summer Nights」(1982)

暑い1日になりそうですね。そんな時はやっぱりフュージョン系音楽。 マリーンといとのコラボの「マジック」が有名ですね〜。私もあの曲がキッカケでフュージョンというジャンルを知り、様々なフュージョンバンドを聴くようになりました。でもマリーン、「マジック」しか知りませんでした。あの曲の印象、強烈ですからね。 本作は彼女のセカンドアルバムで、なんとAOR バンドとして有名なシーウィンドと共演していたんですね〜〜! シーウィンドといえば、あのキレのあるホーンが何ともオシャレで、個人的にも

佐藤博「アウェイクニング」(1982)

以前のレココレ特集(シティポップ1980~1989年)でも取り上げていた佐藤博の「アウェイクニング」。殆ど知らなかった作品ですが、その記事を見て「いいなあ」と思っていた矢先、当時ヤフオクでまずまずの価格で出品されているのを見て、すぐに落札。当時本作ばかり聴いていた時期がございます。 まず驚かされるのは、本作が42年前に発表された作品であること、そしてそんな前に発表されているにも関わらず、今聴いても古臭さを感じさせないこと、この良質な作品を、殆ど一人録音で収録されていること。

Casiopea「PHOTOGRAPHS」(1983)

ここ最近は仕事が多少忙しく、通勤途上でも癒し系の曲を聴いたりしてます。中でもフュージョン・サウンドは私にとっての栄養のようなもの。特に今でもスクエアやカシオペアはよく聴きます。 学生時代にはスクエアはよくコピーしましたね~。T-スクエアでなくて、スクエアってところがミソ。つまり自分に演奏テクニックがあまりなかったってことなんですが(苦笑)。別にスクエアが演奏力がない…という意味でなく、スクエアは8ビート主体であり、大枠でコピーしやすかったという意味です。それとは対極にカシオ

THE SQUARE「うち水にRainbow」(1983)

フュージョン・アルバムでは私が一番多く聴いているアルバムが本作です。ポカポカ陽気、カンカン照り、晴れていればどんな時にもぴったりくる名盤。 スクエアというとT-スクエア時代の方が有名かもしれませんが、私は断然、スクエア時代の楽曲が大好きです。8ビートでロックするスクエア、メンバー全員がロックしてましたね。そしてこの作品こそが、個人的ジャパニーズ・フュージョンの最高傑作と思ってます。 私の好きなスクエア(T-スクエア)は断然この当時のメンバーの演奏ですね。安藤まさひろ、伊東

THE SQUARE「ADVENTURES」(1984)

ザ・スクエアはジャズ・フュージョンバンドのなかで、私がもっとも敬愛したバンドです。特に1982年の作品である「うち水にRainbow」から1985年の「R・E・S・O・R・T」までのザ・スクエアの音が、私にとっては一番ワクワクさせられるフュージョンサウンドなんですよね。 その4枚のアルバムのドラムを叩いていたのがジャニーズ出身の長谷部徹です。近年は故甲斐智恵美の旦那ということでクローズアップされましたが、彼のドラミングは非常に味があり、切れ味鋭いフィルインとタイトなエイトビ

THE SQUARE「R・E・S・O・R・T」(1985)

最近訃報が相次ぎますね。レスリー・マッコーエンにアル・シュミット、そして驚かされたのが、スクエアのキーボーディストだった和泉宏隆さん。スクエア、特にTが付く前のスクエアが大好きでした。 実は私の学生時代のアイドルはカシオペアではなくスクエアでした。スクエアといってもT-スクエアではなく、ザ・スクエアです。ここのところはハッキリさせたいのですが、私はドラムが長谷部徹さんの頃の、タイトなフュージョンしていたザ・スクエアが大好きでした。 特に「うち水にRainbow」 (1983

角松敏生「Sea Is A Lady」(1987)

青木さん&村上ポンタさんの素晴らしいリズム隊と角松さんのギターが心地いい、日本のフュージョン史に燦然と輝く名盤GW中の今日、いい天気ですね~。朝のひととき、たまにサンルーフを全開にして一人で車を運転。そして好きな音楽をいつもの倍の音量で聴くとき至上の喜びを感じます。 今日も格好の「一人ドライブ日和」。真っ先に本作をピックアップしました。 このアルバムは私にとっては大事なアルバムです。学生時代、このアルバムを聴いてフュージョンの楽しさを知り、常にドライブにはこのテープを持参し